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そして・・・




扉から、女が1人入ってきた瞬間・・・




この副社長室の空気が、ピン──ッと・・・




張り詰めた・・・。





たった、部屋に入ってきただけで・・・。





それは、「優しい」とよく言われるこの顔と雰囲気の俺には、出したくても出せない、羨ましい何かだった・・・。
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