探検隊ルイーザと不思議な物語

第1章番外編 旅の準備

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それはともかく、明日はジュンが冒険の世界に旅立つ日だ。
リュカからようやく旅立ちの許しが出たのだ。
ここから先、生き残れるかどうかはジュン次第ではあるが、
リュカの厳しい特訓を乗り越えたからきっと大丈夫と前向きに捉えることにした。

その日の夜、ジュンは旅立ちの為の準備をしていた。
レベルバッチには、道具を収納する機能があるらしく、レベルが上がれば上がるほど
たくさんの物を出し入れすることができるそうだ。
ゲームでもアイテムを99個とか沢山持つことができるのはこういうことなのだろうか。
現在のレベルはⅢで持っていけるアイテムは10種類まで持っていける。
それとは別に冒険用の肩にかけるタイプのカバンを貰ったので、その中にもアイテムを入れると考えたら、
もう2、3種類くらいはいけるのではないかと思う。
とりあえず、リュカから旅に必要な道具は餞別としていくつか貰ったから、それを格納しておこう。
「あれ？意外と準備することないな・・・」
実は、お金に関しても手もとに持つということがないのだ。
レベルバッチにはアイテムを収納するだけでなく、ジュンの世界で言う「電子マネー」的な機能もある。
モンスターを倒したり、ギルドなどから依頼を受けたり、その他人助けなどをすると
自動的にお金が入るシステムらしい。
本当にこのバッチは凄いな・・・
あとは、冒険中の装備については、リュカの特訓の時に来ていた服に胸当てをつけた軽い装備をした。
ジュンの扱う武器を考えたら軽装の方がいいとリュカが考えたのだ。
「とりあえず、旅の支度はこんな感じでいいか」
明日からは冒険家としての旅が始まる。それは、異界の端を探すなんて言う途方もない目的の旅だ。
ジュンにとって初めて自分で決断した生き方。不安な部分はある訳だが。考えても仕方ない。
「頑張るか。こうなったら・・・」
ジュンはそのまま寝た。
そして、旅立ちの日がやってきたのだ。