【完】可愛くて美味しい真理姉

Bu-cha

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自分で言って自分で凹み・・・下を向いてしまい・・・慌てて、また顔を上げた。



そしたら、見えた・・・。



色んな意味で優秀な俺の秘書が、ニヤニヤと笑いながら俺を見ている姿が・・・。



「新商品発売前に会社に呼びなよ。
そしたら家の外で会えるし。
岩渕さん、和雄から貰う発売前のお菓子が特別だったって動画で話してたんでしょ?」



「そうだな・・・。
中学の時に“リコ”と2人でうちのお菓子の新商品を食べてる場面も編集してあったりしたな。
やっとばったり会った時も、的場製菓のお菓子が好きって言ってた・・・。」



俺は色々と考え・・・



「でも、こんなプライベートみたいなことで会社来てくれるか?」



増田にそう聞いてみた。



「そんなの、忘れ物したとか言って持ってきて貰えばいいんだよ。」



「・・・そんな嘘つけねーだろ!!」



「どんなに正しく生きようとしても、そうすればそうする程に難しいことがあるんだよ。
時には少しくらい正しくないことをしてもいいと思うよ。」



増田がそう言いながら俺の方を見てきた。



「和雄の正義が俺は大好きだけど、その正義だけじゃ岩渕さんを守れてなかったんでしょ?」



「そうだな・・・。」



「2人の関係も守れないようなら、少しくらいは正義のことを考えなくてもいいと思うよ。」



色んな意味で優秀な俺の秘書がそう言って・・・



「あのさ、俺は動画見てないから変なアドバイスになるかもしれないけど・・・。
和雄、葛西さんに最初に注意事項として確か言ってたよね?
個人的に一切関わらないこと、絶対に好きにならないことって。
まさか、岩渕さんそれも気にしてるとかない?」



「・・・ないだろ、その前から付き合ってたわけだし。」



「そう?・・・動画でそんなようなことは言ってないの?」



「そんな感じでは言ってねーな。」



「即答だね!そんなに見てるんだ?」



「見るだろ・・・まり姉、マジで可愛すぎて・・・。」



「なんか応援したくなるように編集してあるらしいね。
・・・“リコ”って大学生なんだよね?
うちの会社に欲しいよね、広報。
その前に、“リコ”のチャンネルでうちの商品紹介して欲しいけどね。」



俺は少し考え・・・



「無理だろうな、化粧品会社ともタイアップしてねーチャンネルなんだよ。
自分の母親の化粧品会社の商品もまり姉と“リコ”でボロクソに言ってた回もあるくらいだしな。」



「聞いた。
でもその商品、凄く売れてるらしいよ?」



増田のその言葉には驚き、増田を見る。



「あのチャンネルでボロクソ言われて話題になったその商品を、他の動画配信者とかSNSが多々取り上げたらしい。
それで創意工夫してメイクした動画をアップしたみたいだね。」



それから無言になった増田と2人で向き合い・・・



「・・・いや、無理だ。
“彼女”をそういう風に利用するのは無理だ。」



「だろうね、それは俺も賛成。」



色んな意味で優秀な奴なので一瞬怖くもなったが・・・。
やっぱり、色んな意味で優秀な俺の“秘書”だった。



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