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第6章 戦える者達
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次の日、ここでの朝は早かった。笛の音と共に牢屋の鍵が外れる。
「おい、出ろ!」
看守は無理やりジュン達を起こす。缶詰の朝食を済ませると、そのまま働かされているところに連れて行かれる。
そして、謎の黒い荷物を運ぶだけの仕事が夜になるまで続く。
これが、ジュンの住む世界だったらブラック企業と言われてもおかしくない場所だ。しかも、ジュン達を見張ってる人達は適当に見回っているだけで何もしていない。
ホントに脱出の作戦が決まった時は、まずあいつらを倒したいところだ。しかし、2、3日過ごして分かったが、ここを脱出するのは隙さえあればできそうな気がする。
ただ、問題はルイーザしか戦う手段がないところだ。今のところ相手にそれは知られていない。こちらも戦う武器さえ手に入れればルイーザの足を引っ張ることはないだろう。
「しかし、酷い奴らだな。無抵抗な人達をこんな形で強制労働させるなんて」
「全くよね。男女関係なくこんな形で働かせるなんて」
体が疲れている割に文句を言う元気はあるんだな、と2人に対してウェンディは感心した。
「けど、いつまでもこんな生活をする訳にもいかないよね?」
「まあ、ウェンディが心配する気持ちも分かるよ。ただ、僕らもただ働いてる訳じゃないからね。例えばこれ」
ジュンは紙を取り出した。
「とりあえず、この建物の中の構造は把握したよ。見る限りだと、ヒトが捕まってる場所はどうやらこの辺りに集中しているみたいだね」
「分かった!ここにいる人を全員助けて全員でここを制圧しようってことだね」
「流石、ルイーザ。話が分かるね」
「幸か不幸か、ここにはそんなに人がいない」
「なるほどね。数の力でここを制圧する訳ね」
「ピンポン!正解だよ、ウェンディ。後は武器さえ手に入れば良いんだけど・・・」
まだ、武器がどこにあるのか分からないのだ。そもそも武器が無ければここを制圧する計画も実行できない訳だが。
「けど、地図は武器の隠し場所が分からなくても脱出ルートを調べるのにも役立てるわね」
「しかし、いつの間にこんなものを・・・」
「何をするにしてもまずはその場を把握しないとな」
地図があるだけでもやれる幅が広がる。それは、冒険する時も基本的なことである。
「流石、探検隊やってるだけあるわね・・・」
「まあ、私たち結成してまだ間もないけどね」
2人はウェンディに2人が出会ってから今までの事を話した。まだ、短い冒険ではあるが、やってることは内容が濃い物ばかりだ。聞く限りだと、この2人、面倒なことに巻き込まれやすいタイプなんだろう。けど、巻き込まれるのいう選択は自分から進んでやる感じだ。そして、その選択に後悔を感じていない。だから、舟堀タワーで酷い目にあっても前向きに頑張れるんだろうな。ウェンディらそう分析した。
「おい、出ろ!」
看守は無理やりジュン達を起こす。缶詰の朝食を済ませると、そのまま働かされているところに連れて行かれる。
そして、謎の黒い荷物を運ぶだけの仕事が夜になるまで続く。
これが、ジュンの住む世界だったらブラック企業と言われてもおかしくない場所だ。しかも、ジュン達を見張ってる人達は適当に見回っているだけで何もしていない。
ホントに脱出の作戦が決まった時は、まずあいつらを倒したいところだ。しかし、2、3日過ごして分かったが、ここを脱出するのは隙さえあればできそうな気がする。
ただ、問題はルイーザしか戦う手段がないところだ。今のところ相手にそれは知られていない。こちらも戦う武器さえ手に入れればルイーザの足を引っ張ることはないだろう。
「しかし、酷い奴らだな。無抵抗な人達をこんな形で強制労働させるなんて」
「全くよね。男女関係なくこんな形で働かせるなんて」
体が疲れている割に文句を言う元気はあるんだな、と2人に対してウェンディは感心した。
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「まあ、ウェンディが心配する気持ちも分かるよ。ただ、僕らもただ働いてる訳じゃないからね。例えばこれ」
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「流石、ルイーザ。話が分かるね」
「幸か不幸か、ここにはそんなに人がいない」
「なるほどね。数の力でここを制圧する訳ね」
「ピンポン!正解だよ、ウェンディ。後は武器さえ手に入れば良いんだけど・・・」
まだ、武器がどこにあるのか分からないのだ。そもそも武器が無ければここを制圧する計画も実行できない訳だが。
「けど、地図は武器の隠し場所が分からなくても脱出ルートを調べるのにも役立てるわね」
「しかし、いつの間にこんなものを・・・」
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