恋愛声劇台本

夜鈴

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食いしん坊な彼女(彼氏視点 ♂:1 ♀:1)

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◇…彼女
◆…彼氏

彼女はとにかくよく食べる。

◇「あっ…!期間限定スイーツ!冬のスペシャルクレープだって!これは食べるしかないよね!」

◆「お前さっき最寄りのコンビニでアメリカンドック食べてただろ…」

◇「あれとこれは別腹!」
ぷぅっと頬を膨らませている
まぁそんなとこもかわいいんだけど。

◇「食べたいなぁ…」
じーっと俺の方を見る。
あぁもう、そんな顔で見るな!

◆「わかったよ…じゃあ俺買ってくるから、お前ここで待ってろ」

◇「やったー♪」

◆◇◆◇◆◇◆◇

◆「ほら…買ってきたぞ」

◇「わーい、ありがとー!」

◇「はい、一口あげる!あーん」

◆「ッ…」
人通りが少ないとはいえさすがに外でのあーんは恥ずかしい…

◆「あのなぁ…こんな往来で…ムグッ」
断る前に口元まで運ばれた。

◇「おいしい?」
彼女は笑顔でそう俺に聞く。

◆「…甘いな」
俺は真っ赤になった顔を隠すようにそっぽを向いた。

◇「えへへ…このあまーいクリームが堪んないんだよねぇ」
そう言って頬を思いっきり緩ませてもぐもぐ幸せそうに食べている。

ほんとに…そんな幸せそうな顔されたら…

◆「…こっちまで幸せになるな」

◇「…へ?もうひと口ほしいの?」
クレープをまた俺の口元まで持ってこようとする。

◆「…いらねーよ」
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