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なんか予想外の勧誘。
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改めて、受注している討伐依頼の確認を。
今んとこキープしている依頼は…大タコ、大ウツボ、大ウミヘビ…。
それと、クラーケン。
クラーケンには、もれなく魔素がたっぷりと含まれているって可能性高いけど。
タコ、ウツボ、ウミヘビはどーだろ?
ただ単にデカい海洋生物ってだけなのか?
個人的には、ウツボかウミヘビのどっちかシーサーペントとか言わねーかな?って微妙に期待してる。
海の魔物討伐すりゃあ少しは…いや、かなり魔素回収出来るだろ。多分。
そーすりゃ、また一歩元の世界が近づく…ってことだからな。
ところで。
ひょっとしてだけど、大ダコって…実は水ダコとか言わねーか?
水ダコって、元の世界でも普通に全長5メートルとかだった気がする。
あれ?3メートルだったっけ?
…とにかく普通にデカかったハズなんだが。
確か、TVでたこ焼きか何かにして食い尽くしてたよーな覚えが…。
どっかの大食い女王が、な。
…すべては《鑑定》の結果によるかな。
食えるんなら、食ってしまおう。
さて。
海に狩りに行く前に、ギルドに──は、行かなくてもいーか。
依頼受注は既に完了してるし、資料もすべて集めてある。
後はカクジツに獲物を仕留めるだけだ。
…で。
どれから行く?
撒き餌にするサルの肉は、まだまだあるぞ。
「まあ…海に行ってからの流れでいいんじゃないかな?アレがいるかどーか…って問題もあるし」
と、朝食後の茶を楽しみながら、ミヤさんはゆったりと構えていた。
…あー…。
海面上の生首な…。
じゃなくて、人魚な。
…別に毎日同じところにいるわけじゃないでしょーよ。
もしいるんだとしたら…よっぽどヒマなんだな~…と、思う。
なー、ミヤさん?
こっちに…俺らに妙なちょっかい出してきたら…。
人魚、狩っちゃってもいいかな?
きっちりと証拠隠滅しちゃえば、カンペキになかったことに出来るよな?
「んー…」
ミヤさんは、しばし黙考。
「人魚族との問題になるかもしれないから、せめて捕獲程度にしておきなさい。その上で、ギルド長にお伺いたてるのが、一番無難だろうね」
それはひょっとして、責任転嫁…。
ミヤさんは、更に続けて。
「最初は追い払う程度にして、様子を見ることだね。伊達や酔狂で人の上半身してる訳じゃないでしょう。まずは話し合いから、ね」
…話の通じるヤツだと良いですよね…。
「…不安になるよーなこと、言わないようにね…」
ちなみにこの時、スズとリッカさんはさっさと朝メシ食い終えて、外で猫にまみれていた。
銀竜は静かに座って、茶をすすってた。
…気配消さなくてもいいと思うんだが。
これも職業病って言うのか?
なんやかんやあって、大ダコと大ウツボはサクッと討伐終了した。
そして両方とも、ただのムダにデカい海洋生物だった。
ギルドに討伐証明部位を提出した後、タコとウツボは美味しくいただいた。
タコはぶつ切りからカルパッチョから…。タコ焼きに、タコせんべい。
ウツボは外皮のヌルヌルを取っちまえば、単なる白身の魚だからな。焼いたり揚げたり蒸したりして食った。
美味しかったです。
次は大ウミヘビか、クラーケンか…。
そーいや、大ダコと大ウツボ、仕留めた時にはオカシな邪魔は入らなかったな。
あの時だけだったのかな?人魚がわいて出たのは。
もう出て来ないといーな…。
面倒事になるのが目に見えるようだ…。
美味しくいただいたタコとウツボだが。
さすがに俺らだけで消費出来るよーな量じゃなかったので、半分は食材としてギルドで買い取ってもらった。
…食材溜め込み過ぎてんだよマジで…。
売れるモンは売ってしまえ。
で。
その時にジンジャーシロップとアイオリソースの作り方も売らないか?と言われたので、心おきなく売っぱらった。
ついでにタコせんべい持ってって、リドラさんにお土産にどーぞ…ってやったら、ギルド長大喜びしてな~。
「あなた達…というか、コウ君。あなた、料理屋とか始めればいいのに」
とか言われた。
ギルド長の後ろで、さりげにリーランさんがめっちゃ賛成していた。
が。
その必要性を感じないんだよ。
ひねもすのたくたーっと料理ばっかりやってる場合じゃないんだよ。
暴れ足りない。
なんとなく。
とりあえず、大ウミヘビとクラーケン、やっつけなくちゃな。
今んとこキープしている依頼は…大タコ、大ウツボ、大ウミヘビ…。
それと、クラーケン。
クラーケンには、もれなく魔素がたっぷりと含まれているって可能性高いけど。
タコ、ウツボ、ウミヘビはどーだろ?
ただ単にデカい海洋生物ってだけなのか?
個人的には、ウツボかウミヘビのどっちかシーサーペントとか言わねーかな?って微妙に期待してる。
海の魔物討伐すりゃあ少しは…いや、かなり魔素回収出来るだろ。多分。
そーすりゃ、また一歩元の世界が近づく…ってことだからな。
ところで。
ひょっとしてだけど、大ダコって…実は水ダコとか言わねーか?
水ダコって、元の世界でも普通に全長5メートルとかだった気がする。
あれ?3メートルだったっけ?
…とにかく普通にデカかったハズなんだが。
確か、TVでたこ焼きか何かにして食い尽くしてたよーな覚えが…。
どっかの大食い女王が、な。
…すべては《鑑定》の結果によるかな。
食えるんなら、食ってしまおう。
さて。
海に狩りに行く前に、ギルドに──は、行かなくてもいーか。
依頼受注は既に完了してるし、資料もすべて集めてある。
後はカクジツに獲物を仕留めるだけだ。
…で。
どれから行く?
撒き餌にするサルの肉は、まだまだあるぞ。
「まあ…海に行ってからの流れでいいんじゃないかな?アレがいるかどーか…って問題もあるし」
と、朝食後の茶を楽しみながら、ミヤさんはゆったりと構えていた。
…あー…。
海面上の生首な…。
じゃなくて、人魚な。
…別に毎日同じところにいるわけじゃないでしょーよ。
もしいるんだとしたら…よっぽどヒマなんだな~…と、思う。
なー、ミヤさん?
こっちに…俺らに妙なちょっかい出してきたら…。
人魚、狩っちゃってもいいかな?
きっちりと証拠隠滅しちゃえば、カンペキになかったことに出来るよな?
「んー…」
ミヤさんは、しばし黙考。
「人魚族との問題になるかもしれないから、せめて捕獲程度にしておきなさい。その上で、ギルド長にお伺いたてるのが、一番無難だろうね」
それはひょっとして、責任転嫁…。
ミヤさんは、更に続けて。
「最初は追い払う程度にして、様子を見ることだね。伊達や酔狂で人の上半身してる訳じゃないでしょう。まずは話し合いから、ね」
…話の通じるヤツだと良いですよね…。
「…不安になるよーなこと、言わないようにね…」
ちなみにこの時、スズとリッカさんはさっさと朝メシ食い終えて、外で猫にまみれていた。
銀竜は静かに座って、茶をすすってた。
…気配消さなくてもいいと思うんだが。
これも職業病って言うのか?
なんやかんやあって、大ダコと大ウツボはサクッと討伐終了した。
そして両方とも、ただのムダにデカい海洋生物だった。
ギルドに討伐証明部位を提出した後、タコとウツボは美味しくいただいた。
タコはぶつ切りからカルパッチョから…。タコ焼きに、タコせんべい。
ウツボは外皮のヌルヌルを取っちまえば、単なる白身の魚だからな。焼いたり揚げたり蒸したりして食った。
美味しかったです。
次は大ウミヘビか、クラーケンか…。
そーいや、大ダコと大ウツボ、仕留めた時にはオカシな邪魔は入らなかったな。
あの時だけだったのかな?人魚がわいて出たのは。
もう出て来ないといーな…。
面倒事になるのが目に見えるようだ…。
美味しくいただいたタコとウツボだが。
さすがに俺らだけで消費出来るよーな量じゃなかったので、半分は食材としてギルドで買い取ってもらった。
…食材溜め込み過ぎてんだよマジで…。
売れるモンは売ってしまえ。
で。
その時にジンジャーシロップとアイオリソースの作り方も売らないか?と言われたので、心おきなく売っぱらった。
ついでにタコせんべい持ってって、リドラさんにお土産にどーぞ…ってやったら、ギルド長大喜びしてな~。
「あなた達…というか、コウ君。あなた、料理屋とか始めればいいのに」
とか言われた。
ギルド長の後ろで、さりげにリーランさんがめっちゃ賛成していた。
が。
その必要性を感じないんだよ。
ひねもすのたくたーっと料理ばっかりやってる場合じゃないんだよ。
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なんとなく。
とりあえず、大ウミヘビとクラーケン、やっつけなくちゃな。
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