【完】可愛くて美味しい真理姉

Bu-cha

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「あの・・・申し訳ございません。」



玄関の所で深くお辞儀をして謝罪をした。



「謝って欲しいわけじゃねーから・・・。
ただ・・・会いたい・・・。
俺、まり姉と毎日会いたい・・・。
他の所で仕事する分、俺の所で働いて欲しい・・・。」



的場様の大きな足を見ながらそんな言葉を聞き、なんだか泣きそうになってきた・・・。



苦しくて・・・



悲しくて・・・



泣きそうになってきた・・・。



それでも、それでも・・・



顔を上げた。



きっと目に涙が溜まっているかもしれないけれど、それでも顔を上げた。



何も見えなくなってしまうから・・・。



下を向いていたら何も見えなくなってしまうから・・・。



どんなに苦しくても、悲しくても、悔しくても、泣いている時でも顔を上げる・・・。



そして、的場様に少しだけでも笑った。
ちゃんと笑えているのか分からないけれど・・・。
コミュ障の私がちゃんと笑えているのか分からないけれど・・・。



「週3以上は・・・来られません・・・。
他でも働いているので・・・。
申し訳ございません・・・。」



そう言った私に的場様が辛そうな顔をして私を見下ろしている。



「どんな客なんだよ・・・?
・・・男?」



「えっと・・・男の人も、少しはいますね・・・。」



「それマジで心配なんだけど・・・。
男って大丈夫なのかよ?」



「・・・たまに・・・外でも話し掛けられることは、あります・・・。」



私が答えると、的場様は怖い顔をもっと怖くして私を見てきた。



「外で話し掛けるとかいいのかよ?
俺もまり姉に外で話し掛けたいんだけど。」
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