【完】可愛くて美味しい真理姉

Bu-cha

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月曜日・・・。



「可愛い~!それ何処で買ったの~?」



「髪の毛・・・何か良い匂いする!!」



桃子さんと理子ちゃんが選んでくれた洋服で小学校に行くと、全然話したことがない女の子達から話し掛けられた。



それに驚きながらも、買いに行ったお店を言ってみる。



「凄い・・・!!
そんな所で買ったんだ?」



「私なんていつもあそこにある店だよ!!」



その女の子達が話している店を聞いて驚いた。



「いつも・・・可愛い洋服着てるから・・・てっきりもっと他のお店なのかと、思ってた・・・。」



「そう見えてた!?それは嬉しい!!
お母さんと掘り出し物見付けに行くのが楽しくて、毎週見に行ってるんだよね!!
・・・あ、ごめん・・・。」



低学年の頃は“お母さん”という言葉でよく泣いてしまっていて。
3年生から同じクラスになった子達だけど、私がこんな感じなのは知られていて・・・。



「大丈夫・・・もう、4年生だし・・・。」



そう言って小さく笑うと、女の子達は安心したような顔で笑った。



「うちらの名前、知ってるかな?
私は美咲!!」



「私は茜。
・・・てか、髪の毛もサラッサラだよね!!
それどうやったの?」



「寝癖直しのやつで、ちゃんと直して・・・。」



桃子さんが帰りにドラッグストアで寝癖直しのミストを買ってくれた。
そんなに高くはない桃子さんも使っているという物。



「何ていうやつ!?高いかな!?」



「ドラッグストアで買ったやつで・・・。」



私が答えると2人は真剣な顔で、可愛いメモ用紙に可愛い鉛筆でメモを取っていた。
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