その理由を教えて

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｢おっ、尾崎妹！
お兄ちゃんのトイレは間に合ったか？｣



クラスに戻ると男子達がからかってくるのでそれに睨み付ける。



｢でもさぁ,あの尾崎君がトイレが怖くて夜1人で行けないなんて萌えるよね。｣



｢私なんか母性本能くすぐられた～！！｣



｢分かるー！！｣



女の子達からはそんな言葉が飛び出し、それには驚きながらも叫んだ。



｢あたしには全然分からないんだけど！！｣



｢それは杏が妹だからでしょ？｣



｢私なんて1回でいいから抱かれたいとか思っちゃうんだけど！！｣



そんなことまで言い出した女子の言葉に他の女子も盛り上がり始める。
あんなのがモテるなんて世間の女子はどうしようもないと思いながらも友達なので教えてあげることにする。



｢龍二,最近溜まってるみたいだから喜んで相手してくれるんじゃない？｣



｢そんなことまで知ってるの、流石だね！
夜はトイレについていってる尾崎君の妹！！｣



｢持つべきものはイケメンの妹という友達だよね！！
夜はトイレについていってるイケメンの妹！！｣



「ちょっと！その変な呼び名増やさないでよ！？」



それには焦りながら怒ると、女子達が楽しそうに笑って1人がスマホを自撮りで向けてきた。



｢うちらの写真、尾崎君に見せてよ！！
今日うちらメイク気合い入ってるし！！｣



｢いいよ～。あ,でも加工はなしね？
加工してある写真によく文句言ってるから。｣



｢加工なしとか久しぶりなんだけど、盛れるかな・・・。」



「あ、ヤバいヤバい～！！
尾崎君の妹が1番可愛い顔してる～！！
知ってたけど、現実ヤバいね～！！」



そんな言葉に他の女子達も楽しそうに笑って、写真としては良い写真が撮れた。
その写真をすぐに私のメッセージに送ってくれた女子が軽い感じで聞いてきた。



「尾崎君、最近は学校に彼女いないっぽいよね？
外で作ってるの？」



｢龍二、バレンタインの日に別れてから彼女作ってないみたいだね。
2ヶ月くらいは彼女いないっぽい。｣



あの日の龍二もおかしかった・・・。
それを思い出し、少しだけ泣きそうになってくる。



｢ほら、龍二って毎日のように彼女違うこともあるくらいだしさ・・・飽きたんじゃない？
女は面倒とかよく言ってるし。｣



「え～！？私チャンスないかな！？」



「そろそろ頑張ってみようかなって思ってたのにそれだと困るよ～！！」



｢妹のあたしだって困ってるから！！
出すもの出してもらわないと！！｣



あたしがそう叫ぶと女子達から「下ネタじゃん！！」と突っ込まれた。