あの日全てを失った少女の行く末

ルシア

文字の大きさ
4 / 5

契約

しおりを挟む
会議室に入って椅子に座る

広さは、だいたい15畳位の広さだ

「で、話とは?」

ベンが前の椅子に座る

「気が早いですね、まぁいいでしょう」

「私と契約しませんか?……我が国は最近勢力を伸ばしている、ある組織を滅ぼそうとしています。それに協力して頂きたいのです」

「断る」

即答した

何の話かと思えば……くだらない

組織を壊滅させたいのであれば国が軍を出せばいい

「そんなくだらない話なら帰る」

席を立ち出口に向かう

「ランブルの悲劇」

ピクリ

「それに関係することでも?」

ランブルの悲劇……

それは過去最悪の襲撃だった

「あなた、ランブル出身でしょう?そしてランブルの悲劇の唯一の生き残りだ」

ベンの首筋にナイフが触れる

ナイフを持っているのはリタだ

「なぜ貴様がそれを知っている?」

ベンはナイフを突きつけられても動じない

「少々調べさせて頂きました。あの悲劇を」

ベンはナイフを当てられながら続ける

「あの事件はただの海賊の襲撃として処理されました。ですがおかしいんですよ。ランブルの隣町には海軍の支部がある。そしてあの日、記録では支部に通報はなかった」

「どうして通報がなかったのか、調べてみました」

「調べてみたら驚きの結果が分かりましてね。実はあの日通報自体はあったんですよ。そして出軍する時になってアルシア街から通報が入ったんです。本来なら、ランブル街とアルシア街とで二手に別れて出軍するはずだったんですけど、あの日出軍されたのは何故かアルシア街だけだった」

「私たちがわかっているのはここまでです。なぜアルシア街だけに出軍されたのか、なぜ記録にないのか、それらは調べても出てこない。国が勢力を上げてここまでしか出てこないのはそれだけ大物が絡んでいる」

ベンが立ち上がり俺の正面に立ち俺の目を見据える

「知りたくありませんか?あの日、本当は何があったのか」

ベンの目は真剣だ

「……契約期間は組織壊滅終了まで、契約内容は組織壊滅の協力……それでどうだ?」

本当は乗るつもりはなかった

ただあの日に何があったのならそれを知りたい

ベンの手が差し出され握手を求められる

ベンの手を握って握手をする

「契約完了ですね」

「あぁ」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。

いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。 「僕には想い合う相手いる!」 初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。 小説家になろうさまにも登録しています。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...