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お前らな……?
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肉食系姉妹はギルドにまで来るよーになっていた。
……男追いかけてるヒマがあるなら、仕事しろや。
ストーカー一歩手前じゃねーの?
そんなことを受付内でこそこそ話し込んでたら、不意にギルド内受付前でざわめきが起きた。
イヤな予感しかしない……。
俺ら、このままこそこそと裏口から出てった方がいいんじゃね?
と、言う前にスズがひょっこり受付から顔を出して。
「「あ~っ! いた!」」
肉食系姉妹に見つかった……。
スズ……お前な……。
「……悪い……」
スズは、しょんぼりした。
なんとか俺らの方に近づこうと、肉食系姉妹が受付内に入ろうとしている。
俺らと一緒にしゃがみ込んでたおキツネ様が、立ち上がって肉食系姉妹に言った。
「ギルドに登録していない一般の方は、受付内には入れません。何か依頼があるのならともかく、特定の男目当てに来るのはやめて頂きたい」
……うわ、はっきり言ったよこの人。
つか、このおキツネ様。
聞いててちょっとスッキリしたけどな。
「……依頼……。! 依頼、あります、指名依頼!」
姉の方が叫ぶ。
その目は、ミヤさんに釘付けだ。
妹の方はキョロキョロと辺りを見渡して。
「ねえ、アタシを助けてくれた、あのお兄さんは? また居ないの? せっかくアタシが会いに来てあげたのに、何で居ないの? ねえ何で?」
うわうぜー。
リッカさんや。
あの妹、人の話なんかまったく聞いちゃいないみたいだぞ?
リッカさんは冷めた顔をして。
「……バカなのね」
あ、結論出した。
……切り捨てた、とも言うかな。
仕方なく、と、言うよりも。
仕方ないという感情を露骨に表したおキツネ様が、姉に応対する。
……ひょっとして、俺らと一緒にいたせいか……。
すまん。
後でなんかみつくろうわ。
エビとかカニとかで、ナニか。
「……やっぱ、キツネへのお礼と言ったら、油揚げとかお稲荷さんとか……」
まず豆腐から作れってか。
つか、スズよ。
ぶっちゃけお前のせいで、あの肉食姉妹に見つかったんだが?
ジロリ、と見るとスズは。
「……マジごめん……」
と言って、小さくなった。
内輪でごちゃごちゃやってたら、おキツネ様と姉の方がめっちゃ言い争っていた。
「……ですから! 指名依頼を受けるには必要なランクというモノがあって、あなたが希望している彼らはそのランクに達していません! それから、たいした理由も無いのに依頼人だと言いはってギルド近辺をうろつくのはやめて頂きたい! あなた方と違って、我々は忙しいんです!」
おキツネ様が、荒ぶっておられる。
そんなおキツネ様に、姉は食って掛かる。
「用も無い、なんて決めつけるのはやめて下さい!」
「特定の男目当てに来てる時点で、たいした用じゃ無いでしょうが!」
言いきった。
その通りだ、と俺ら4人は思わず拍手。
おキツネ様、良く言ってくれた。
ちなみに周囲には、依頼受注しに来た他のギルド員達がワンサカいるぞ。
お前らが男目当てでギルドに来てるって、ここにいる全員が見て、知ってるからな。
「……指名が……指名依頼がダメだって言うんなら……」
なんか余計なコトを考え出した姉の方。
妹は姉にくっついて、“お兄さんに会いたい”と、ぶつぶつ言っている。
「そうだ! わたしを……わたしと妹の2人を、あなた達のパーティーに入れて下さい!」
良いコト思いついたーっ! って顔して、ミヤさんだけを見つめて叫ぶ姉。
それに対してミヤさんは。
「え、嫌だけど」
そこは揺るがなかった。
……男追いかけてるヒマがあるなら、仕事しろや。
ストーカー一歩手前じゃねーの?
そんなことを受付内でこそこそ話し込んでたら、不意にギルド内受付前でざわめきが起きた。
イヤな予感しかしない……。
俺ら、このままこそこそと裏口から出てった方がいいんじゃね?
と、言う前にスズがひょっこり受付から顔を出して。
「「あ~っ! いた!」」
肉食系姉妹に見つかった……。
スズ……お前な……。
「……悪い……」
スズは、しょんぼりした。
なんとか俺らの方に近づこうと、肉食系姉妹が受付内に入ろうとしている。
俺らと一緒にしゃがみ込んでたおキツネ様が、立ち上がって肉食系姉妹に言った。
「ギルドに登録していない一般の方は、受付内には入れません。何か依頼があるのならともかく、特定の男目当てに来るのはやめて頂きたい」
……うわ、はっきり言ったよこの人。
つか、このおキツネ様。
聞いててちょっとスッキリしたけどな。
「……依頼……。! 依頼、あります、指名依頼!」
姉の方が叫ぶ。
その目は、ミヤさんに釘付けだ。
妹の方はキョロキョロと辺りを見渡して。
「ねえ、アタシを助けてくれた、あのお兄さんは? また居ないの? せっかくアタシが会いに来てあげたのに、何で居ないの? ねえ何で?」
うわうぜー。
リッカさんや。
あの妹、人の話なんかまったく聞いちゃいないみたいだぞ?
リッカさんは冷めた顔をして。
「……バカなのね」
あ、結論出した。
……切り捨てた、とも言うかな。
仕方なく、と、言うよりも。
仕方ないという感情を露骨に表したおキツネ様が、姉に応対する。
……ひょっとして、俺らと一緒にいたせいか……。
すまん。
後でなんかみつくろうわ。
エビとかカニとかで、ナニか。
「……やっぱ、キツネへのお礼と言ったら、油揚げとかお稲荷さんとか……」
まず豆腐から作れってか。
つか、スズよ。
ぶっちゃけお前のせいで、あの肉食姉妹に見つかったんだが?
ジロリ、と見るとスズは。
「……マジごめん……」
と言って、小さくなった。
内輪でごちゃごちゃやってたら、おキツネ様と姉の方がめっちゃ言い争っていた。
「……ですから! 指名依頼を受けるには必要なランクというモノがあって、あなたが希望している彼らはそのランクに達していません! それから、たいした理由も無いのに依頼人だと言いはってギルド近辺をうろつくのはやめて頂きたい! あなた方と違って、我々は忙しいんです!」
おキツネ様が、荒ぶっておられる。
そんなおキツネ様に、姉は食って掛かる。
「用も無い、なんて決めつけるのはやめて下さい!」
「特定の男目当てに来てる時点で、たいした用じゃ無いでしょうが!」
言いきった。
その通りだ、と俺ら4人は思わず拍手。
おキツネ様、良く言ってくれた。
ちなみに周囲には、依頼受注しに来た他のギルド員達がワンサカいるぞ。
お前らが男目当てでギルドに来てるって、ここにいる全員が見て、知ってるからな。
「……指名が……指名依頼がダメだって言うんなら……」
なんか余計なコトを考え出した姉の方。
妹は姉にくっついて、“お兄さんに会いたい”と、ぶつぶつ言っている。
「そうだ! わたしを……わたしと妹の2人を、あなた達のパーティーに入れて下さい!」
良いコト思いついたーっ! って顔して、ミヤさんだけを見つめて叫ぶ姉。
それに対してミヤさんは。
「え、嫌だけど」
そこは揺るがなかった。
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