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高砂に多くの人達が来てくれ、祝福の言葉や写真を撮っていく。
そして、少し落ち着いた時に全然嬉しくない人がやってきた。
天野雷が珍しく少し興奮した様子で俺と長峰の間に立つ。



「お前、すげーな!!
あのブーケトスどうやってやったんだよ!?
黒住さんの所に狙ったのか!?」



長峰が怒った顔のまま口を開く。



「そうですが。
宝田と死ぬほど練習した結果です。」



「すげーじゃん、それも旦那の方じゃなくてお前の方が!!
ていうか、出席者豪華すぎるだろ!!
金持ちのボンボンでもこんなメンバー集めるの難しいからな!?
それも1ヶ月前に声を掛けたのに何だよこのメンバー!!」



興奮した様子で俺のことを見下ろしてきた天野雷に俺は頷く。



「藤岡ホールディングスの社長と副社長と秘書、それぞれの奥さん、“KONDO”の社長と副社長と奥さんまで。
それと、永家ホールディングスの社長と将来の社長と婚約者。
あとは的場製菓の社長と副社長と秘書も。
御社の社長さんにも来ていただいているので、確かに豪華ですよね。」



「藤岡と近藤のこのメンツが勢揃いするのなんて初めて見たぞ!?
それもお前ら、永家の方とも繋がってるのかよ!!」



「「高校からの友達です。」」



「マジかよ、半端ねーな!!
的場の坊っちゃんとも高校からの繋がりだろ!?
藤岡と永家がこういう場で一緒にいる所なんて滅多にねーから貴重過ぎる!!
それに他の会社の社長や秘書、重要ポジションの奴らもゴロゴロいるじゃねーか!!」



興奮している天野雷とは対照的に俺と長峰は冷めた顔で天野雷を見上げる。



「一応僕達の結婚式なので営業活動とかは控えてくださいね。」



「勿論勿論、でも向こうから話しかけてきたら仕方ねーだろ!?」



「そうですね・・・。」



「それにしても、藤岡と近藤の副社長の方とも繋がってたのかよ。」



「それは長峰のお父さんの方ですね。」
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