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第一章 孤児院時代
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空が高い。さんさんと降り注ぐ陽光に、僕は額の汗をぬぐった。
手には使い古した農具を持ち、身体中土まみれになっていた。
今日中に畑一面に芋を植え終わらなければならない。
孤児院は精霊教会信徒である貴族の寄付金によって運営されているが、それで全てが賄われるほど資金が潤沢ではない。だから野菜を自分達で作るなどして経費を抑える必要がある。幸い教会の所有する土地は沢山あったので、畑作りの場所には困らなかったが常に人手不足だった。
孤児院は十五歳になったら出て行かなければならないが、大抵はその前に養い親が決まる。
この世界は女性の数が圧倒的に少ない為に男性同士の婚姻も可能で、そういった夫婦の養子として孤児が引き取られることが多い。
十五歳まで居残るなんて、よっぽど加護の力が弱いか出自に問題がある子だ。加護の弱さは前世での業の深さの表れであり、後ろ指を指されても仕方のないこととされている。それでも忌人の僕のように人権まで損なう訳ではないけれど。
ともかく、労働力と呼べる年齢になる前に孤児院を出て行ってしまう子が多いから、なかなか畑の作業が進まない。その点、僕は最年長の十四歳で、きっとこのまま最後まで居続けるだろうし、最早畑の専属担当となっている。炊事や洗濯といった仕事を僕がするのは汚いと嫌がられてしまうからというのもある。
でも僕は畑仕事が好きだった。人と関わらなくていいし、仕事の出来についてその都度文句を言われることもないからだ。孤児院の中にいるより気が楽で、暇さえあれば一人で畑に赴いていた。
「おーい、アンリー!」
マルクが手を振って走って来た。
「こんな暑い中無理してやることないんだぞ。もっと適当に手を抜けば良いのに」
「うん、でも僕、畑好きだから大丈夫」
頬から伝う汗を袖で拭ったら袖の泥が頬についてしまったらしく、マルクが綺麗なタオルで拭き直してくれた。まるで幼児のような扱いをされて少し恥ずかしい。
「はい、これ。お土産。皆には内緒な」
マルクが手のひらにちょこんと乗せてくれたのは、紙袋だった。油の染みが浮き出ている袋の中を覗いてみると、中にはベニエが三個ほど入っていた。ベニエはドーナツに似た素朴な揚げ菓子で、蜂蜜味がほんのりと甘く、甘味の少ない孤児院の暮らしでは目にかかれないご馳走だった。
「わぁっ、ありがとう!」
「アンリ甘いもの好きだもんな。ここで全部食べて行けよ? チビ達に見つかったら取られるから」
何度も頷いて、早速手を拭って一つ頬張る。カリッとした外側の生地と、ふわふわの中の生地が口中で絶妙に混ざり合う。暑さにうんざりしていたはずが、まだ温かなベニエに頬が自然と持ち上がってしまった。
よっぽどだらしない顔をしていたのか、食べていないマルクの方がにこにこと美味しそうに笑っていた。僕は袋を差し出してマルクにも一つ勧めたが笑顔のまま断られてしまった。マルクは甘い物があまり得意ではないのだ。
「今日の遣い帰りにベニエをもらってさ。子どものお駄賃みたいだよな」
「最近マルクの仕事はおつかいばっかりだね」
「仕方ないさ。俺ももう十四だし、孤児院側も必死なんだろ」
マルクは眩しそうに青空を見上げた。漏れた溜息からは心労が見て取れる。
マルクは加護の力が強い。唯一の肉親が亡くなったから孤児院に来ただけで、出自にも何も問題はない。黒の忌人で、母親が僕の存在に精神を病んだから赤子の内に捨てられた出自の僕とは雲泥の差だ。マルクは本来ならもっと早く誰かに引き取られているはずの子なのだ。
けれどどうしてこの歳まで孤児院に残っているのかというと、マルク自ら養子縁談を破断にしてしまったからだ。これには孤児院側の落ち度もある。
マルクは今ほどではないが小さな頃から加護の力が強かった。すぐに養子縁談が舞い込んだが、孤児院側がより地位と財力のある家と縁を持ちたいと欲を出してしまった。一般市民からの縁談は断り、貴族から声がかかるのを待っていたのだが、運悪く同等の地位の二つの貴族から申し込みが来てしまった。どちらを選んでも角が立ってしまう。孤児院の母体である精霊教会は貴族社会との繋がりが深いので、それは避けたかった。
そこで本人の希望で選ばせようとマルクに責任を丸投げしたのだが、マルクは顔合わせの時に普段ではあり得ないような失礼な態度を取り、どちらの貴族も怒らせて破断にしてしまったのだ。
あの時は先生達お気に入りのマルクでさえも、当然ながらこっぴどく叱られていた。
それ以来、悪い噂が貴族の間で立ったらしく、マルクへの縁談はぴたりと止んでしまった。
顔合わせに来た貴族の主人をこっそりと覗き見たことがある。どちらの家も、貴族らしく近寄り難い雰囲気はあったが落ち着いた紳士だった。身なりも立派で豊かそうで、悪い話ではなかったのに、どうして破断にしてしまったのかと聞いたら
「俺はここを出てからやりたいことがあるんだ。あんな中途半端な家柄の窮屈な貴族になるくらいなら、自分一人の力でのし上がってみせる」
と胸を張って宣言されてしまった。
その時は、マルクならそれもできるかもしれないと、憧れと尊敬の念でマルクを誇りに思ったものだけれど、十五歳を目前に控えても変わらない状況にさすがにこのままでいいはずがないと焦り始めた。
決して人生経験豊富なわけではなかったが、一応僕は前世も合わせればマルクの倍以上生きている訳だし、社会人も経験している。理想だけで生き抜くことの難しさを多少は知っているつもりだ。
僕はマルクが大好きだから。本当に素晴らしい人だと尊敬しているから、マルクには幸せな人生を送ってもらいたい。その想いは日増しに強くなっている。
手には使い古した農具を持ち、身体中土まみれになっていた。
今日中に畑一面に芋を植え終わらなければならない。
孤児院は精霊教会信徒である貴族の寄付金によって運営されているが、それで全てが賄われるほど資金が潤沢ではない。だから野菜を自分達で作るなどして経費を抑える必要がある。幸い教会の所有する土地は沢山あったので、畑作りの場所には困らなかったが常に人手不足だった。
孤児院は十五歳になったら出て行かなければならないが、大抵はその前に養い親が決まる。
この世界は女性の数が圧倒的に少ない為に男性同士の婚姻も可能で、そういった夫婦の養子として孤児が引き取られることが多い。
十五歳まで居残るなんて、よっぽど加護の力が弱いか出自に問題がある子だ。加護の弱さは前世での業の深さの表れであり、後ろ指を指されても仕方のないこととされている。それでも忌人の僕のように人権まで損なう訳ではないけれど。
ともかく、労働力と呼べる年齢になる前に孤児院を出て行ってしまう子が多いから、なかなか畑の作業が進まない。その点、僕は最年長の十四歳で、きっとこのまま最後まで居続けるだろうし、最早畑の専属担当となっている。炊事や洗濯といった仕事を僕がするのは汚いと嫌がられてしまうからというのもある。
でも僕は畑仕事が好きだった。人と関わらなくていいし、仕事の出来についてその都度文句を言われることもないからだ。孤児院の中にいるより気が楽で、暇さえあれば一人で畑に赴いていた。
「おーい、アンリー!」
マルクが手を振って走って来た。
「こんな暑い中無理してやることないんだぞ。もっと適当に手を抜けば良いのに」
「うん、でも僕、畑好きだから大丈夫」
頬から伝う汗を袖で拭ったら袖の泥が頬についてしまったらしく、マルクが綺麗なタオルで拭き直してくれた。まるで幼児のような扱いをされて少し恥ずかしい。
「はい、これ。お土産。皆には内緒な」
マルクが手のひらにちょこんと乗せてくれたのは、紙袋だった。油の染みが浮き出ている袋の中を覗いてみると、中にはベニエが三個ほど入っていた。ベニエはドーナツに似た素朴な揚げ菓子で、蜂蜜味がほんのりと甘く、甘味の少ない孤児院の暮らしでは目にかかれないご馳走だった。
「わぁっ、ありがとう!」
「アンリ甘いもの好きだもんな。ここで全部食べて行けよ? チビ達に見つかったら取られるから」
何度も頷いて、早速手を拭って一つ頬張る。カリッとした外側の生地と、ふわふわの中の生地が口中で絶妙に混ざり合う。暑さにうんざりしていたはずが、まだ温かなベニエに頬が自然と持ち上がってしまった。
よっぽどだらしない顔をしていたのか、食べていないマルクの方がにこにこと美味しそうに笑っていた。僕は袋を差し出してマルクにも一つ勧めたが笑顔のまま断られてしまった。マルクは甘い物があまり得意ではないのだ。
「今日の遣い帰りにベニエをもらってさ。子どものお駄賃みたいだよな」
「最近マルクの仕事はおつかいばっかりだね」
「仕方ないさ。俺ももう十四だし、孤児院側も必死なんだろ」
マルクは眩しそうに青空を見上げた。漏れた溜息からは心労が見て取れる。
マルクは加護の力が強い。唯一の肉親が亡くなったから孤児院に来ただけで、出自にも何も問題はない。黒の忌人で、母親が僕の存在に精神を病んだから赤子の内に捨てられた出自の僕とは雲泥の差だ。マルクは本来ならもっと早く誰かに引き取られているはずの子なのだ。
けれどどうしてこの歳まで孤児院に残っているのかというと、マルク自ら養子縁談を破断にしてしまったからだ。これには孤児院側の落ち度もある。
マルクは今ほどではないが小さな頃から加護の力が強かった。すぐに養子縁談が舞い込んだが、孤児院側がより地位と財力のある家と縁を持ちたいと欲を出してしまった。一般市民からの縁談は断り、貴族から声がかかるのを待っていたのだが、運悪く同等の地位の二つの貴族から申し込みが来てしまった。どちらを選んでも角が立ってしまう。孤児院の母体である精霊教会は貴族社会との繋がりが深いので、それは避けたかった。
そこで本人の希望で選ばせようとマルクに責任を丸投げしたのだが、マルクは顔合わせの時に普段ではあり得ないような失礼な態度を取り、どちらの貴族も怒らせて破断にしてしまったのだ。
あの時は先生達お気に入りのマルクでさえも、当然ながらこっぴどく叱られていた。
それ以来、悪い噂が貴族の間で立ったらしく、マルクへの縁談はぴたりと止んでしまった。
顔合わせに来た貴族の主人をこっそりと覗き見たことがある。どちらの家も、貴族らしく近寄り難い雰囲気はあったが落ち着いた紳士だった。身なりも立派で豊かそうで、悪い話ではなかったのに、どうして破断にしてしまったのかと聞いたら
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と胸を張って宣言されてしまった。
その時は、マルクならそれもできるかもしれないと、憧れと尊敬の念でマルクを誇りに思ったものだけれど、十五歳を目前に控えても変わらない状況にさすがにこのままでいいはずがないと焦り始めた。
決して人生経験豊富なわけではなかったが、一応僕は前世も合わせればマルクの倍以上生きている訳だし、社会人も経験している。理想だけで生き抜くことの難しさを多少は知っているつもりだ。
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