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第5章 勇気と恐怖
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舟堀タワーの戦いで、深いダメージを受けたジュンとルイーザ。
心のダメージの方が深刻だと分かり、その解決策を考える為にウェンディ指導の元、日々リハビリを繰り返す。
リフィリア王国に来て数日が経った。武器を出しても、相変わらず長時間持つことができない。
「ダメだ・・・どうして武器を持てない。心の問題だけだと思ったけど・・・」
「そういう問題じゃないってこと・・・?」
武器を出すと、死にかけた記憶が蘇ってしまう。そこから恐怖が生じて、その後武器を落としてしまう。そんな状態が続いた。
「医者の立場から観ても全く分からないわね。これだけ色々やって解決しないなんて・・・何か呪いにでもかかったのかしらね」
「呪いねぇ・・・一応その可能性も考えて専門の人に観てもらったけど呪いはかかっていないという結論だったよね」
武器が持てないのは呪いなのではないかと、医療施設にいる呪いの治癒をする専門に話を聞いてみたが、そのような呪いはない上、呪いにかかっている状態にはなってないと言われた。
「そうだったわ。呪いの可能性は無くなったんだったわね。やっぱり、君たちの心のどこかにある恐怖心がそうさせてるしかないわね」
頭を抱えてウェンディは悩んでいる。
「けど、数日リハビリして分かったことはあるわ」
ルイーザは気づいた。恐怖を感じるのは、自分達の持つ武器を出す時だ。一般的に売ってる武器などは普通に扱えるのだ。一般の武器には戦いの記憶は残らないから問題なく扱えるということだろう。
「そもそも根本的に気になってることがあるのだけど、あなた達はどうして武器を出せるの?」
ウェンディの言ってることがよく分からない。どうして武器を出せるのかと言われても考えたこともなかった。
「え?ジョブを持つ者は誰でも出せるんじゃないの?」
「いや、普通はレベル6にならないと自身から武器は出せないはずだよ。まして、2つ出すなんて前代未聞だよ」
そんな設定、初耳だ。レベル4のジュンとルイーザは普通に武器を出し入れしている。まして、そのことについて全く疑問を持ったこともなかった。
「考えたことなかったなぁ。レベル1の時から出せたよ」
「あ、私もレベル1の時から出せたわ」
レベル1から武器を出せた?そんな話は本当に聞いたことない。どこまでも常識外れな2人だ。
「ジョブの話はいいわ。今問題なのは、この状況を打破する方法よ、このままだと強敵と戦うのに苦労するわよ」
一般の武器で戦えなくはないが、普段戦ってる武器よりも威力も落ちる。難しそうなダンジョンで強敵と戦うのに苦戦する。何よりも手元にあった感じの物を見つけるのにも苦労する。
「・・・確かに、今後の冒険に支障が出るわね。ちょっと荒いリハビリをした方がいいかしらね」
「荒いリハビリ?」
心のダメージの方が深刻だと分かり、その解決策を考える為にウェンディ指導の元、日々リハビリを繰り返す。
リフィリア王国に来て数日が経った。武器を出しても、相変わらず長時間持つことができない。
「ダメだ・・・どうして武器を持てない。心の問題だけだと思ったけど・・・」
「そういう問題じゃないってこと・・・?」
武器を出すと、死にかけた記憶が蘇ってしまう。そこから恐怖が生じて、その後武器を落としてしまう。そんな状態が続いた。
「医者の立場から観ても全く分からないわね。これだけ色々やって解決しないなんて・・・何か呪いにでもかかったのかしらね」
「呪いねぇ・・・一応その可能性も考えて専門の人に観てもらったけど呪いはかかっていないという結論だったよね」
武器が持てないのは呪いなのではないかと、医療施設にいる呪いの治癒をする専門に話を聞いてみたが、そのような呪いはない上、呪いにかかっている状態にはなってないと言われた。
「そうだったわ。呪いの可能性は無くなったんだったわね。やっぱり、君たちの心のどこかにある恐怖心がそうさせてるしかないわね」
頭を抱えてウェンディは悩んでいる。
「けど、数日リハビリして分かったことはあるわ」
ルイーザは気づいた。恐怖を感じるのは、自分達の持つ武器を出す時だ。一般的に売ってる武器などは普通に扱えるのだ。一般の武器には戦いの記憶は残らないから問題なく扱えるということだろう。
「そもそも根本的に気になってることがあるのだけど、あなた達はどうして武器を出せるの?」
ウェンディの言ってることがよく分からない。どうして武器を出せるのかと言われても考えたこともなかった。
「え?ジョブを持つ者は誰でも出せるんじゃないの?」
「いや、普通はレベル6にならないと自身から武器は出せないはずだよ。まして、2つ出すなんて前代未聞だよ」
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「・・・確かに、今後の冒険に支障が出るわね。ちょっと荒いリハビリをした方がいいかしらね」
「荒いリハビリ?」
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