探検隊ルイーザと不思議な物語

第10章 クリスタルのドラゴン

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クリスタルのドラゴンがいた場所にはこれ以上何もない事を確認した3人は３つの分かれ道がある場所に戻ってきた。
調べていないのは左の通路だけだ。
「さて、まだ洞窟の調査のクエストは残っている訳だが。後は左の通路だけだね」
「なんか、メインのところを調べたって感じで、何があっても驚かなそうな気がしてきたわね・・・」
「まあ、まあルイーザ。もしかしたらドラゴン以上の驚きがあるかもしれないよ？」
そう言いながら3人は残りの左の通路を進んだ。この道も特に罠がある訳では無さそうだ。この通路も特に何もない一本道だ。しばらく進むと扉がある。
「ここには何があるのかな？」
扉の向こうには、採掘場だろうか。色々なところにツルハシが置いてある。
「そういえば、さっき読んだ本に、ドラゴンが見つかる前はここは採掘場だったって書いてあったわね」
採掘場と言うことは、ここのクリスタルを産業にしていたということか。
「それにしても綺麗なクリスタルよね。これだけ広いと場所だからたくさんクリスタルが採掘できたのだろうね」
しかし、あまり採掘した様子は見られない。残業にしていたというよりはしようとしていたと言う方が正確かもしれない。
「もしかして、この場所で採れるクリスタルを産業にすることができるんじゃないかな？」
「ここのクリスタルを？」
「うん、これだけ採掘用の道具が置いてあるってことは、もしドラゴンと出会うことが無かったら何らかの残業に発展していた可能性はあるわよね？」
「そうだな、可能性はあったかもな。これは、村にとっても良い情報になるだろうね」
「じゃあ、このことも報告しましょう。他には何かないかな？」
まだ奥が続いているみたいだ。
「この奥には一体・・・」
採掘場の奥には水で囲まれた場所があった。そして、その場所の真ん中に植物が生えている。
「これまた、さっきの採掘場と違って美しいな場所ね」
真ん中に行ってみると3人はさらに驚いた。
「ねえ、この草花、クリスタルで出来てない？」
「そういえば、ウェンディが気にしていたクリスタルの花ってもしかして？」
「うん、ちょっと調べてみるわ」
ウェンディは自分の手元にある本を使い、目の前にある草花を調べた。
数分後、ウェンディは発見した。
「うん、クリスタルの草の中に花もあったわ」
2人に花を見せた。本当にクリスタルで出来ている。まるで芸術作品のようだ。しかも驚きなのが、これは自然に生えているものあるらしい。