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「お母さんまでいるんだ?」
武蔵と一緒に出勤をし、すぐに2人で社長室へと向かった。
そしたら父親だけでなくお母さんまでいた・・・。
なのに社長秘書である姫はいなかった。
お母さんは嬉しそうな顔で笑って、社長のデスクに着いている父親の隣に立っていて・・・
「小町、よかった。」
と・・・。
「うん、ありがとう。」
私が返事をするとこっちに歩いてきて、握られた右手を差し出してきた。
すぐに何か分かり私も右手を出すと、私の手の平に実家の鍵を優しく渡してくれた。
「帰って来なさい、小町。
武蔵君もお母さんも、そしてお父さんも待ってるから。」
「話を聞いてからね。
私なりに分かったけど、直接聞きたいから。」
そう答えてから父親に向き合う。
父親は珍しく優しい笑顔で私に笑い掛けていて、こういう笑顔はなかなか見ることはない。
そんな笑顔の父親に聞いた。
「私と武蔵の結婚のこと、何でわざと複雑にしたの?」
「そうだな、複雑にしたな。」
父親はすんなりと認め・・・
認めて・・・
顔を大きく歪め・・・
泣いた・・・。
それも、号泣・・・。
そして・・・
そして・・・
「長かった~・・・よかったよ~・・・っ!!!
小夜ちゃん・・・」
と・・・。
武蔵と一緒に出勤をし、すぐに2人で社長室へと向かった。
そしたら父親だけでなくお母さんまでいた・・・。
なのに社長秘書である姫はいなかった。
お母さんは嬉しそうな顔で笑って、社長のデスクに着いている父親の隣に立っていて・・・
「小町、よかった。」
と・・・。
「うん、ありがとう。」
私が返事をするとこっちに歩いてきて、握られた右手を差し出してきた。
すぐに何か分かり私も右手を出すと、私の手の平に実家の鍵を優しく渡してくれた。
「帰って来なさい、小町。
武蔵君もお母さんも、そしてお父さんも待ってるから。」
「話を聞いてからね。
私なりに分かったけど、直接聞きたいから。」
そう答えてから父親に向き合う。
父親は珍しく優しい笑顔で私に笑い掛けていて、こういう笑顔はなかなか見ることはない。
そんな笑顔の父親に聞いた。
「私と武蔵の結婚のこと、何でわざと複雑にしたの?」
「そうだな、複雑にしたな。」
父親はすんなりと認め・・・
認めて・・・
顔を大きく歪め・・・
泣いた・・・。
それも、号泣・・・。
そして・・・
そして・・・
「長かった~・・・よかったよ~・・・っ!!!
小夜ちゃん・・・」
と・・・。
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