探検隊ルイーザと不思議な物語

第4章 占拠された街

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「まさか、こんな奴らに我々の作戦を阻止されるとはな、おかしい話だ」
リフィリア王国のNo.2のクルールだけを警戒しておけば問題ないと思っていたが、まさかノーマークの者たちに計画を邪魔されるとは。これ以上におかしい話は無かった。ファランの方は勝てそうにない。このまま逃げてもいいが、目の前に居る2人はいずれ組織の脅威になりそうだ。
「仕方ないか・・・」
あまりこのやり方は好まないが、仕方ない。
「今、この場で潰しておくか・・・」
突然、目の前の男から覇気を感じた。
「な、何これ・・・」
「ここまで凶悪そうな敵がいるとは」
とは言え、勝てそうにない気がする。少しでも攻撃の判断を誤ったら、即殺される。目の前の敵は、それだけ恐ろしいと感じた。
「私はローデン。我が組織がまとめる12師団の1人。今回はギガロ君が作ったこの世界を見る為に手下のフリをして変装して、ここまで来ましたが、まさかこんなところで面白い発見があるとは驚きましたね」
主任っぽい人は顔からマスクを外し、変装を取った。悪魔としか形容しようがない見た目。背中には翼が生えている。
「うわぁ・・・」
言葉が出ない。とりあえず思ったのは、勝てる気がしない。エドガー平原で戦ったハイゴブリンなんて可愛いと思えるくらいのレベルだ。
「ジュン・・・私、恐怖を感じてるかも・・・」
「ああ、自分も怖いよ」
ここは撤退した方がいいのだが、タワーの展望エリアは出口が一つしかない。逃げ道が限定されてしまう。走って逃げ出したいが、恐怖で逃げることが出来ない。
「一瞬で仕止めます」
ローデンの翼が輝きだす。その瞬間、翼から無数の輝いた羽の攻撃が飛んでくる。
「ヤバイ！」
ジュンはギガロ戦で出した魔法の盾を出して、ジュンとルイーザに攻撃が当たらないようにする。その盾は羽攻撃を防いだ。全部は防ぎれず、攻撃の一部は足に当たる。
「ぐっ・・・」
ウルフとの修行で魔法の盾の扱い方を学んでおいてよかった。修行で仲間も守れるくらいの大きさの盾を出せるようになっていた。
「まさか、この攻撃を防ぐ者がいるとは。見た感じ、あなた達はレベル4ですね。普通なら防ぐ事は出来ない技なのですが。」
足にダメージを受けてしまったが、死ぬ事は避けれた。これが幸か不幸か、ローデンが別の攻撃をしようとしている。
「この攻撃で生き延びた事を不幸と思うがいいでしょう」
掌から風の渦が現れた。徐々に渦が大きくなっていく。
「ここにさっきの羽攻撃を入れたらどうなるでしょうか」
ローデンはさっきの羽攻撃を風の渦に放つ。風の中で勢いよく回転する羽。こんな攻撃をくらったら致命傷間違いなし。
「これをあなた達はどう防ぎますか？」