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異世界転移、むりやりツガイえっち……♡
しおりを挟む「うわぁぁぁぁ!!!」
あ、あれ……?俺は……。
家にトラックが事故ってきて、それで……。
あぁ、クソッ……なんで自分が生きてるかわからない。
とりあえず、自分の事を思い出そう。
記憶喪失とかでは無い、よな。
俺は春凪 流。
冴えない高校生でラノベが大好き。
そんで、そんで……家に入ろうとしたら、トラックが事故って。
俺は、それにぶつかって……。
「オマエ、なんでオレのナワバリに居るんだ」
「おわぁ?!」
背後から急に話しかけられ、俺は思わずビクッと体を震わせる。
振り向くと……高身長で、銀色の髪の毛も獣耳と尻尾を持つ、とにかく……服装はボロボロだが顔立ちが整った青年が居た。
「お、俺は……」
「オマエも、行く所が無いのか」
「……何にも、わからないんだ……俺は、死んだハズで……」
俺がそう言うと、青年は何処か寂しげな顔で俺の手を取る。
「わかんないときは、落ち着いて飯でも食え。俺が狩って来た肉、食わせてやる」
青年は『着いてこい』とばかりに手を振るうと歩き始める。
未だに把握が追いつかない俺は、青年に着いて行く事にした。
「あの、ここ……何処ですか?」
「ゼニアの森。オレのナワバリ」
「えっと、ゼニアの森……」
スマホで調べようにも、電波無さそうだな……ゼニアの森なんて聞いた事が無い。
もしかして、これって……。
俺は、本当に異世界転移してしまったのか?
俺の夢、美少女ハーレムを……作り上げられる?!
「……何考えてる」
「いや、何にも~?!考えてないっすよ~?!」
「……」
青年はジトーっとした目付きで俺を睨む。
何もわからないのに俺、能天気すぎるな。
真面目にどうするか、考えないと。
「着いた、オレの家」
「洞窟……冷たい。夏場は過ごしやすそうですね」
「ナツ……?……とにかく肉、焼く」
青年は木の棒を何処かから取り出すと、掌を木の棒にかざす。
すると、そこに……燃え盛る炎が現れた。
「これって、魔法……!」
「……オマエは使えないのか」
「さぁ……?」
もしかすると、俺にも使えるのかもしれない。
今はわからないが……落ち着いた時に教えて貰えたら。
「オマエ、顔……キレイ」
「お世辞は良いですよ……俺の顔なんて誰が見ても中の下位ですって……」
「?何言ってる。オマエのカオ、街に行ったら、確実に皆見惚れる。……オレもオマエをツマにしたいくらいだ」
……妻?
何を仰っているのかよくわからなかったが。
まぁ、褒められて嫌な気分になる奴はいない。
所々よくわからなかったが、まぁ好意として受け取っておこう。
「焼けた、食え」
「ありがとうございます……見ず知らずなのに、こんなに優しく……凄く、嬉しいです!」
俺は思わず笑みを浮かべる。
すると、目の前の青年の顔が真っ赤に染まる。
俺から顔を背け、ゆっくりと座る。
「オマエ、何処から来た。こんなヒト族、見た事ない」
「俺は、日本の……」
「ニホン?」
……言ってもわかんないか。
言葉を詰まらせた俺は、少しだけセンスの良い嘘をつく事にした。
「旅人なんです、凄く遠い所から来ました。色んな人と出会って、見識を深める為に……」
「……そうか……」
青年は立ち上がり、俺の隣に座る。
そして俺の手を優しく握り、その端正に整った顔を至近距離に近付ける。
「ここに、ずっといて、欲しい」
「……はぇ?!」
俺は困惑のあまり、すっとぼけた様な声が出てしまう。
仕方ない、こんな事言われた事がない。
「旅人ですから?!ずっと定住する訳には行かないんですよね?!」
パニック過ぎる。
青年は『?』と言った顔で俺を見つめ続ける。
仕方ないだろ……!!男に、ましてや女の子にも言われた経験なんてないんだから……!!
「良い匂いがする、ツマにしたい……♡シアワセに、する……♡ヒトメボレ、だ……♡」
青年はもじもじと恥ずかしそうにそう言う。
申し訳ないが、俺に男を好きになる趣味はない。
残念だが、断らせてもらおう。
「ごめんなさい、俺は……蝶みたいな物ですから」
青年は俺の言葉を聞くと、ぼーっとした顔で俺の事を見つめる。
そして、次の瞬間。
唇同士が触れ合い、優しく音を立てる。
「?!」
俺は青年を引き剥がそうとするが、青年は俺を強く抱き締め離れようとしない。
俺をゆっくり押し倒すと、うっとりとした目付きで俺を見つめる。
「なら、無理矢理……♡」
「や、やめてくださいって!!んむっ……♡」
俺のズボンを脱がしながら、不要な事は言わせまいと言わんばかりに唇を唇で封じる。
口内に舌が侵入してくると、優しく俺の口全体を舐め回す。
「大丈夫……ちゅ……♡優しくする……♡」
「優しくって、言われても……♡」
何故だろうか、ドキドキが止まらない。
パンツと制服だけの姿になると、パンツさえ剥ぎ取られ……。
「オレを、受け止めて……くれ……♡」
そういうと、俺に見せびらかす様に……剛直が、俺の視界に入る。
それはあまりにも暴力的であり、俺のと比べると……遥かに巨大だった。
「挿れる、ぞ……♡」
「そ、そんなの入りませんっ……て……♡あ゛……っぐぅ……♡あ゛あ゛ぁ……痛゛っ……」
めりめりと音を立て、俺の中に侵入し始める巨大な肉棒。
無理矢理広げられている異物感に、思わず涙が出る。
青年は俺の涙を舐め取ると、更に腰を深く落とす。
「オレのモノ、オレの……♡」
「俺は、誰の物でもっ……♡ぎっ……♡はぁ……♡」
肉棒が最後まで入り切ると、青年は優しく腰を動かし始める。
とちゅ♡とちゅ♡と優しく肌がぶつかる音が洞窟に木霊する。
俺は恥ずかしさのあまり顔を隠そうと両手で顔を抑える。
「カワイイ、顔……見せろ……♡」
青年は俺の顔を覆う手を退かし、まじまじと俺の顔を見つめる。
俺は恥ずかしさとゾクゾクとした感覚で顔を赤くする。
「やぁっ……♡あっ……♡はぁッ……♡」
とちゅ……♡とちゅ……♡ぱちゅ……♡
肌がぶつかる音が静かな洞窟に響き、まるで俺の痴態を晒しているかのようだ。
異物感がもう、慣れてしまってからは……心地良い快感に変わっていく。
「きもちいい……♡きゅうきゅう、締め付けて……♡こんなの、初めてだ……♡」
「そんなの、嬉しくないぃ……♡ぐうっ……♡あっ……ん……♡」
思わず唇を噛み、快感に対抗する。
腰を掴まれ、何度も奥に、奥に。
青年の息遣いが荒くなる、どうやら……限界の様だ。
「出る……出るッ……♡」
「いやっ……♡やだぁ……♡」
びゅくぐっ♡びゅるぅ~……♡ぴゅっ♡ぴゅ~♡
お腹が温まる感覚に、思わず息を漏らしてしまう。
青年は俺の尻穴から肉棒を引き抜くと、優しく泣く頭を撫でる。
「これで、ツガイだ……♡」
「嫌ですっ……♡こんな、無理矢理……♡」
「……なら、認めるまで……ヤる♡」
青年はもう一度、俺の尻穴に肉棒をあてがう。
この地獄は、夜まで続いた。
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