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レシピ売るか?
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ちょっと寝たらスッキリした。
ショートスリーパーってワケじゃないけど、眠たい時は素直に寝るべきだよな。
……授業中とかじゃなけりゃ、な。
ラクナギルド2階の空き部屋を借りて、皆仲良く雑魚寝してるところに混じったワケだが。
……まったく気付きもしないってどーよ?
銀竜以外の話だがな。
アイツは俺ら──俺とミヤさんが、こそっと部屋に入って行くと。
お待ちしてました、と言わんばかりに空きスペースに案内してくれた。
お前、寝ないで待ってたとか?
「少々仮眠を取らせていただきました」
あ、そー。
ちなみにリッカさんは衝立にぐるっと囲まれて、隔離状態だった。
あまり意味は無い気はするが。
ジェイは猫又母を胸に抱いて、妙に幸せそーに眠っている。
スズは……見慣れた寝顔だ。
口をかぱっと開けて寝るのは、ヤメた方が良いと思うが、な。
まあ細かいことはスルーして寝た。
で、目覚めたら、なんか賑やかだった。
どーやら、あの変態錬金術師と人獣どもを、1人(?)残らず捕獲出来たらしい。
ついでにあの館は既に魔窟ではなくなって、ただのムダに豪華な館になっていたよーで。
おかしなモノが発生するよーなコトもなく、スムーズに終わった、と……。
「こりゃ、しばらく忙しいわい」
と、カメさんがほくほくしてた、とリーランさんが言ってた。
俺らは今、寝部屋にした部屋でメシを食っている。
さすがに腹へったんだよ。
こーゆー時、異次元倉庫サマサマだとしみじみ思う。
ヘビ様ありがとう。
日々の感謝をあなたに。
な~む~……。
あ、違うか。
で。
みんなでもりもり食ってたら、パンダとカメさんがやってきた。
「あ、コウ君、ボクも~♪」
リーランさんにおねだりされたので、まあ座んなさい、と手招きして。
リーランさんも混ざってもりもり……。
カメさんは、ちょっと残念そーに言った。
「なんじゃ、こっちで用意させた料理があるんじゃが……ムダになったのう……」
それは、朝もはよから頑張ったギルド員達にどーぞ。
俺らのことは、お構い無く~。
適当に引き揚げますからね。
あとは、あの変態の知識や技術を隠匿するも独占するも、各ギルドと共有するも国に公表するも、全部カメさんの胸ひとつ、だ。
「むう……」
カメさんは、口をへの字にひん曲げて言った。
「お主ら、このままラクナに移籍してくれてもええんじゃぞ?」
「ちょっとぉ?」
パンダがいきり立つのを制して。
「いや、マドゥーニーに戻るよ?」
俺はあっさりと言った。
「用が済んだのに、いつまでもぐずぐずしてるの、俺の趣味じゃないし」
「……まあ、確かに。もう用は無いよなこの街には」
俺の暴言に、スズが便乗。
リッカさんは、ひたすらうんうんと頷いている。
とりあえず、口の中のモン飲み込んでからしゃべれよ。
あんた、女子なんだから、口にモノが入った状態でしゃべるとか、みっともないことするなよ。
「「お母さん……」」
スズとミヤさん2人して、声を揃えて言いやがった。
うっせーよ。
パンダとカメさんが地味ににらみ合いしてるのをスルーして、空腹を満たした。
デザートにミルクレープ(フルーツ)を取り出すと、リッカさん狂喜。
さすがはデザートは別腹な女子。
……そーいや前にTVで見たんだけどさ。
いくら腹いっぱいになるまでメシ食った後でも、好物を目の前に出されると、胃袋がぐあーっと動いてスキマ作るってゆー……。
人体の神秘。
TVの前で、うっわ……って言った覚えがある。
いやマジで。
とりあえずさ。
そこでにらみ合ってるパンダとカメよ。
まあ、食え。
その反応次第じゃ、ギルドにレシピを売ってもいい。
結果。
パンダ大絶賛。
よし、マドゥーニーギルドに、レシピ販売決定。
カメさんは、どーだ?
……なんか考え込んでるな。
「これ作ったのは……? お主か。……お主だけでも移籍せんかのう……」
だからしないって。
レシピ売るから、自分達で好きなだけ作るがいいさ。
そんで好きなだけ食え。
そして、そこで一気に食ってあっという間になくなって、悲しい目で空の皿を見ている虎のライカンよ。
猫又母が、自分の分をそっとお前の方に押しやっているぞ。
見ろ、スズ。
これがお母さんってモンだろーが。
「……お前、似たよーなコトしてるぞ。……無意識か……」
生温かい目で見られた。
何故だ。
ショートスリーパーってワケじゃないけど、眠たい時は素直に寝るべきだよな。
……授業中とかじゃなけりゃ、な。
ラクナギルド2階の空き部屋を借りて、皆仲良く雑魚寝してるところに混じったワケだが。
……まったく気付きもしないってどーよ?
銀竜以外の話だがな。
アイツは俺ら──俺とミヤさんが、こそっと部屋に入って行くと。
お待ちしてました、と言わんばかりに空きスペースに案内してくれた。
お前、寝ないで待ってたとか?
「少々仮眠を取らせていただきました」
あ、そー。
ちなみにリッカさんは衝立にぐるっと囲まれて、隔離状態だった。
あまり意味は無い気はするが。
ジェイは猫又母を胸に抱いて、妙に幸せそーに眠っている。
スズは……見慣れた寝顔だ。
口をかぱっと開けて寝るのは、ヤメた方が良いと思うが、な。
まあ細かいことはスルーして寝た。
で、目覚めたら、なんか賑やかだった。
どーやら、あの変態錬金術師と人獣どもを、1人(?)残らず捕獲出来たらしい。
ついでにあの館は既に魔窟ではなくなって、ただのムダに豪華な館になっていたよーで。
おかしなモノが発生するよーなコトもなく、スムーズに終わった、と……。
「こりゃ、しばらく忙しいわい」
と、カメさんがほくほくしてた、とリーランさんが言ってた。
俺らは今、寝部屋にした部屋でメシを食っている。
さすがに腹へったんだよ。
こーゆー時、異次元倉庫サマサマだとしみじみ思う。
ヘビ様ありがとう。
日々の感謝をあなたに。
な~む~……。
あ、違うか。
で。
みんなでもりもり食ってたら、パンダとカメさんがやってきた。
「あ、コウ君、ボクも~♪」
リーランさんにおねだりされたので、まあ座んなさい、と手招きして。
リーランさんも混ざってもりもり……。
カメさんは、ちょっと残念そーに言った。
「なんじゃ、こっちで用意させた料理があるんじゃが……ムダになったのう……」
それは、朝もはよから頑張ったギルド員達にどーぞ。
俺らのことは、お構い無く~。
適当に引き揚げますからね。
あとは、あの変態の知識や技術を隠匿するも独占するも、各ギルドと共有するも国に公表するも、全部カメさんの胸ひとつ、だ。
「むう……」
カメさんは、口をへの字にひん曲げて言った。
「お主ら、このままラクナに移籍してくれてもええんじゃぞ?」
「ちょっとぉ?」
パンダがいきり立つのを制して。
「いや、マドゥーニーに戻るよ?」
俺はあっさりと言った。
「用が済んだのに、いつまでもぐずぐずしてるの、俺の趣味じゃないし」
「……まあ、確かに。もう用は無いよなこの街には」
俺の暴言に、スズが便乗。
リッカさんは、ひたすらうんうんと頷いている。
とりあえず、口の中のモン飲み込んでからしゃべれよ。
あんた、女子なんだから、口にモノが入った状態でしゃべるとか、みっともないことするなよ。
「「お母さん……」」
スズとミヤさん2人して、声を揃えて言いやがった。
うっせーよ。
パンダとカメさんが地味ににらみ合いしてるのをスルーして、空腹を満たした。
デザートにミルクレープ(フルーツ)を取り出すと、リッカさん狂喜。
さすがはデザートは別腹な女子。
……そーいや前にTVで見たんだけどさ。
いくら腹いっぱいになるまでメシ食った後でも、好物を目の前に出されると、胃袋がぐあーっと動いてスキマ作るってゆー……。
人体の神秘。
TVの前で、うっわ……って言った覚えがある。
いやマジで。
とりあえずさ。
そこでにらみ合ってるパンダとカメよ。
まあ、食え。
その反応次第じゃ、ギルドにレシピを売ってもいい。
結果。
パンダ大絶賛。
よし、マドゥーニーギルドに、レシピ販売決定。
カメさんは、どーだ?
……なんか考え込んでるな。
「これ作ったのは……? お主か。……お主だけでも移籍せんかのう……」
だからしないって。
レシピ売るから、自分達で好きなだけ作るがいいさ。
そんで好きなだけ食え。
そして、そこで一気に食ってあっという間になくなって、悲しい目で空の皿を見ている虎のライカンよ。
猫又母が、自分の分をそっとお前の方に押しやっているぞ。
見ろ、スズ。
これがお母さんってモンだろーが。
「……お前、似たよーなコトしてるぞ。……無意識か……」
生温かい目で見られた。
何故だ。
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