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おじょーさまは侯爵令嬢。
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「…おじょーさまの暴走を、止める気力も残ってない…って感じだったものね…」
「可哀想だけどね。僕らには何も出来ないし、関わる気もないし、一切関係ないからね」
「それもそうね」
…ウチの年長組、キビしい。
や、現実的?
「どっちみち、下級の僕らには関係ない話だよね」
そーですね。
で。
思いっきり、話戻していいか?
「結局、あの防犯結界、魔法具にして売る…って話は、どうなりますかね?」
支部長が、呆れ顔で言った。
「…また、ざっくりと切り捨てやがったな~」
あんなヤツら知らん。
自分が世界の中心だ、なんてイタい勘違いしてる残念な女なんか、どーでもいいわ。
まあ感想は一つだな。
「あーゆー勘違いした色ボケ女、どこにでも居るんだな~」
そーだね、と、スズ、ミヤさん、リッカさんが俺に同意した。
で。
防犯結界は前向きに…つか、魔法具作成決定しました。
しばらくは、結界の魔法式の改造と、実際に魔法具にする際のあれやこれや…等々、魔法部と生産部から担当者が付いて、色々ごそごそやるらしい。
主に開発者のスズと、そのお付きのリッカさんが。
2人が忙しい間、ヒマになった俺とミヤさんは、地味~に害虫…じゃなくて、害獣駆除のお仕事を受注しまくっていた。
この街も、酪農とか農業とかがメインだからか、結構多いんだわ、野犬や小型肉食動物による被害とか、鳥害とか。
鳥はメンドくさかったな~。
大きさ的に鳩サイズで、集団で畑の作物狙ってくるんだわ。あれだけ見たら、昔のホラーだかサスペンスだかの映画みたいだった。何だっけ…動物パニック物とか?そーゆーヤツ。
実際に狩る、となると。
マトは小さいわ、飛んで逃げるわ…。
一羽一羽狙うとか、そんなメンドくさいことやってられっか。
魚取る要領で、投網でもぶん投げてやろ~かと…。
で。
鳥を捕獲する為だけの仕掛けを作ってみた。
防犯結界の方の目処が立ったので、解放されたスズとリッカさんも交えて久しぶりに4人で行動。
また地属性魔法と錬金術の併用でいくぞ~。
具体的に言うと、バカデカいバレーボール用のネットを立てて、そこに鳥の集団を追い込むってだけの話なんだが。
あ、ネットは鳥のサイズに合わせて目を細かくしたな。上手いこと引っ掛かるように、な。
で。
結果さっくりと一網打尽にしたモンで、依頼主大喜び。
依頼料に色を付けてくれた。
個人的には、あの鳥の群れの中に、魔物化した鳥が3割くらい混じってたので、地味に魔素が回収出来てラッキー♪
まあ、この鳥追いの仕掛けを考えたのはわたくしだと報告なさい、などというフザケた事を平然とヌカすバカがいたけど、完全無視した。
…つーかさ、お前、まだいたの?
マーブル集団大量発生から結構な日数経ってるぞ?
他のヤツらはまだら模様もカレー臭もキレイさっぱり消えたのに、お前だけ未だにカレー臭漂わせてんな~。
しかも、それを誤魔化そうと香水ザカザカかけまくってっから正直異様なニオイがする。
こっちくんな。
…取り巻きの顔ぶれも変わったな。
いつまでもまるっきりダメなお嬢のお守りはやってらんないか。
いくらまダお嬢の家が権力持ちでも、こっちでやらかしたことの報告、学園とかに行ってるからなー…。
マトモな生徒の回収するわな。
今まダお嬢に付いてるのは、まダお嬢の家が雇ったギルドの傭兵部の人か。
…やる気がカケラも見られないな…。
このまダお嬢、初めはミヤさんを指名依頼して、取り巻きにしようとモクロんでいたらしいが。
俺ら、下級だから。
指名依頼出せるのは、上級以上だから。
ハナっからムリな話だから。
…おいおい…ギルドの規約も知らんのかよ…。
ホントにまるっきりダメなお嬢だな…。
「お前ら、ホントは下級以上の実力あるクセにな~…」
狩猟部の部長に絡まれた。
この人、俺ら…つか、俺がエ○リアン…じゃなくて、森妖虫仕留めたこと聞いてたんだと。
ギルドとしては、さっさと昇級してもっと厄介な依頼とかこなして欲しいらしいが。
そこまでの必要性を感じない。
それに、ヘタに昇級していくとさ~…。
「やー…。今回のまダお嬢みたいな勘違いしたヤツが出てくるじゃないですか。下級でも特に困ってないですし」
「あのお嬢な~…。ところで」
「何すか?」
「まダお嬢って何だ?」
あ、それ聞いちゃうんだ。
「まるっきりダメなお嬢さま、で、まダお嬢」
「まるっきりダメな……」
後ろの方からブハっと吹き出した声がした。
振り向くと、何人かのギルド員が肩を震わせていた。中には、めっちゃ良い笑顔でサムズアップしてるヤツも居る。
…そーか…やっぱりあのお嬢、まるっきりダメなんだ…。
とりあえず、礼儀としてサムズアップを返しておいた。
「可哀想だけどね。僕らには何も出来ないし、関わる気もないし、一切関係ないからね」
「それもそうね」
…ウチの年長組、キビしい。
や、現実的?
「どっちみち、下級の僕らには関係ない話だよね」
そーですね。
で。
思いっきり、話戻していいか?
「結局、あの防犯結界、魔法具にして売る…って話は、どうなりますかね?」
支部長が、呆れ顔で言った。
「…また、ざっくりと切り捨てやがったな~」
あんなヤツら知らん。
自分が世界の中心だ、なんてイタい勘違いしてる残念な女なんか、どーでもいいわ。
まあ感想は一つだな。
「あーゆー勘違いした色ボケ女、どこにでも居るんだな~」
そーだね、と、スズ、ミヤさん、リッカさんが俺に同意した。
で。
防犯結界は前向きに…つか、魔法具作成決定しました。
しばらくは、結界の魔法式の改造と、実際に魔法具にする際のあれやこれや…等々、魔法部と生産部から担当者が付いて、色々ごそごそやるらしい。
主に開発者のスズと、そのお付きのリッカさんが。
2人が忙しい間、ヒマになった俺とミヤさんは、地味~に害虫…じゃなくて、害獣駆除のお仕事を受注しまくっていた。
この街も、酪農とか農業とかがメインだからか、結構多いんだわ、野犬や小型肉食動物による被害とか、鳥害とか。
鳥はメンドくさかったな~。
大きさ的に鳩サイズで、集団で畑の作物狙ってくるんだわ。あれだけ見たら、昔のホラーだかサスペンスだかの映画みたいだった。何だっけ…動物パニック物とか?そーゆーヤツ。
実際に狩る、となると。
マトは小さいわ、飛んで逃げるわ…。
一羽一羽狙うとか、そんなメンドくさいことやってられっか。
魚取る要領で、投網でもぶん投げてやろ~かと…。
で。
鳥を捕獲する為だけの仕掛けを作ってみた。
防犯結界の方の目処が立ったので、解放されたスズとリッカさんも交えて久しぶりに4人で行動。
また地属性魔法と錬金術の併用でいくぞ~。
具体的に言うと、バカデカいバレーボール用のネットを立てて、そこに鳥の集団を追い込むってだけの話なんだが。
あ、ネットは鳥のサイズに合わせて目を細かくしたな。上手いこと引っ掛かるように、な。
で。
結果さっくりと一網打尽にしたモンで、依頼主大喜び。
依頼料に色を付けてくれた。
個人的には、あの鳥の群れの中に、魔物化した鳥が3割くらい混じってたので、地味に魔素が回収出来てラッキー♪
まあ、この鳥追いの仕掛けを考えたのはわたくしだと報告なさい、などというフザケた事を平然とヌカすバカがいたけど、完全無視した。
…つーかさ、お前、まだいたの?
マーブル集団大量発生から結構な日数経ってるぞ?
他のヤツらはまだら模様もカレー臭もキレイさっぱり消えたのに、お前だけ未だにカレー臭漂わせてんな~。
しかも、それを誤魔化そうと香水ザカザカかけまくってっから正直異様なニオイがする。
こっちくんな。
…取り巻きの顔ぶれも変わったな。
いつまでもまるっきりダメなお嬢のお守りはやってらんないか。
いくらまダお嬢の家が権力持ちでも、こっちでやらかしたことの報告、学園とかに行ってるからなー…。
マトモな生徒の回収するわな。
今まダお嬢に付いてるのは、まダお嬢の家が雇ったギルドの傭兵部の人か。
…やる気がカケラも見られないな…。
このまダお嬢、初めはミヤさんを指名依頼して、取り巻きにしようとモクロんでいたらしいが。
俺ら、下級だから。
指名依頼出せるのは、上級以上だから。
ハナっからムリな話だから。
…おいおい…ギルドの規約も知らんのかよ…。
ホントにまるっきりダメなお嬢だな…。
「お前ら、ホントは下級以上の実力あるクセにな~…」
狩猟部の部長に絡まれた。
この人、俺ら…つか、俺がエ○リアン…じゃなくて、森妖虫仕留めたこと聞いてたんだと。
ギルドとしては、さっさと昇級してもっと厄介な依頼とかこなして欲しいらしいが。
そこまでの必要性を感じない。
それに、ヘタに昇級していくとさ~…。
「やー…。今回のまダお嬢みたいな勘違いしたヤツが出てくるじゃないですか。下級でも特に困ってないですし」
「あのお嬢な~…。ところで」
「何すか?」
「まダお嬢って何だ?」
あ、それ聞いちゃうんだ。
「まるっきりダメなお嬢さま、で、まダお嬢」
「まるっきりダメな……」
後ろの方からブハっと吹き出した声がした。
振り向くと、何人かのギルド員が肩を震わせていた。中には、めっちゃ良い笑顔でサムズアップしてるヤツも居る。
…そーか…やっぱりあのお嬢、まるっきりダメなんだ…。
とりあえず、礼儀としてサムズアップを返しておいた。
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