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第3話 本当のあい

次の日まで私はその言葉を引きずっていた。
そんな中、昼休みに先生に呼ばれた。
そのときの位置はもちろん五対一。そして真ん中に先生。
「青野さん何か言いたいこととかない？」
おそらく6人組だったのに急に私が1人になったからだ。私は…私は勇気をだして言ってみたんだ。
でも、それは間違いだったみたい。
最近私のこと避けてるよね？無意識なの？なんなの？、そう言ったの私は。
いつもはあまり喋らないなっちゃんが喋りだした。
「私は、私たちはあみりんの事が嫌い。」
私の中で時が止まった。きらい？嫌いって？友達だと思ってたのは私だけなの？いつもなら止めれる涙も今日は止まらなかった。なっちゃんの口も止まらなかった。「あみりんの絡み方が嫌い」「性格も嫌い」「周りに媚び売ってんのもウザイ」私の頭は混乱していた。後に続いて残りの4人も私の嫌いなところを1人ずついって言った。やだ。やだ。涙止まれ。落ち着いて…。おねがい！嘘だと言ってよ…！
先生も五人も私を冷たい目で見ているだけだった。誰も私を気にしてくれてなんてなかった。私は小学生のときと変わってないんだな。あのぼっちだったときと。
ついに私は耐えられず逃げ出してしまった。情けない。どこに行ったらいいのかなんて分からない。とりあえず誰も来ないような場所へ行った。私は泣き叫んだ。耐えられなかった。辛い。悲しい。寂しい。悔しい。そんな思いが頭の中で暴れていた。
「青野さん…！」
え…なんで
「走ってるのが見えたから、はぁ…心配になって…どうかしたの？」
「赤井さん…｣泣いてぐちゃぐちゃになった顔で赤井さんを見た。その瞬間、赤井さんは私を抱きしめてきた。何も言わず、ただただ抱きしめられる。
私が何があったのか説明するといつの間にか赤井さんも泣いていた。もう混乱でしかないよ。
「私はね。青野さんの味方だよ。」とても短い言葉だった。だけど私にとって今一番欲しい言葉だった。
「青野さんの下の名前教えて欲しいな！私、人の名前覚えるの苦手だからクラスメイトの名前全然覚えれてないんだよね…w」実は私も同じだよなんて言うと仲間だね～とゆるく返された。今の私にはちょうどいいや。
「青野 哀美せいの あみ。よろしくね」
「私、赤井 愛子あかい あいこ。こちらこそよろしく！」
「今日から私と哀美は相棒ね！」