君が昨日

Kyupipi

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「では、ユズキちゃん!村まで案内するよー!こっちー!」

てか、変なヤツに従う?しかない。私の状態はどーしよもなくシルヴィウス!私歩いてるんだから!アンタも歩きなさいよ!!分かった?シルヴィウス!と、私が怒鳴るとシルヴィウスは素直になり

「君が望むならイイよ」

とフヨフヨ浮いていたのが立って歩き始めた。しかも馴れ馴れしく私の横に。はぁ、なんだかんだ疲れると涙目…。そんなこんなしていると村らしき?所に到着!その村の周囲は砂漠に包まれ暑かったが木々に囲まれ、木の下の木陰に隠れると涼しいくらいだった。
ただ、私の不満は、靴の中に砂が入ってくるという事だった。私の変化に気付いたシルヴィウスは、そっとオアシス(湖)の水を買ってきてくれて私に水をくれた。私の口からは、素直に

「ありがとう」

と、シルヴィウスにお礼をしていた。そういえば、私は冷静になり昨日からの記憶が抜けていた。何でだろう?そんな理由で、思い出のきっかけとしてケータイポーチからそっとケータイを取り出すと、受信フォルダにメールが残っていて

メールの相手の顔が思い出せない。そう誰一人として……。

何でだろう?そんな時だった。

「はっはっはっ!今日からこの村は、はははオイラ達のものじゃあ!」

と、また変なヤツ?ってか声が非常に野太く見た目は小さい生き物だった。その小さい生き物は、いや生き物達はこの村を乗っ取りに来たらしい。剣などを持っていた!そんな時、シルヴィウスが私に向かって

「さぁ、君の出番だっ!彼らは、盗賊だぁ!」

え!?私に何が出来るの?と思ったが瞬間私は、彼らと目があってしまった。彼らは、私に向かって

「お嬢ちゃん、オイラ達に歯向かうのか?えっ?」

私は、よく分からないけど確かよくゲームなどに出てくる魔法の言葉を唱えていた!

「ファイアー」

すると、ケータイポーチから彼らの方へと火の玉が次々と飛んでいった。彼らは

「あぢぢち」

と、言いながら

「覚えてろよー」

と村から去っていった!そして、気付けば私は村の人々から感謝されていたのだ。シルヴィウスは、私の方を向くとニコッと微笑んでいた。そして、隠れていた村の人々が次々と私の傍に寄って来ていただいた綺麗な「民族衣装」のような洋服をいただき、それに着替えた。赤を基調としたところどころに、宝石みたいなキラキラしたのが付いていた。可愛いななんて思った。軽くて楽な格好。
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