その理由を教えて

Bu-cha

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そして、満員電車に・・・。
これに毎日1時間10分揺られる。



あたしと龍二は今日もしばらく開かないドアの隅にへばりついている。



「ちょっと・・・あんまり押さないでよ・・・。」



小声で龍二に文句を言うけど・・・



「混んでるんだから仕方ねぇだろ・・・・。」



そう返された。
いつもはどんなに混んでてもあたしと空間を空けているのに。


更には・・・



「ねぇ・・・・。」



「あ?」



さっきから・・・・



絶対に・・・・・・・・



「当たってる・・・・。」



「バレたか・・・・。」



“最低な猿!!”



心の中で大声で叫んだ。



「やめてよ。」



「自分の力じゃどうにもなんねぇからな・・・・。」



そう言ったかと思ったら、龍二は更にあたしのお尻にソレを押し付けてきた。



「やだ・・・。」



龍二を睨むと何故か龍二から睨み返された。



「・・・誰のだったらいいんだよ?」



「そういう問題じゃないから。」



「じゃぁ,俺のでも問題ねぇじゃん。」



そんなバカ過ぎる返事にまた言い返そうとした時、バカ龍二が後ろから抱き締めてきた。



「杏・・・・・・」



龍二が耳元であたしの名前を呼び・・・



「頼むから、少しだけ・・・・」



そんなことを言ってきて、電車の揺れに合わせてあたしのお尻に擦りつけてきた。



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