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誰かの名言…むしろ迷言かも?
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24時間強制睡眠からよーやく目覚めた銀竜。
珍しく、ちょっとボーッとしている。
…なあ、スズ…24時間爆睡って…ちょいやり過ぎだったんじゃね?
まあ、もう済んだことだけどさ。
銀竜?起きてるか?
「……っ…主様」
我に返った銀竜。上体を起こして、こちらに向き直る。
どーやら身体の方は、問題ないようだな。
「お手数をお掛けしまして…」
目を伏せて、頭を下げる銀竜。
うん、まあ良いんだけど…。
良かった~…とニコニコしているスズや、微笑んでいるミヤさんはまあ…良しとして。
…リッカさん…。
「……くふ?」
何なのそのニヤけきった顔は。
どーせまた要らんコト考えてたんでしょ。
…微妙に残念な人だなホントに…。
とにかく。
24時間以上、何も食って無いんだろ~し。
何か食わなきゃ身が持たん…ってことで。
こないだのカニパーティーでやった、カニ鍋のシメのうどん。アレと同じ、とは言わないが、カニと鶏肉で出汁を取って、くったくたになるまで柔らか~く煮込んだうどんを銀竜に…。
…って、3人とも?
何を期待した目で俺を見るかな?
これは、銀竜の分。
見ろ。
ドンブリ片手に戸惑っているじゃないか。
お前はとにかく食え。
ちゃんとスプーンで掬いやすいように、うどん細かく刻んであるし。
そこの3人は、人のモノを欲しがるな。
「えー…」
「や、でもこの匂いは、ね~…」
「おなかすいたわ、お母さん」
だから、誰がお母さんか。
こんな夜中に何か食ったら、もれなく太るぞリッカさん。
こんな時間の食事とか、罪悪感ハンパ無いんじゃないのか?
「罪悪感も込みで旨味だって、どこかの誰かが言ってたわ!」
…そんなに力強く言わなくても…。
いいけど別に。
予想通りだし。
余分に用意してあるし。
さて、問題が一つ。
…この部屋、椅子と机が一人分しか無いんだが。
「あ、大丈夫大丈夫」
一つしかない机を、スズが錬金術でテーブル──て言うか、ちゃぶ台だな、これ──に、変えた。
どっかの錬金術師兄弟みたいなやり方で。
「いや~、想像力って、大事な~♪」
と、当人はゴキゲンだが。
銀竜が、ゑ、て顔している。
こっちの世界でこんなやり方で、錬金術やるヤツはいないらしい。
…外野は気にせず、お前はとにかくメシを食え。
リッカさんが自分の異次元倉庫から引っ張り出した敷物──アラビア絨毯チックな、なんとなくお高いカンジの──をおもむろに床に敷いて、ちゃぶ台をセッティング。
和室と言うには微妙だが、そこだけ茶の間っぽくなった。
…で、3人分、気持ち少な目にお椀によそってちゃぶ台に並べた。箸付けて。
さあ、どうぞ。
あ、銀竜、おかわりあるから食えるようなら、言えよ?
夜食タイムが始まった。
夜食タイム、終~了~。
結局、一番食ったのはリッカさんだった。
…あんた…太るぞ…。
「後悔は…ちょっとだけしてるわ…。でもでも、美味しいのが悪いのよ!」
軽い逆ギレ入りました~。
そんな理由でキレられても…。
「んじゃ明日…っつか、今日からリッカさんだけ自炊と言うことで」
「ごめんなさいお母さん」
「早っ!折れんの早っ!」
「胃袋しっかり掴まれちゃってるから、僕らコウには弱いよね。基本的にさ」
そんなおフザケは置いといて。
銀竜よ。
「はい」
何がどーなったのか、具体的に話せるか。ある程度でいい。
…ああ、さすがに24時間…丸1日寝た後で、もう一度寝ろ、とは言わない。
でも今はムリだと言うのなら、日が昇ってからでも良い。
「いえ」
銀竜は、言った。
「多少の時限を頂いてしまいますが…構わないでしょうか」
俺ら全員、頷いた。
「わかりました。それでは──」
銀竜の昔話が始まった。
珍しく、ちょっとボーッとしている。
…なあ、スズ…24時間爆睡って…ちょいやり過ぎだったんじゃね?
まあ、もう済んだことだけどさ。
銀竜?起きてるか?
「……っ…主様」
我に返った銀竜。上体を起こして、こちらに向き直る。
どーやら身体の方は、問題ないようだな。
「お手数をお掛けしまして…」
目を伏せて、頭を下げる銀竜。
うん、まあ良いんだけど…。
良かった~…とニコニコしているスズや、微笑んでいるミヤさんはまあ…良しとして。
…リッカさん…。
「……くふ?」
何なのそのニヤけきった顔は。
どーせまた要らんコト考えてたんでしょ。
…微妙に残念な人だなホントに…。
とにかく。
24時間以上、何も食って無いんだろ~し。
何か食わなきゃ身が持たん…ってことで。
こないだのカニパーティーでやった、カニ鍋のシメのうどん。アレと同じ、とは言わないが、カニと鶏肉で出汁を取って、くったくたになるまで柔らか~く煮込んだうどんを銀竜に…。
…って、3人とも?
何を期待した目で俺を見るかな?
これは、銀竜の分。
見ろ。
ドンブリ片手に戸惑っているじゃないか。
お前はとにかく食え。
ちゃんとスプーンで掬いやすいように、うどん細かく刻んであるし。
そこの3人は、人のモノを欲しがるな。
「えー…」
「や、でもこの匂いは、ね~…」
「おなかすいたわ、お母さん」
だから、誰がお母さんか。
こんな夜中に何か食ったら、もれなく太るぞリッカさん。
こんな時間の食事とか、罪悪感ハンパ無いんじゃないのか?
「罪悪感も込みで旨味だって、どこかの誰かが言ってたわ!」
…そんなに力強く言わなくても…。
いいけど別に。
予想通りだし。
余分に用意してあるし。
さて、問題が一つ。
…この部屋、椅子と机が一人分しか無いんだが。
「あ、大丈夫大丈夫」
一つしかない机を、スズが錬金術でテーブル──て言うか、ちゃぶ台だな、これ──に、変えた。
どっかの錬金術師兄弟みたいなやり方で。
「いや~、想像力って、大事な~♪」
と、当人はゴキゲンだが。
銀竜が、ゑ、て顔している。
こっちの世界でこんなやり方で、錬金術やるヤツはいないらしい。
…外野は気にせず、お前はとにかくメシを食え。
リッカさんが自分の異次元倉庫から引っ張り出した敷物──アラビア絨毯チックな、なんとなくお高いカンジの──をおもむろに床に敷いて、ちゃぶ台をセッティング。
和室と言うには微妙だが、そこだけ茶の間っぽくなった。
…で、3人分、気持ち少な目にお椀によそってちゃぶ台に並べた。箸付けて。
さあ、どうぞ。
あ、銀竜、おかわりあるから食えるようなら、言えよ?
夜食タイムが始まった。
夜食タイム、終~了~。
結局、一番食ったのはリッカさんだった。
…あんた…太るぞ…。
「後悔は…ちょっとだけしてるわ…。でもでも、美味しいのが悪いのよ!」
軽い逆ギレ入りました~。
そんな理由でキレられても…。
「んじゃ明日…っつか、今日からリッカさんだけ自炊と言うことで」
「ごめんなさいお母さん」
「早っ!折れんの早っ!」
「胃袋しっかり掴まれちゃってるから、僕らコウには弱いよね。基本的にさ」
そんなおフザケは置いといて。
銀竜よ。
「はい」
何がどーなったのか、具体的に話せるか。ある程度でいい。
…ああ、さすがに24時間…丸1日寝た後で、もう一度寝ろ、とは言わない。
でも今はムリだと言うのなら、日が昇ってからでも良い。
「いえ」
銀竜は、言った。
「多少の時限を頂いてしまいますが…構わないでしょうか」
俺ら全員、頷いた。
「わかりました。それでは──」
銀竜の昔話が始まった。
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