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お姉ちゃんの方を見てみると、トロンッとした顔でうっすらと目を開け私のことを見ている。



「朝の話?」



聞いたのは私ではなく元気君。
私は少しだけ考えた後にお姉ちゃんに聞いた。



「朝の話を詳しくはしてないけど、でもニャンも知ってるよ?」



「ちゃんと話した方がよさそう、朝の話。」



「朝の話を?なんで?」



お姉ちゃんに聞くとお姉ちゃんは困ったように笑った。



「なんとなく。」



「そうだよね、なんとなくだよね!」



笑いながらお姉ちゃんに答え、意識を集中させてみた。



でも・・・



「当てようと思って当てられるものじゃないからね。
最近はニャンのことで浮かんでくることもあんまりなくて。
ニャンのことについては結構“普通”の女になっちゃってるかも・・・。」



“普通”の女の子になりたいと願っているのに、もっと“普通”ではない力があればいいのにとも思ってしまう。



「上手くいくよ。」



お姉ちゃんが優しい声でそう言ってくれた後、またゆっくりと目を閉じた。
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