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第5章番外編 きっかけは何でもいい
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教えてもらった場所はざわざわしていた。中には兵士っぽい格好をした人でいっぱいだ。とても何か聞けるような状況では無さそうだ。ふと、1人、ヒロの存在に気づいて声を掛けてきた。
「はい、何か用ですか?」
「ここなら何か情報を得られると聞いて来たんですけど」
「おや、ここの国は初めてですか。ここはリフィリア王国です。と言っても、我々も別世界から来たみたいでなのでここの世界の情報は持っていませんので、あなたが望むような情報は得られませんよ」
「そうですか」
「そうだ、情報を得たいのでしたら、探検隊か騎士団に入るのはどうでしょうか?」
唐突に勧誘が始まった。
「え?」
「今、こんな状況になって、ギルドと騎士団が一体になってこの世界の情報を得ようとしています。もし世界の情報を得たいのでしたら、どこかの組織に入れば得やすくなると思いますよ」
この人の言う通りかもしれない。この現状を1人で何とかするのは無理だ。だが、どこかに所属しておけば、それだけ色々な情報を得られるかもしれない。
それにこんな状況だ。大学云々言ってる場合でもないだろうし、まずは生きる手段を得なくては。ただ・・・
「自分、騎士団に入っても戦うことできないよ」
そう。戦う力が無いのが問題だ。
「おや、あなたは管理局の管轄外の異界の出身でしたか」
また、知らない単語が出てくる。そういえば、店のおじさんが、この街は他の異界とも交流があると言っていたな。つまりそういった異界を管理する人も居るということか。
「でしたら、このレベルバッチをつけてください。あなたに適したジョブとその能力を引き出してくれます」
渡されたのは丸いバッチ。それをつけた瞬間、バッチにはIと刻まれた。
「なるほど、あなたの適正なジョブは【魔法使い】ですね」
ヒロは魔法使いのジョブを手に入れた。その後、このジョブの説明をしてくれた。レベル6になれば自身の武器が手に入ること。モンスターを倒したり、街の依頼を受けたりしてお金を稼ぐことができること。まさにゲームの中の世界のようだ。ジョブと同時にヒロはリフィリア王国の騎士団に入った。
と言っても、まずはジョブを使いこなさないといけない。このジョブを手に入れたからか、今まで知らなかった魔法とかが次々と出てくる。これが適正なジョブということか。ヒロは騎士団で過ごしつつ、様々な特訓を少しずつレベルアップしていった。騎士団で過ごしながら色々な情報を得ていった。そして、だんだんとこの世界のことが分かってきた。
どうやら、この世界は色々な異界から部分的に切り取られて1つの異界になったらしい。その一部として舟堀の街も巻き込まれたのだ。自分が住んでいた異界からは舟堀の街以外もあるらしく、水江や鶴小島の街も巻き込まれたらしい。もしかしたら、自分の知り合いと遭遇する可能性もあるかも。
リフィリア王国に来てどれくらい経ったのか。最近は色々と話せる人も増えて来て、この生活が充実して来た。そんなある日、あの事件が起きた。
「はい、何か用ですか?」
「ここなら何か情報を得られると聞いて来たんですけど」
「おや、ここの国は初めてですか。ここはリフィリア王国です。と言っても、我々も別世界から来たみたいでなのでここの世界の情報は持っていませんので、あなたが望むような情報は得られませんよ」
「そうですか」
「そうだ、情報を得たいのでしたら、探検隊か騎士団に入るのはどうでしょうか?」
唐突に勧誘が始まった。
「え?」
「今、こんな状況になって、ギルドと騎士団が一体になってこの世界の情報を得ようとしています。もし世界の情報を得たいのでしたら、どこかの組織に入れば得やすくなると思いますよ」
この人の言う通りかもしれない。この現状を1人で何とかするのは無理だ。だが、どこかに所属しておけば、それだけ色々な情報を得られるかもしれない。
それにこんな状況だ。大学云々言ってる場合でもないだろうし、まずは生きる手段を得なくては。ただ・・・
「自分、騎士団に入っても戦うことできないよ」
そう。戦う力が無いのが問題だ。
「おや、あなたは管理局の管轄外の異界の出身でしたか」
また、知らない単語が出てくる。そういえば、店のおじさんが、この街は他の異界とも交流があると言っていたな。つまりそういった異界を管理する人も居るということか。
「でしたら、このレベルバッチをつけてください。あなたに適したジョブとその能力を引き出してくれます」
渡されたのは丸いバッチ。それをつけた瞬間、バッチにはIと刻まれた。
「なるほど、あなたの適正なジョブは【魔法使い】ですね」
ヒロは魔法使いのジョブを手に入れた。その後、このジョブの説明をしてくれた。レベル6になれば自身の武器が手に入ること。モンスターを倒したり、街の依頼を受けたりしてお金を稼ぐことができること。まさにゲームの中の世界のようだ。ジョブと同時にヒロはリフィリア王国の騎士団に入った。
と言っても、まずはジョブを使いこなさないといけない。このジョブを手に入れたからか、今まで知らなかった魔法とかが次々と出てくる。これが適正なジョブということか。ヒロは騎士団で過ごしつつ、様々な特訓を少しずつレベルアップしていった。騎士団で過ごしながら色々な情報を得ていった。そして、だんだんとこの世界のことが分かってきた。
どうやら、この世界は色々な異界から部分的に切り取られて1つの異界になったらしい。その一部として舟堀の街も巻き込まれたのだ。自分が住んでいた異界からは舟堀の街以外もあるらしく、水江や鶴小島の街も巻き込まれたらしい。もしかしたら、自分の知り合いと遭遇する可能性もあるかも。
リフィリア王国に来てどれくらい経ったのか。最近は色々と話せる人も増えて来て、この生活が充実して来た。そんなある日、あの事件が起きた。
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