探検隊ルイーザと不思議な物語

旅立 マス

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第4章 占拠された街

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そして、リフィリア王国の医療施設に運ばれた2人は、すぐに手術が行われた。
体の傷は治したが、熱が下がらない。体が衰弱している。だが幸いにも施設内の多くの治癒師のお陰で最悪の事態は間逃れた。そして、戦いから2日が経った。
「・・・う・・・ん・・・」
生きてるのか。まず思ったのは、死んではいないみたいだということだ。確か、舟堀タワーにいてローデンから風の渦の中でたくさんの羽の刃の攻撃を受けた気がはず。けど、今は体の痛みは引いているようだ。
「ここは・・・」
「あ、ジュン!気づいた?良かった、本当に気がついてくれて良かった・・・」
ルイーザがジュンの無事を聞いて安堵した。ルイーザが言うに、ここはリフィリア王国の医療施設の1室らしい。ルイーザも数時間前に目が覚めたらしい。
「僕ら、生き延びたのか。どうやって助かったの?」
「ええ、クルールがタワーの頂上から運んでくれたみたい。そこから急いでこの施設まで運んでくれたらしい」
「そっか。クルールに感謝しないとな」
その助けてくれた本人は、今回の出来事をギルドの方に報告してるそうだ。会ったら感謝しておこうと思った。
すると、2人がいる部屋に1人の白衣を着た女性が入って来る。
「おや、2人とも気づいたみたいだね。いやいや、無事に回復してくれて良かったよ」
「ってことは、あなたが僕らの治療を?」
「まあね。自己紹介すると、私はウェンディ。フリーの医者をやってるわ」
ウェンディは旅をしながら医療を極めることをしてるそうだ。今はここで旅の資金を稼ぐ為に医者のバイトをしている。
「とりあえず、あなた達の傷は治したけど、2、3日は大人しくしてなさいね」
「うん、ありがとう。助かったよ」
「ホントに助かって良かったわ。私はしばらくこの建物の中にいるから何かあったら私のところに相談に来なさい。いいわね?」
そう言い、ウェンディは部屋から出て行った。
「とりあえず、体がどれくらい回復したのか確かめてみようか」
2人は、医療施設から外にある広場に行く。ここは患者がリハビリする為の広場で、真ん中は芝生が敷かれていて、端っこには運動器具がある。2人は芝生の方に行き、一通り体を動かしてみる。体の方は特に問題はない。ところが違和感を感じたのは武器を出した時だ。
2人が自身の武器を出す。その瞬間、2人は恐怖を感じてしまう。それが体にも影響して武器を落としてしまう。
「え、これは・・・」
武器が持てない。どうして持てないのか。2人は混乱する。ジュンは盾を出すが、それもすぐに落としてしまう。体が思うように動かないのだ。ついこの間まで普通に出来たのに、どうして出来なくなったのか。
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