110 / 136
第8章 勇気の向こう側に
8–16
しおりを挟む
ジュンの大型剣が更に輝きを増す。それに答えるかのようにタグも輝き始める。ジュンは思いっきり気合を入れた。
輝け、勇気の炎。
燃えろ、自分の勇気。
ルイーザ探検隊の隊長として、全力でこの技をぶつける。
「必殺!フレイムブレイバー!」
ジュンが大型剣を一振りすると、それは以前ローデンが出した風の刃の火バージョンみたいなものが現れた。その刃はローデンの風の刃よりも大きく、勢いは火の玉以上かもしれない。
「く、くそー!」
ローデンは火の玉を吐いて反撃をするが、ジュンの火の刃が全て火の玉を斬る。そして、その火の刃はローデンの腹部に当たる。
「ぐはっ」
致命傷だったらしい。火の刃を受けたローデンは地面に倒れた。
倒れたと同時にローデンの姿が元に戻った。その姿は傷だらけでボロボロだった。
「はあ、はあ、はあ・・・見たか、僕たちの勝ちだ」
ジュンの大型剣は元の姿に戻った。
「や、やったー!」
ルイーザとウェンディはジュンのところに向かった。そして3人はハイタッチをして勝利を喜び合った。
ついに、ローデンに勝つ事ができた。
一方ローデンは上を見上げながら倒れていた。まさか、レベル4の人達に負けるとは思わなかった。そうはならないように用心してきたつもりだ。なぜ、負けてしまったのか。その理由が分からなかった。
いや、理解しようとしなかったのかもしれない。思えば、彼らはそれぞれ、適切な場面で適切な対応をしてきた。チームワークとしては完璧なくらいだ。一方で、ローデンは自分で何でもやってきた。部下たちのことも道具としてしか見ていなかった。その差なのかもしれない。これは、負けを認めざる負えない。そう思った時、ルイーザ探検隊の3人がローデンの前に現れた。そして、言った。
「まさか、この私が負けるとは思いませんでしたね・・・」
喋り方が丁寧になったと言うことは、ローデンの人格が元に戻ってようだ。負けたにも関わらず、穏やかな雰囲気を感じた。
「君達の探検隊には驚かされてばかりでしたね。きっと、これからも上に行く探検隊なのでしょう。そんな未来が見えますね。そう事だと、君たちに負けても不思議と後悔した気持ちは無いね」
ジュンはローデンにある質問をした。
「なあ、アンタ。一つ疑問があるのだが。どうして、アンタの居た建物の中にタグがあったんだ?」
ローデンの塔で手に入れたタグはジュン達に色々な奇跡をもたらしてくれた。ローデンから見たら、敵が有利になるアイテムを置いてるということだ。なぜ、そんなことをしたのかがジュンは気になっていた。
「もしかして。一度冒険家として旅をしていた事があったんじゃないのか?」
輝け、勇気の炎。
燃えろ、自分の勇気。
ルイーザ探検隊の隊長として、全力でこの技をぶつける。
「必殺!フレイムブレイバー!」
ジュンが大型剣を一振りすると、それは以前ローデンが出した風の刃の火バージョンみたいなものが現れた。その刃はローデンの風の刃よりも大きく、勢いは火の玉以上かもしれない。
「く、くそー!」
ローデンは火の玉を吐いて反撃をするが、ジュンの火の刃が全て火の玉を斬る。そして、その火の刃はローデンの腹部に当たる。
「ぐはっ」
致命傷だったらしい。火の刃を受けたローデンは地面に倒れた。
倒れたと同時にローデンの姿が元に戻った。その姿は傷だらけでボロボロだった。
「はあ、はあ、はあ・・・見たか、僕たちの勝ちだ」
ジュンの大型剣は元の姿に戻った。
「や、やったー!」
ルイーザとウェンディはジュンのところに向かった。そして3人はハイタッチをして勝利を喜び合った。
ついに、ローデンに勝つ事ができた。
一方ローデンは上を見上げながら倒れていた。まさか、レベル4の人達に負けるとは思わなかった。そうはならないように用心してきたつもりだ。なぜ、負けてしまったのか。その理由が分からなかった。
いや、理解しようとしなかったのかもしれない。思えば、彼らはそれぞれ、適切な場面で適切な対応をしてきた。チームワークとしては完璧なくらいだ。一方で、ローデンは自分で何でもやってきた。部下たちのことも道具としてしか見ていなかった。その差なのかもしれない。これは、負けを認めざる負えない。そう思った時、ルイーザ探検隊の3人がローデンの前に現れた。そして、言った。
「まさか、この私が負けるとは思いませんでしたね・・・」
喋り方が丁寧になったと言うことは、ローデンの人格が元に戻ってようだ。負けたにも関わらず、穏やかな雰囲気を感じた。
「君達の探検隊には驚かされてばかりでしたね。きっと、これからも上に行く探検隊なのでしょう。そんな未来が見えますね。そう事だと、君たちに負けても不思議と後悔した気持ちは無いね」
ジュンはローデンにある質問をした。
「なあ、アンタ。一つ疑問があるのだが。どうして、アンタの居た建物の中にタグがあったんだ?」
ローデンの塔で手に入れたタグはジュン達に色々な奇跡をもたらしてくれた。ローデンから見たら、敵が有利になるアイテムを置いてるということだ。なぜ、そんなことをしたのかがジュンは気になっていた。
「もしかして。一度冒険家として旅をしていた事があったんじゃないのか?」
0
あなたにおすすめの小説
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる