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第2章
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義勇団の簡易結成式は本当に簡単なものだった。
「恵義勇団の結成に先立ち、参加希望者の意志を確認します」
六人の巫女さんの前で俺がそう宣言する。
「団長としてわたしが最初に、義勇団への一員となる意志を告げます。他に希望者はいますか?」
「謹んで参加の意をを表明します」
とアポさんが高らかに声を上げる。
「喜んで参加するよ。ようやくここまで来たね、みんな」
アドラドさんが続く。
「一員に加えてくださるようお願いいたします」
と生真面目な口調のアリシアさん。
「参加させていただきます。皆さんよろしくお願いします」
チカさんはにこやかだ。
「仮ではあるが義勇団結成式で参加の意を表明でき、まことに光栄」
ねそこさんは取りすましてそう言う。
「団員になって、働きます」
きららさんを最後に、参加意思の表明は終わった。
「では、この七人をもって恵義勇団を仮に立ち上げます。後に神の許しを得た本式の義勇団となるよう、皆で力を尽くしましょう」
俺が教えられた台詞を言い終わると巫女さんたちは頭を下げ、俺も頭を下げた。
これで結成式は終わりだ、
「団長として一つ提案があるのだけれど、聞いてくれますか」
「うかがいましょう」
アリシアさんが答えた。
「これから先は敵の動きを探る時に、わたしも参加します。みんな知っているように、わたしは動物の存在を感知できるので、盗賊の居場所もわかるはずです」
「おおー、そんな能力があるとはすごい」
しまった。きららさんにはまだ言ってなかったか。
少し気勢をそがれたが、言葉を続けた。。
「どこまで感知できるかは試してみないとわからない部分もあるけれど、きっと役に立つと思う」
動物の感知は距離が離れるほどあいまいになっていく。種が同定できるのはかなり近距離だ。だが、大きさなら少し離れてもある程度はわかる。このあたりを歩いた経験から、人の大きさの動物はこのあたりにはほとんどいない。いたとしても、生息密度は低いはずだし、群れで行動する可能性も低い。盗賊たちの動向を知るのに役立つはずと説明した。
だが、巫女さんたちは乗り気にはならなかった。
アポさんは
「まあ、どこまで感知できるのか試してからですね」
と言ってくれたのだが。
「団長には安全な場所にいてもらわないとね。哨戒や索敵をするとそこがおろそかになりかねないよ」
アドラドさんは否定的だ。
「今はこの世界について知るのが恵さんの役割です。義勇団としての活動は控えめにしてください」
アリシアさんが反対なのは、はっきりわかる。
「今はこの世界を知るのが大切なのはその通りだし、まだこの世界でどうするのか決めていない人間が、あまり深くかかわるべきではないとは、わたしも思う」
だけど引き下がるわけにはいかない。
「しかし、義勇団としてこの村を助けるのなら、人命の損失が最小になるよう、打てる手は全部打つべきではないでしょうか」
もちろん、俺自身はこの村に責任のある立場ではない。だが傍観者に徹するのではなく、義勇団の一員として関わるのなら、自分の力でできる事はやっておきたい。
アリシアさんはなかなか納得してくれなかったが、ねばり強く話しているうちにアドラドさんが賛成に回り、アポさんと二人で説得し、盗賊をどの距離で感知できるか試してから、安全最優先で哨戒網に組み込む計画を立てるという案で同意してもらえた。
他の三人はアリシアさんたち三人が賛成なら、という事で賛成してくれた。
話し合いの終わった後、怪我人のもとへ戻ったきららさん以外は村長の家に向かう。
家の中には誰もいない。女性たちはどこかに避難したのだろう。おにぎりを残しておいてくれた。
「かたじけなし」
ねそこさんはさっそく食べ始める。
村長を探すと隣の家で村人と話し合っている。終わったらこちらに来てほしいと告げて、俺たちは少し休む。
やがて現れた村長にアポさんが義勇団による協力を申し入れた。
「恵義勇団の結成に先立ち、参加希望者の意志を確認します」
六人の巫女さんの前で俺がそう宣言する。
「団長としてわたしが最初に、義勇団への一員となる意志を告げます。他に希望者はいますか?」
「謹んで参加の意をを表明します」
とアポさんが高らかに声を上げる。
「喜んで参加するよ。ようやくここまで来たね、みんな」
アドラドさんが続く。
「一員に加えてくださるようお願いいたします」
と生真面目な口調のアリシアさん。
「参加させていただきます。皆さんよろしくお願いします」
チカさんはにこやかだ。
「仮ではあるが義勇団結成式で参加の意を表明でき、まことに光栄」
ねそこさんは取りすましてそう言う。
「団員になって、働きます」
きららさんを最後に、参加意思の表明は終わった。
「では、この七人をもって恵義勇団を仮に立ち上げます。後に神の許しを得た本式の義勇団となるよう、皆で力を尽くしましょう」
俺が教えられた台詞を言い終わると巫女さんたちは頭を下げ、俺も頭を下げた。
これで結成式は終わりだ、
「団長として一つ提案があるのだけれど、聞いてくれますか」
「うかがいましょう」
アリシアさんが答えた。
「これから先は敵の動きを探る時に、わたしも参加します。みんな知っているように、わたしは動物の存在を感知できるので、盗賊の居場所もわかるはずです」
「おおー、そんな能力があるとはすごい」
しまった。きららさんにはまだ言ってなかったか。
少し気勢をそがれたが、言葉を続けた。。
「どこまで感知できるかは試してみないとわからない部分もあるけれど、きっと役に立つと思う」
動物の感知は距離が離れるほどあいまいになっていく。種が同定できるのはかなり近距離だ。だが、大きさなら少し離れてもある程度はわかる。このあたりを歩いた経験から、人の大きさの動物はこのあたりにはほとんどいない。いたとしても、生息密度は低いはずだし、群れで行動する可能性も低い。盗賊たちの動向を知るのに役立つはずと説明した。
だが、巫女さんたちは乗り気にはならなかった。
アポさんは
「まあ、どこまで感知できるのか試してからですね」
と言ってくれたのだが。
「団長には安全な場所にいてもらわないとね。哨戒や索敵をするとそこがおろそかになりかねないよ」
アドラドさんは否定的だ。
「今はこの世界について知るのが恵さんの役割です。義勇団としての活動は控えめにしてください」
アリシアさんが反対なのは、はっきりわかる。
「今はこの世界を知るのが大切なのはその通りだし、まだこの世界でどうするのか決めていない人間が、あまり深くかかわるべきではないとは、わたしも思う」
だけど引き下がるわけにはいかない。
「しかし、義勇団としてこの村を助けるのなら、人命の損失が最小になるよう、打てる手は全部打つべきではないでしょうか」
もちろん、俺自身はこの村に責任のある立場ではない。だが傍観者に徹するのではなく、義勇団の一員として関わるのなら、自分の力でできる事はやっておきたい。
アリシアさんはなかなか納得してくれなかったが、ねばり強く話しているうちにアドラドさんが賛成に回り、アポさんと二人で説得し、盗賊をどの距離で感知できるか試してから、安全最優先で哨戒網に組み込む計画を立てるという案で同意してもらえた。
他の三人はアリシアさんたち三人が賛成なら、という事で賛成してくれた。
話し合いの終わった後、怪我人のもとへ戻ったきららさん以外は村長の家に向かう。
家の中には誰もいない。女性たちはどこかに避難したのだろう。おにぎりを残しておいてくれた。
「かたじけなし」
ねそこさんはさっそく食べ始める。
村長を探すと隣の家で村人と話し合っている。終わったらこちらに来てほしいと告げて、俺たちは少し休む。
やがて現れた村長にアポさんが義勇団による協力を申し入れた。
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