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パンダの次は。
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総合ギルド、マドゥーニー支部の前でパンダに声を掛けられた。
身長2M前後。ミヤさんよりちょいデカいってカンジの、もふっとした白黒ツートンの、まごうことなきジャイアントパンダ。
…パンダって…意外とデカいのな…。
まあ俺らが普段よく見てたパンダって、大概座り込んで何か食ってるとか、ゴロゴロ転がってるとか。…少なくとも、二足歩行はしてなかった。
それに、俺らが見るのは動物園でガラス越しとか、TVなんかの画面越しとかが基本だったしな。
こんな間近でパンダ見るとは思わなかったよ。
ちょっと感動。
と、感動している俺ら4人を置いといて、銀竜が前に出た。
偽装無しの黒髪銀メッシュバージョンで。
「失礼…こちらのギルドの方ですか?」
「やあどーもどーも。マドゥーニー支部の副支部長やってます、大熊猫のリーランです。よろしく~。…新人さん、でいいのかな?」
パンダはマドゥーニー支部の副支部長だった。
そしてめっちゃ気さくだった。
ついでに予想外に可愛い声だった。
話しながらパンダ…大熊猫のリーランさんは、俺らをギルドへと迎えてくれた。
「はじめに支部長に挨拶しておこうね~」
にこにこと…雰囲気的ににこにことしながらリーランさんは、俺らを連れてギルドの奥へと向かった。
ギルド内にはあんまり人がいなかった。
時間帯のせいかな…。今お昼過ぎだし。
夕方近くになれば、人も増えてくるんだろうけど。
にこやかなパンダの後について、支部長室へと。…うん、建物の作りはガラン支部とほぼ同じだけど、やっぱりどこかこじんまりとしている。
「支部長~、新人さん達お連れしましたよ~」
ドアをノックして、中に声を掛けるパンダ…じゃなくて、リーランさん。
「…分かったわ。入ってもらってちょうだい」
………ん?
やわらかい女性的な口調だけど…。
声が低い。めっちゃ低い。
いわゆるバリトンボイスってヤツ。
…ちょっとイヤな予感…。
「はい失礼しますよ~」
首をひねってる俺らに一切お構いなしで、リーランさんは支部長室へと入っていく。
…ま、ついて行くわな。俺らの為にわざわざ副支部長が案内してくれてんだから。
中に入ると、窓を背にして男が1人。
見たカンジ30前後の兄ちゃん?おっさん?が、机に向かっていた。
…人によっては微妙なお年頃だな。
たとえそれが野郎でも、気にするヤツは気にするんだよな~…めんどくさい。
男は何か書き物を終えて、こちらに視線を向けて口を開いた。
「あ~ら、良い男がよりどりみどりね~。お嬢ちゃんも可愛らしいし…。すっごく見た目の良いチームね~」
ゑ。
カチン、と固まったスズ。
妙に嬉しそうなリッカさん。
平然としているミヤさんと銀竜。
俺は…予想通りだと溜め息を1つ。
「総合ギルド、マドゥーニー支部へようこそ~。ワタシがギルド長のクリス・ヘイロンよ」
うふっと笑ってウインク1つ飛ばしてきた。
…ギルド長は、おネェさんだったようだ…。
スズよ…コレもお約束通りなのか…?
「…お約束っちゃーお約束だけど、さ~…。こーゆーお約束はいらなかったかな、うん…」
だよね~。
約1名、つかリッカさんは大喜びだが。
…ミヤさんと銀竜のスルースキルがうらやましい…かも?
まさかのギルド長、クリス・ヘイロンは…ムダにガタイのいい、キレイに化粧した男だった。
なんだろう…こう、集団の圧がスゴい某ダンス&ボーカル集団の中に紛れ込んでも違和感仕事しない系の、金髪ロン毛のおネェさんって…。
マジで誰得…。あ、腐海の住人どもか。
いそいそと、机から応接セットの方にやってきて、俺らにソファに座るように進めてきたギルド長は、妙に嬉しそ~に言った。
「聞いてるわよ~?なんだかいろいろやってくれてるみたいじゃない?」
や、俺らのせいじゃないし。多分。
「なんか1人増えたみたいだけど…。うん、いい男だからいいわ。むしろ大歓迎よ~」
…いいのかそれで。
とりあえず、素直にソファに落ち着いて。
いつの間にやらリーランさんが用意していたお茶セットを手に、ギルド長直々に茶を入れてくれた。
…あの~…爪が妙にキレイなんですけど…。
「あ~ら、女のたしなみよ~?」
…や、あんた、どー見ても男…。
そんな中、俺に張り付いて、小さくなっているスズ。…どーしたよ?
「や、うん…なんだろ~……うん…」
ギルド長の圧がスゴいからな…。
うん、圧がスゴい。
マジで。
「あらん?そっちの可愛い子は怯えちゃってるのかしらん? 大丈夫よ~?ワタシには、可愛い可愛いハニーちゃんがちゃ~んと居ますからね~。彼を泣かせるよ~なことはしないわよ~」
…ハチミツ呼ばわりするのにふさわしいのは、彼、じゃないと思うんだが。
…どーだろう?
身長2M前後。ミヤさんよりちょいデカいってカンジの、もふっとした白黒ツートンの、まごうことなきジャイアントパンダ。
…パンダって…意外とデカいのな…。
まあ俺らが普段よく見てたパンダって、大概座り込んで何か食ってるとか、ゴロゴロ転がってるとか。…少なくとも、二足歩行はしてなかった。
それに、俺らが見るのは動物園でガラス越しとか、TVなんかの画面越しとかが基本だったしな。
こんな間近でパンダ見るとは思わなかったよ。
ちょっと感動。
と、感動している俺ら4人を置いといて、銀竜が前に出た。
偽装無しの黒髪銀メッシュバージョンで。
「失礼…こちらのギルドの方ですか?」
「やあどーもどーも。マドゥーニー支部の副支部長やってます、大熊猫のリーランです。よろしく~。…新人さん、でいいのかな?」
パンダはマドゥーニー支部の副支部長だった。
そしてめっちゃ気さくだった。
ついでに予想外に可愛い声だった。
話しながらパンダ…大熊猫のリーランさんは、俺らをギルドへと迎えてくれた。
「はじめに支部長に挨拶しておこうね~」
にこにこと…雰囲気的ににこにことしながらリーランさんは、俺らを連れてギルドの奥へと向かった。
ギルド内にはあんまり人がいなかった。
時間帯のせいかな…。今お昼過ぎだし。
夕方近くになれば、人も増えてくるんだろうけど。
にこやかなパンダの後について、支部長室へと。…うん、建物の作りはガラン支部とほぼ同じだけど、やっぱりどこかこじんまりとしている。
「支部長~、新人さん達お連れしましたよ~」
ドアをノックして、中に声を掛けるパンダ…じゃなくて、リーランさん。
「…分かったわ。入ってもらってちょうだい」
………ん?
やわらかい女性的な口調だけど…。
声が低い。めっちゃ低い。
いわゆるバリトンボイスってヤツ。
…ちょっとイヤな予感…。
「はい失礼しますよ~」
首をひねってる俺らに一切お構いなしで、リーランさんは支部長室へと入っていく。
…ま、ついて行くわな。俺らの為にわざわざ副支部長が案内してくれてんだから。
中に入ると、窓を背にして男が1人。
見たカンジ30前後の兄ちゃん?おっさん?が、机に向かっていた。
…人によっては微妙なお年頃だな。
たとえそれが野郎でも、気にするヤツは気にするんだよな~…めんどくさい。
男は何か書き物を終えて、こちらに視線を向けて口を開いた。
「あ~ら、良い男がよりどりみどりね~。お嬢ちゃんも可愛らしいし…。すっごく見た目の良いチームね~」
ゑ。
カチン、と固まったスズ。
妙に嬉しそうなリッカさん。
平然としているミヤさんと銀竜。
俺は…予想通りだと溜め息を1つ。
「総合ギルド、マドゥーニー支部へようこそ~。ワタシがギルド長のクリス・ヘイロンよ」
うふっと笑ってウインク1つ飛ばしてきた。
…ギルド長は、おネェさんだったようだ…。
スズよ…コレもお約束通りなのか…?
「…お約束っちゃーお約束だけど、さ~…。こーゆーお約束はいらなかったかな、うん…」
だよね~。
約1名、つかリッカさんは大喜びだが。
…ミヤさんと銀竜のスルースキルがうらやましい…かも?
まさかのギルド長、クリス・ヘイロンは…ムダにガタイのいい、キレイに化粧した男だった。
なんだろう…こう、集団の圧がスゴい某ダンス&ボーカル集団の中に紛れ込んでも違和感仕事しない系の、金髪ロン毛のおネェさんって…。
マジで誰得…。あ、腐海の住人どもか。
いそいそと、机から応接セットの方にやってきて、俺らにソファに座るように進めてきたギルド長は、妙に嬉しそ~に言った。
「聞いてるわよ~?なんだかいろいろやってくれてるみたいじゃない?」
や、俺らのせいじゃないし。多分。
「なんか1人増えたみたいだけど…。うん、いい男だからいいわ。むしろ大歓迎よ~」
…いいのかそれで。
とりあえず、素直にソファに落ち着いて。
いつの間にやらリーランさんが用意していたお茶セットを手に、ギルド長直々に茶を入れてくれた。
…あの~…爪が妙にキレイなんですけど…。
「あ~ら、女のたしなみよ~?」
…や、あんた、どー見ても男…。
そんな中、俺に張り付いて、小さくなっているスズ。…どーしたよ?
「や、うん…なんだろ~……うん…」
ギルド長の圧がスゴいからな…。
うん、圧がスゴい。
マジで。
「あらん?そっちの可愛い子は怯えちゃってるのかしらん? 大丈夫よ~?ワタシには、可愛い可愛いハニーちゃんがちゃ~んと居ますからね~。彼を泣かせるよ~なことはしないわよ~」
…ハチミツ呼ばわりするのにふさわしいのは、彼、じゃないと思うんだが。
…どーだろう?
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