私の心にないすしょっと❤

桜庭ゆらり

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新しいクラス、新しい自分

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私、春川ゆりなです!
高校二年生で趣味はゴルフ。
今日から今までより少し難しい上のクラスに上がります!
緊張する…
「ここかな?」
白いドアには『第2クラス』と書いてあった。
「失礼します…」
ドアを開けると女の人が三人、そしてコーチらしき男の人が立っていた。
あれ…見たことある後姿な気がする…
「あ、こんにちは。今日から第2クラスのコーチを務めます、早瀬太陽です」
あっ、やっぱり!隣のクラスの早瀬くんだ!
「お待ちしてましたよ、春川さん」
早瀬くんは私がいることに気がついていたみたい。
早瀬くんは優しくて頭のいいいわゆる育ちのいい優等生男子だ。
全然話したことの無い人だけど…同級生の人がいるとなんだか安心。
「今日からよろしく」
「よっよろしくお願いします」
今日のレッスンは、自己紹介して少しドライバーを打つという流れになった。
「初めまして!今日から第2クラスの担当コーチになります。早瀬太陽です。よろしくお願いします」
「よろしくおねがいしまーす」
第2クラスにいたのは女性3人と私。
「じゃ、一人ずつ自己紹介してから始めましょうか」
わ、自己紹介…私、人見知りだから苦手なんだよね…
なんて言おうか…
「初めまして!森田歩美です。みなさんと仲良くしたいです!よろしく~」
森田さん…元気なお姉さんって感じの人。
「はじめまして。綾瀬なつみです。よろしくお願いします」
綾瀬さん…大人しそうでおっとりした感じの人。
ぺこぺことおじきをしていてなんだか謙虚な方だなぁ…
「初めまして。東田幸代です。みなさんとお話が合うかわかりませんが、たくさん仲良くしてくださいね」
東田さん…少し年がいっていてにこにこしていて優しそうな人。
わ、私の番…
「は、初めまして。春川ゆりなです。高校二年生でまだ何もわからないのでいろいろ教えてください。よろしくお願いします」
森田さんから「えー若い」と聞こえてきた。
「実は、僕と春川さんは高校の同級生なんですよ」
みんなから驚きの声が上がる。
「早瀬コーチも若いんですね~」
森田さんが早瀬くんの肩をなでながら話す。
「はい。それでは始めます。みなさん、練習台に移動して」
私が準備をしていると
「ねえ、春川さんのこと、ゆりなちゃんって呼んでもいい?」
「も、もちろん!」
嬉しい!こんなのって初めて!
「今度グルチャにも招待しとくね、連絡先、教えて」
みんな、徐々に仲良くなってってる。すごく嬉しいな。
グルチャにも誘ってもらっちゃって…ゴルフが楽しくなりそう…!
「はい。では、ドライバーのフォームチェックをしますね。みなさん、構えてください」
いつも森田さんが元気よく返事をしている。
わ、私、一番最初にチェックされる…
どうしよう。私、ドライバーが苦手なんだよね。
何回打っても右に行っちゃう。
「春川さん、お願いします」
き、緊張する…
よし、気合を入れて…
カーン
すごい音を立てて、右へ一直線。
あーあ、やっぱり…何しても直らないんだよね…
「春川さん。スタンスを少しまっすぐ、そして、手と体重移動を同時にすることを意識して。そして、遅れないように少しボールを前におく。ほら、うってみて」
え?スタンスまっすぐ…?前にボール?
頭がグチャグチャ…わかんない…!
カコーン
あれ?やっぱり右…
「違う、手は開かなくていいの」
え?どっち?
「こうだよ」
ひゃっ、早瀬くんが私の後ろに入る…
結構顔も手も近い…
肩思ってグッと曲げるように振るスイングを叩き込んでくれてる。
「この感覚ね。やってみて」
パコーン
「わっ、すごい!まっすぐ!」
手の感触もいい、音もいい、方向もバッチリ。
早瀬くん、すごい!
「じゃ、もう一球…」
「あのぅ、ゆりなちゃんのとこ、長くないですかー?」
早瀬くんが森田さんに呼ばれた。
たしかに、少し長かったかも。すみません。
「はい、ごめんなさい!今すぐ行きます!」
あ…行っちゃった…
なっ、バカ!なに惜しくなってんの!早瀬くんはみんなに教えなきゃいけないのに…
森田さんにもおんなじこと…してるのかな…
私、なに考えてるんだろ…
なぜか私は早瀬くんをじっと見つめていた…
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