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☆本橋 星神........
「星神、昨日あの後行けなくてごめんな!」
翌日、事務所に出勤をしたら弟さんがいて謝られた。
電話ですぐに誤解が解けたこともあり弟さんは来ないことになっていて。
「いえ・・・あの、わたしこそごめんなさい。
まさか弟さんの弟さんも弟さんだとは考えもしなくて。」
「それはそうなるよな!!
その説明がそうなるように、それはそうなるよな!!」
弟さんが大きな声で笑いながらわたしを見下ろして・・・
事務所の中なのにわたしのことを“愛している”顔で見詰めてきて・・・
「2人やっと付き合ったんだ!!
弟さん何してたんですか!?
あんなに奥手で私イライラしてきてたんですけど!!」
箕輪さんが美人な顔で少し怒りながら弟さんに文句を言った。
そしたら・・・
「俺ゲイだったから自分から彼女作ったことねーんだよ!!」
そう言いながら深刻そうな顔で箕輪さんとわたしを見てきて・・・
「中学の頃から彼女はいたけどな、申し訳ないくらい愛してはなくて。
高校の時の3年間は、俺男が好きだったんだよ!!
彼女よりも遥かにそいつのことを愛してた!!」
そんな驚く話をしてきた。
そして・・・わたしをジッと見てきて・・・
「俺が愛してた男、海神の兄貴なんだよ!!
俺の親友!!!」
その話にも驚く。驚くし・・・
「海神ちゃんのお兄さんと、やっぱり知り合いだったんですね・・・。」
海神ちゃんの彼氏、弟君が海神ちゃんの本当のお相手だった。
でも・・・身近に探偵が2人もいるのは珍しい。
海神ちゃんのお兄さんと知り合いなのだとわたしは考えていたから、弟さんが海神ちゃんのお兄さんと知り合いなのはそこまで驚かない。
でも・・・
「海神ちゃんのお兄さんのこと、好きだったんですね・・・。」
「付き合ったりはしてねーからな!?
出会ってすぐにあいつには愛してる相手がいたしな!!
でも、良い男過ぎて惚れた。
ごめんな、俺ゲイの経験ある!!」
「わたしも・・・海神ちゃんを好きになっているので分かります。
性別なんて関係なく、わたしも海神ちゃんが凄い好きです。
でも・・・弟さん、海神ちゃんにまだ会ったことがないんですよね?」
そっちの方が気になってしまった。
海神ちゃんのお兄さんのことを愛していた弟さん。
海神ちゃんにまだ会っていなくて・・・。
海神ちゃんは弟さんの弟君の彼女で・・・。
いつか、会うこともある・・・。
そっちの方が怖いと思ってしまう・・・。
わたしへの“愛している”はずっと演技で。
ラブホテルでの流れで、わたしが告白をしてしまって。
わたしの中の感じが弟さんにとっては気持ち良かったらしく、付き合おうと言ってくれた流れで・・・。
そんな、偽物みたいな“付き合おう”で。
弟さんがいつか海神ちゃんに、愛していた男の人の妹に会った時・・・弟さんはそれでもわたしを選んでくれるのか・・・。
「海神には会ったことねーな!!
写真しか見たことない!!
出会った頃の真坂にソックリでビビった!!」
「ソックリなんですか・・・。」
「中身も似てるらしいな、激しい波を海神も持ってるらしい。
“海”の“神”だしな!!」
「星神、昨日あの後行けなくてごめんな!」
翌日、事務所に出勤をしたら弟さんがいて謝られた。
電話ですぐに誤解が解けたこともあり弟さんは来ないことになっていて。
「いえ・・・あの、わたしこそごめんなさい。
まさか弟さんの弟さんも弟さんだとは考えもしなくて。」
「それはそうなるよな!!
その説明がそうなるように、それはそうなるよな!!」
弟さんが大きな声で笑いながらわたしを見下ろして・・・
事務所の中なのにわたしのことを“愛している”顔で見詰めてきて・・・
「2人やっと付き合ったんだ!!
弟さん何してたんですか!?
あんなに奥手で私イライラしてきてたんですけど!!」
箕輪さんが美人な顔で少し怒りながら弟さんに文句を言った。
そしたら・・・
「俺ゲイだったから自分から彼女作ったことねーんだよ!!」
そう言いながら深刻そうな顔で箕輪さんとわたしを見てきて・・・
「中学の頃から彼女はいたけどな、申し訳ないくらい愛してはなくて。
高校の時の3年間は、俺男が好きだったんだよ!!
彼女よりも遥かにそいつのことを愛してた!!」
そんな驚く話をしてきた。
そして・・・わたしをジッと見てきて・・・
「俺が愛してた男、海神の兄貴なんだよ!!
俺の親友!!!」
その話にも驚く。驚くし・・・
「海神ちゃんのお兄さんと、やっぱり知り合いだったんですね・・・。」
海神ちゃんの彼氏、弟君が海神ちゃんの本当のお相手だった。
でも・・・身近に探偵が2人もいるのは珍しい。
海神ちゃんのお兄さんと知り合いなのだとわたしは考えていたから、弟さんが海神ちゃんのお兄さんと知り合いなのはそこまで驚かない。
でも・・・
「海神ちゃんのお兄さんのこと、好きだったんですね・・・。」
「付き合ったりはしてねーからな!?
出会ってすぐにあいつには愛してる相手がいたしな!!
でも、良い男過ぎて惚れた。
ごめんな、俺ゲイの経験ある!!」
「わたしも・・・海神ちゃんを好きになっているので分かります。
性別なんて関係なく、わたしも海神ちゃんが凄い好きです。
でも・・・弟さん、海神ちゃんにまだ会ったことがないんですよね?」
そっちの方が気になってしまった。
海神ちゃんのお兄さんのことを愛していた弟さん。
海神ちゃんにまだ会っていなくて・・・。
海神ちゃんは弟さんの弟君の彼女で・・・。
いつか、会うこともある・・・。
そっちの方が怖いと思ってしまう・・・。
わたしへの“愛している”はずっと演技で。
ラブホテルでの流れで、わたしが告白をしてしまって。
わたしの中の感じが弟さんにとっては気持ち良かったらしく、付き合おうと言ってくれた流れで・・・。
そんな、偽物みたいな“付き合おう”で。
弟さんがいつか海神ちゃんに、愛していた男の人の妹に会った時・・・弟さんはそれでもわたしを選んでくれるのか・・・。
「海神には会ったことねーな!!
写真しか見たことない!!
出会った頃の真坂にソックリでビビった!!」
「ソックリなんですか・・・。」
「中身も似てるらしいな、激しい波を海神も持ってるらしい。
“海”の“神”だしな!!」
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