探検隊ルイーザと不思議な物語

第6章 戦える者達

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戦いは続いていた。意外にも状況は五分五分なところだ。ジュンの母校の東城高校の人達が上手く戦っている。運動神経が良いからと言って、それが戦う能力にイコールとなるのか心配な部分もあったが、モンスター達と上手に戦っている。その中心にはケンも居て上手く指示を出している。それでもやはり、限界が見えてくる。相手はモンスターを頼りに戦っていて、自分たちは自分たちの肉体で戦う。いくら運動神経が良いからといってもいずれ体力が無くなってしまう。その前にこの状況を何とかしなければならないのだ。
門がある所から戻ってきたジュン達はモンスターを倒しながら、ファランの方を目指した。その途中でケンと遭遇した。
「やあ、ケンさん。苦戦してる訳ではなさそうだけど大変な状況かな？」
「ジュン！今までどこに！？」
ジュンはケンに門を開けて騎士団を入れる作戦の事を話した。その作戦を成し遂げるには、あのファランからカードキーを手に入れなければならないこと。
「という訳で、あいつのとこに僕らは向かっている訳だ」
「なるほどね。その門さえ開けることができれば外から援軍が期待できるならその作戦に乗った方が良さそうだ」
「まあ、あいつに勝たないといけないけどさ」
「俺も協力してやりたいが、こんな状況だ。手助けは厳しそうだ」
「分かってる。それはこっちで何とかするよ」
そう言うと、ジュンとケンはお互いの健闘を祈り、グータッチをした。
「生きろよ」
「うん、任せてよ」
ジュン達はケンにこの場を任せて先に進む。
「ねえ、ジュン。彼らに任せて大丈夫？」
「ウェンディが心配する気持ちは分かるけど、大丈夫かと言われたら、それは分からないな。彼らもあのモンスター達と互角に戦っているんだ。彼らを信じてやればいいさ。今は彼らの無事を祈ろう。それに僕らが何とかすれば彼らの助かる可能性は高くなるだろうし」
「そうね。私たちの方も可能性は高くないし、私たちは私たちは私たちで全力で頑張りましょう」
モンスターを倒しながらファランの居る建物をめざす。そして、3人はファランがいると思われる建物に着いた。建物の頂上にファランが居る。ファランは3人を見た。こちらに来いと言っているように手で仕草を見せる。
「どうやら、私達がここに向かっていることは既に知っているみたいだね」
「向こうが来いと言ってるんだ。望み通りあいつの所に行ってやろうぜ」
3人はファランの誘いに乗る為に建物の中に入った。