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あらすじより雑。
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俺ら──俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、この世界の人間じゃ無い。
なんで、どーしてこの世界に来たのか。
銀竜とギルド長、あとリドラさんも知ってるかな。
竜鱗族だモンな、リドラさん。
銀竜は、やらかした国所属だったし、竜鱗・水鱗族の方々は、ヘビ様こと西の虹蛇様から聞いてるか。
……っつーか、俺らがあの国出た時点で、この世界の何割かの方々が、俺らのことを知ってたワケか……。
個人情報保護法とか……無いか。
知らないヤツも居るし、俺ら……っつか、俺から見たこの案件について、ざっくりと話してみよう。
……異世界人を嫁、あるいは婿にしたいっていう、どこぞの国が適当に異世界人を召喚した。
俺らは5人で召喚されて。
今ここに居ない女子1人が、その国に嫁入り決定。
俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、その国を出て元の世界に帰るのに必要な、魔素を大量に集める為に地道に魔物狩りをしていた、と。
ちなみに、俺らを召喚──っつーか、ぶっちゃけ誘拐だぞ──した国のヤツらは、元の世界にゃ帰れない、なんてホザいてたがな。
うっかり迷い込んだ、次元の狭間にあったらしい禁止図書室っていう、ナニが嬉しくて、こんな山ほど集めたよ? って聞きたくなるほど大量の本がごっそり、しかも整然と並んだ、むやみやたらに広い空間でお会いした、白いヘビ様にいろいろ諸々教えてもらって。
その時に、俺らは元の世界に帰れることと、帰るのに必要な術式関係を教えてもらったんだ。
俺らを誘拐した国は、俺らをナニかに利用しようとしてたけど。
ヘビ様のおかげでサクサク出て来れた。
あ。
銀竜は、その国の諜報機関の人間だったが、いろいろあって、俺らと行動を共にしてる。
ガラン経由でマドゥーニーに来たのは……流れで?
まぁ、なんとなく?
基本は魔素の回収が目的で。
俺らの世界にゃ、海にはデカい魔物が居るって伝説があってな。
クラーケンにリヴァイアサン、あとシーサーペント。
コイツらを狩れば、相当量の魔素がいただけるんじゃね? と期待して。
あと新鮮な魚介類目当てでした。
……正直、この世界のメシは、なんつーかこー……基本的に残念な……。
まぁ、メシのことはいいや。
海の魔物って、実際にはクラーケンしか居なかったワケだが。
すげーがっかりしたよ。
その時点では、全然魔素が足りない状態でさ。
……うん、期待外れもいいトコだった。
それからも、ちょいちょい魔素集めに動いてたけどさ。
アレな。
変態錬金術師。
アイツ、すっげー魔素貯め込んでたし。
この先、他人様に迷惑掛けたり出来ないよーに、ごっそりと、死なない程度に取れるだけ取ったし。
帰還の魔法術式に、必要な分は貯まったからな。
もう、いつでも帰れる。
……魔素集めの途中、余計なヤツらが余計なコト仕掛けてきたけど。
まぁ、だいたいそんな感じで。
元の世界に帰れることになりました♪
……って、な。
細かいトコはざっくりと省いて、あらすじより雑に語ってみたところ。
いずれ俺らが帰るって知ってた、銀竜とギルド長、リドラさんは無言で。
リーランさんと猫科親子は。
「……君達、違う世界の人なんだ。道理で……」
「あの錬金術師と同じ世界の人族、なんだよな?」
「……にゃう」
猫又母は、今イチよく分かってないっポイ。
まぁ、俺らにゃ頼れないってコトだけ、知っといてくれ。
あ、あと変態錬金術師な。
俺らはまったく知らない、初対面のヤツだったんだけど。
俺がそう言うと、ジェイは不思議そうに言った。
「? あの変態錬金術師は、コウとは深い仲だ、みたいなコト言ってたけど……」
いや、知らん。
まったく知らん。
清々しいまでの、赤の他人だ。
俺の言い分を聞いたジェイは。
「……あの錬金術師がおかしかったのか……?」
首をひねっていた。
……うーん。
ナニかと激しく勘違いしてたんじゃね?
とにかく。
俺は知らん。
なー、スズ?
最近……っつか、こっちの世界に拉致られる前さ。
俺ら、知らんヤツに付きまとわれたりしてないよな?
「あ? ……あ~、うん。なかったと思うぞ。不審者情報とか……幼稚園の時くらいじゃなかったか? 聞いたのって……」
スズは首をひねりながら、昔のコトを思い出して言った。
……そーだよな。
不審者なんて、ちみっこい頃に、幼稚園の近辺をウロついてたヤカラくらいしか知らんよな?
……ソイツがその後どーなったか、なんて知らんけど。
なんで、どーしてこの世界に来たのか。
銀竜とギルド長、あとリドラさんも知ってるかな。
竜鱗族だモンな、リドラさん。
銀竜は、やらかした国所属だったし、竜鱗・水鱗族の方々は、ヘビ様こと西の虹蛇様から聞いてるか。
……っつーか、俺らがあの国出た時点で、この世界の何割かの方々が、俺らのことを知ってたワケか……。
個人情報保護法とか……無いか。
知らないヤツも居るし、俺ら……っつか、俺から見たこの案件について、ざっくりと話してみよう。
……異世界人を嫁、あるいは婿にしたいっていう、どこぞの国が適当に異世界人を召喚した。
俺らは5人で召喚されて。
今ここに居ない女子1人が、その国に嫁入り決定。
俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、その国を出て元の世界に帰るのに必要な、魔素を大量に集める為に地道に魔物狩りをしていた、と。
ちなみに、俺らを召喚──っつーか、ぶっちゃけ誘拐だぞ──した国のヤツらは、元の世界にゃ帰れない、なんてホザいてたがな。
うっかり迷い込んだ、次元の狭間にあったらしい禁止図書室っていう、ナニが嬉しくて、こんな山ほど集めたよ? って聞きたくなるほど大量の本がごっそり、しかも整然と並んだ、むやみやたらに広い空間でお会いした、白いヘビ様にいろいろ諸々教えてもらって。
その時に、俺らは元の世界に帰れることと、帰るのに必要な術式関係を教えてもらったんだ。
俺らを誘拐した国は、俺らをナニかに利用しようとしてたけど。
ヘビ様のおかげでサクサク出て来れた。
あ。
銀竜は、その国の諜報機関の人間だったが、いろいろあって、俺らと行動を共にしてる。
ガラン経由でマドゥーニーに来たのは……流れで?
まぁ、なんとなく?
基本は魔素の回収が目的で。
俺らの世界にゃ、海にはデカい魔物が居るって伝説があってな。
クラーケンにリヴァイアサン、あとシーサーペント。
コイツらを狩れば、相当量の魔素がいただけるんじゃね? と期待して。
あと新鮮な魚介類目当てでした。
……正直、この世界のメシは、なんつーかこー……基本的に残念な……。
まぁ、メシのことはいいや。
海の魔物って、実際にはクラーケンしか居なかったワケだが。
すげーがっかりしたよ。
その時点では、全然魔素が足りない状態でさ。
……うん、期待外れもいいトコだった。
それからも、ちょいちょい魔素集めに動いてたけどさ。
アレな。
変態錬金術師。
アイツ、すっげー魔素貯め込んでたし。
この先、他人様に迷惑掛けたり出来ないよーに、ごっそりと、死なない程度に取れるだけ取ったし。
帰還の魔法術式に、必要な分は貯まったからな。
もう、いつでも帰れる。
……魔素集めの途中、余計なヤツらが余計なコト仕掛けてきたけど。
まぁ、だいたいそんな感じで。
元の世界に帰れることになりました♪
……って、な。
細かいトコはざっくりと省いて、あらすじより雑に語ってみたところ。
いずれ俺らが帰るって知ってた、銀竜とギルド長、リドラさんは無言で。
リーランさんと猫科親子は。
「……君達、違う世界の人なんだ。道理で……」
「あの錬金術師と同じ世界の人族、なんだよな?」
「……にゃう」
猫又母は、今イチよく分かってないっポイ。
まぁ、俺らにゃ頼れないってコトだけ、知っといてくれ。
あ、あと変態錬金術師な。
俺らはまったく知らない、初対面のヤツだったんだけど。
俺がそう言うと、ジェイは不思議そうに言った。
「? あの変態錬金術師は、コウとは深い仲だ、みたいなコト言ってたけど……」
いや、知らん。
まったく知らん。
清々しいまでの、赤の他人だ。
俺の言い分を聞いたジェイは。
「……あの錬金術師がおかしかったのか……?」
首をひねっていた。
……うーん。
ナニかと激しく勘違いしてたんじゃね?
とにかく。
俺は知らん。
なー、スズ?
最近……っつか、こっちの世界に拉致られる前さ。
俺ら、知らんヤツに付きまとわれたりしてないよな?
「あ? ……あ~、うん。なかったと思うぞ。不審者情報とか……幼稚園の時くらいじゃなかったか? 聞いたのって……」
スズは首をひねりながら、昔のコトを思い出して言った。
……そーだよな。
不審者なんて、ちみっこい頃に、幼稚園の近辺をウロついてたヤカラくらいしか知らんよな?
……ソイツがその後どーなったか、なんて知らんけど。
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