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第43話 商人の一撃
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長い、とても長いこと荷馬車に揺られていたと思う。
あの夜、小さな村で狐顔の男から死の宣告を受けたわたしたちは、どんよりと暗い雰囲気に包まれていた。
両脚のない男の子は、死ぬ前に美味いもん腹いっぱい食ってやるんだと開き直っていたが、わたしはとてもそんな気にはなれなかった。
「こりゃ……大量のゴミじゃねぇか」
とある大きな街にやって来ると、検問所で荷馬車の積荷を入念にチェックされることになる。ここでは特に奴隷のチェックが厳しいらしい。
前に狐顔の男が言っていた制限、というやつなのだろう。
一目でわかる五体不満足なわたしたちとは違い、床に伏せるものたちは本当に病に冒されているのか、乱暴なチェックが入る。わたしたちを粗末に扱う彼らには、わたしたちが人間に見えていないのだろう。
「ゔぅ……ぅっ」
横になる女の子の髪を乱暴に掴み上げ、皮膚が腐っていることを確認すると、「汚ねっ!」床に叩きつける男。
「―――ッ!」
「よせ」
がんっ!?
「――痛ッ」
「す、すまん」
一発頭突きでも食らわせてやろうかと思ったわたしの足首を、ガウェインが掴むもんだから、そのまま派手に顔からすっ転んでしまった。
「だ、大丈夫か?」
「へ、平気! これくらい慣れっ子だから」
本当はめちゃくちゃ痛かった。
龍の背骨に続く検問所を通過したわたしたちに、狐顔の男は今日はこの街で一泊し、明日には魔族街に入ると告げる。
処刑の日が、刻一刻と迫りつつある。
「いいじゃねぇかよ! なぁ? いいだろ?」
「イヤン、ダメよ。ちゃんとお店に来て、お金払ってからヤることヤってよ!」
檻の中、一人分の毛布でガウェインと二人包まるわたしの前方には、カエルみたいな顔したブ男が、一回り以上年の離れた女に言い寄っている。
「……」
「……チッ」
あっ、ヤバッ――目があってしまった。
咄嗟に目をそらしたのだけど、遅かったようだ。
「あァン? 何見てんだよこのゴミクズがァッ!」
――がんっ!!
荷馬車が揺れる。
酔っ払ったカエル顔の男が荷馬車を蹴り上げたのだ。
この騒ぎに、毛布に包まり眠っていた子供たちが次々と目を覚ました。
「汚ねぇガキ共だな、おい! 聞いてんのかそこのゴミ野郎っ! 何見てんだって言ってんだよ! あァンッ!」
こういう時は反論せずに黙っている方がいい。豚の屋敷にいる時に学んだ教訓。
――なのだが、自分でも驚くほど正義感が強いらしく、結果両腕を切断された。
だから、今回はじっとするんだと自分自身に言い聞かせていた。
「あァン? なんだこの死に損ないのウジ虫みてぇなゴミは」
「ちょっ、ちょっとやめなよ。そんな汚いの触った手であたいに触れないでよ」
「ケケケッ、いいじゃねぇかちょっとくらい」
カエル顔の男は病に伏せっている女の子の髪を引っ張り上げ、力任せに引き寄せた。
がんっ! がんっ!!
女の子の頭部が鉄格子にぶつかり音を立てる。
「ゔぅッ……ぅ」
「汚ねぇ顔だな。こりゃあれか? ゾンビってやつか?」
「アハハハハ――やめとくれよ、あんた」
我慢の限界だった。
わたしは気がつくと男の元に駆け出し、鉄格子の隙間からカエル面の男の顔面を蹴り飛ばしていた。
「いてぇええええええええええッ!!」
「ちょっ、ちょっと何をするんだい! 大丈夫かい、あんた!」
わたしはすぐにその場で膝を折り、女の子に顔を近づけた。
「……ごめんね」
何度も繰り返すわたしは、抱きしめる腕のない自分をもどかしく感じる。
そんなわたしに、女の子は小さく微笑みかけてくれた。
「無事で、良かった……」
「この野郎ッ! ぶち殺してやる!!」
「――痛ッ!?」
男に髪を引っ張られ、わたしは勢いよく鉄格子に後頭部をぶつけた。
「ゴミクズが何してくれてんだァッ! このまま頭をかち割ってやろうかッ! ――って、な、なんだてめぇ!? でけぇな……」
「離せ……」
「あァン? ゴミが誰に指図してんだコラァっ! ――うぅッ!?」
「い、いやぁああああああああああ!?!?」
ガウェインは鉄格子から男の首を掴み取ると、左腕一本でカエル顔の男を持ち上げた。
「ぐぅっ……うぅ、ぐがぁ、ぅう……ぼっ」
足をジタバタさせてもがき苦しむ男の顔が、青白く染まる。やがて陸に打ち上げられた魚みたいにビクンビクン痙攣しながら放尿。両手はだらりと垂れ下がっていた。
「あっ、いやッ、いやああああああああああっ!?」
恐怖に顔を歪めた女が腰を抜かし、犬のように四つん這いになって逃げていく。
わたしは――
「――ガウェイン、だめっ!」
立ち上がり、ガウェインに体当たりして彼を止めた。
ガウェインはわたしの突進如きではびくともしなかったけれど、男を離して、わたしを抱き止めてくれた。
「怪我は……ないか?」
「うん、大丈夫」
男は気を失っているだけで、どうやら死んでいないようだ。
「何事ですか!」
騒ぎに気づいた商人が駆けつけてきた。
商人は檻の中のわたしたちと、荷馬車の横で倒れる男を交互に見ていた。
「……」
「………」
わたしを抱きしめるガウェインの手に、力が込められる。
鞭打ちは免れないだろうと思った。
「あなたがやったんですか?」
「……そうだ。オレがやった」
「違う! ガウェインは悪くない! ガウェインはわたしを助けるために!」
「違うッ――! アネモネは関係ない! オレが勝手にやったことだ」
彼は、わたしを庇おうとしている。
「どっちでも構いません」
とても冷たくそう言うと、商人は真っ赤な顔で近くの岩を持ち上げた。
「うぅッ! お、重い……ですね」
人の頭部ほどある岩だ。
わたしはゾッとした。鞭打ちどころではない。あんなものを投げつけられたら最悪死んでしまう。
そう、思ったのだが――
「う、うりゃあッ!!」
――ぐちゃッ!?
「へ?」
「……ん、なんの音だ?」
商人はカエル顔の男の顔面に岩を叩きつけたのだ。
「商人の商品に手を出した者がどうなるか、思い知るんですね!」
益々、わたしにはこの男がわからくなった。
「ガウェインでしたね。わたしの大切な商品を守って頂き感謝します」
穏やかに微笑んだ狐顔の男を、褒め称えるように月明かりが照らし出す。
あの夜、小さな村で狐顔の男から死の宣告を受けたわたしたちは、どんよりと暗い雰囲気に包まれていた。
両脚のない男の子は、死ぬ前に美味いもん腹いっぱい食ってやるんだと開き直っていたが、わたしはとてもそんな気にはなれなかった。
「こりゃ……大量のゴミじゃねぇか」
とある大きな街にやって来ると、検問所で荷馬車の積荷を入念にチェックされることになる。ここでは特に奴隷のチェックが厳しいらしい。
前に狐顔の男が言っていた制限、というやつなのだろう。
一目でわかる五体不満足なわたしたちとは違い、床に伏せるものたちは本当に病に冒されているのか、乱暴なチェックが入る。わたしたちを粗末に扱う彼らには、わたしたちが人間に見えていないのだろう。
「ゔぅ……ぅっ」
横になる女の子の髪を乱暴に掴み上げ、皮膚が腐っていることを確認すると、「汚ねっ!」床に叩きつける男。
「―――ッ!」
「よせ」
がんっ!?
「――痛ッ」
「す、すまん」
一発頭突きでも食らわせてやろうかと思ったわたしの足首を、ガウェインが掴むもんだから、そのまま派手に顔からすっ転んでしまった。
「だ、大丈夫か?」
「へ、平気! これくらい慣れっ子だから」
本当はめちゃくちゃ痛かった。
龍の背骨に続く検問所を通過したわたしたちに、狐顔の男は今日はこの街で一泊し、明日には魔族街に入ると告げる。
処刑の日が、刻一刻と迫りつつある。
「いいじゃねぇかよ! なぁ? いいだろ?」
「イヤン、ダメよ。ちゃんとお店に来て、お金払ってからヤることヤってよ!」
檻の中、一人分の毛布でガウェインと二人包まるわたしの前方には、カエルみたいな顔したブ男が、一回り以上年の離れた女に言い寄っている。
「……」
「……チッ」
あっ、ヤバッ――目があってしまった。
咄嗟に目をそらしたのだけど、遅かったようだ。
「あァン? 何見てんだよこのゴミクズがァッ!」
――がんっ!!
荷馬車が揺れる。
酔っ払ったカエル顔の男が荷馬車を蹴り上げたのだ。
この騒ぎに、毛布に包まり眠っていた子供たちが次々と目を覚ました。
「汚ねぇガキ共だな、おい! 聞いてんのかそこのゴミ野郎っ! 何見てんだって言ってんだよ! あァンッ!」
こういう時は反論せずに黙っている方がいい。豚の屋敷にいる時に学んだ教訓。
――なのだが、自分でも驚くほど正義感が強いらしく、結果両腕を切断された。
だから、今回はじっとするんだと自分自身に言い聞かせていた。
「あァン? なんだこの死に損ないのウジ虫みてぇなゴミは」
「ちょっ、ちょっとやめなよ。そんな汚いの触った手であたいに触れないでよ」
「ケケケッ、いいじゃねぇかちょっとくらい」
カエル顔の男は病に伏せっている女の子の髪を引っ張り上げ、力任せに引き寄せた。
がんっ! がんっ!!
女の子の頭部が鉄格子にぶつかり音を立てる。
「ゔぅッ……ぅ」
「汚ねぇ顔だな。こりゃあれか? ゾンビってやつか?」
「アハハハハ――やめとくれよ、あんた」
我慢の限界だった。
わたしは気がつくと男の元に駆け出し、鉄格子の隙間からカエル面の男の顔面を蹴り飛ばしていた。
「いてぇええええええええええッ!!」
「ちょっ、ちょっと何をするんだい! 大丈夫かい、あんた!」
わたしはすぐにその場で膝を折り、女の子に顔を近づけた。
「……ごめんね」
何度も繰り返すわたしは、抱きしめる腕のない自分をもどかしく感じる。
そんなわたしに、女の子は小さく微笑みかけてくれた。
「無事で、良かった……」
「この野郎ッ! ぶち殺してやる!!」
「――痛ッ!?」
男に髪を引っ張られ、わたしは勢いよく鉄格子に後頭部をぶつけた。
「ゴミクズが何してくれてんだァッ! このまま頭をかち割ってやろうかッ! ――って、な、なんだてめぇ!? でけぇな……」
「離せ……」
「あァン? ゴミが誰に指図してんだコラァっ! ――うぅッ!?」
「い、いやぁああああああああああ!?!?」
ガウェインは鉄格子から男の首を掴み取ると、左腕一本でカエル顔の男を持ち上げた。
「ぐぅっ……うぅ、ぐがぁ、ぅう……ぼっ」
足をジタバタさせてもがき苦しむ男の顔が、青白く染まる。やがて陸に打ち上げられた魚みたいにビクンビクン痙攣しながら放尿。両手はだらりと垂れ下がっていた。
「あっ、いやッ、いやああああああああああっ!?」
恐怖に顔を歪めた女が腰を抜かし、犬のように四つん這いになって逃げていく。
わたしは――
「――ガウェイン、だめっ!」
立ち上がり、ガウェインに体当たりして彼を止めた。
ガウェインはわたしの突進如きではびくともしなかったけれど、男を離して、わたしを抱き止めてくれた。
「怪我は……ないか?」
「うん、大丈夫」
男は気を失っているだけで、どうやら死んでいないようだ。
「何事ですか!」
騒ぎに気づいた商人が駆けつけてきた。
商人は檻の中のわたしたちと、荷馬車の横で倒れる男を交互に見ていた。
「……」
「………」
わたしを抱きしめるガウェインの手に、力が込められる。
鞭打ちは免れないだろうと思った。
「あなたがやったんですか?」
「……そうだ。オレがやった」
「違う! ガウェインは悪くない! ガウェインはわたしを助けるために!」
「違うッ――! アネモネは関係ない! オレが勝手にやったことだ」
彼は、わたしを庇おうとしている。
「どっちでも構いません」
とても冷たくそう言うと、商人は真っ赤な顔で近くの岩を持ち上げた。
「うぅッ! お、重い……ですね」
人の頭部ほどある岩だ。
わたしはゾッとした。鞭打ちどころではない。あんなものを投げつけられたら最悪死んでしまう。
そう、思ったのだが――
「う、うりゃあッ!!」
――ぐちゃッ!?
「へ?」
「……ん、なんの音だ?」
商人はカエル顔の男の顔面に岩を叩きつけたのだ。
「商人の商品に手を出した者がどうなるか、思い知るんですね!」
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