1 / 2
新しいクラス、新しい自分
しおりを挟む
私、春川ゆりなです!
高校二年生で趣味はゴルフ。
今日から今までより少し難しい上のクラスに上がります!
緊張する…
「ここかな?」
白いドアには『第2クラス』と書いてあった。
「失礼します…」
ドアを開けると女の人が三人、そしてコーチらしき男の人が立っていた。
あれ…見たことある後姿な気がする…
「あ、こんにちは。今日から第2クラスのコーチを務めます、早瀬太陽です」
あっ、やっぱり!隣のクラスの早瀬くんだ!
「お待ちしてましたよ、春川さん」
早瀬くんは私がいることに気がついていたみたい。
早瀬くんは優しくて頭のいいいわゆる育ちのいい優等生男子だ。
全然話したことの無い人だけど…同級生の人がいるとなんだか安心。
「今日からよろしく」
「よっよろしくお願いします」
今日のレッスンは、自己紹介して少しドライバーを打つという流れになった。
「初めまして!今日から第2クラスの担当コーチになります。早瀬太陽です。よろしくお願いします」
「よろしくおねがいしまーす」
第2クラスにいたのは女性3人と私。
「じゃ、一人ずつ自己紹介してから始めましょうか」
わ、自己紹介…私、人見知りだから苦手なんだよね…
なんて言おうか…
「初めまして!森田歩美です。みなさんと仲良くしたいです!よろしく~」
森田さん…元気なお姉さんって感じの人。
「はじめまして。綾瀬なつみです。よろしくお願いします」
綾瀬さん…大人しそうでおっとりした感じの人。
ぺこぺことおじきをしていてなんだか謙虚な方だなぁ…
「初めまして。東田幸代です。みなさんとお話が合うかわかりませんが、たくさん仲良くしてくださいね」
東田さん…少し年がいっていてにこにこしていて優しそうな人。
わ、私の番…
「は、初めまして。春川ゆりなです。高校二年生でまだ何もわからないのでいろいろ教えてください。よろしくお願いします」
森田さんから「えー若い」と聞こえてきた。
「実は、僕と春川さんは高校の同級生なんですよ」
みんなから驚きの声が上がる。
「早瀬コーチも若いんですね~」
森田さんが早瀬くんの肩をなでながら話す。
「はい。それでは始めます。みなさん、練習台に移動して」
私が準備をしていると
「ねえ、春川さんのこと、ゆりなちゃんって呼んでもいい?」
「も、もちろん!」
嬉しい!こんなのって初めて!
「今度グルチャにも招待しとくね、連絡先、教えて」
みんな、徐々に仲良くなってってる。すごく嬉しいな。
グルチャにも誘ってもらっちゃって…ゴルフが楽しくなりそう…!
「はい。では、ドライバーのフォームチェックをしますね。みなさん、構えてください」
いつも森田さんが元気よく返事をしている。
わ、私、一番最初にチェックされる…
どうしよう。私、ドライバーが苦手なんだよね。
何回打っても右に行っちゃう。
「春川さん、お願いします」
き、緊張する…
よし、気合を入れて…
カーン
すごい音を立てて、右へ一直線。
あーあ、やっぱり…何しても直らないんだよね…
「春川さん。スタンスを少しまっすぐ、そして、手と体重移動を同時にすることを意識して。そして、遅れないように少しボールを前におく。ほら、うってみて」
え?スタンスまっすぐ…?前にボール?
頭がグチャグチャ…わかんない…!
カコーン
あれ?やっぱり右…
「違う、手は開かなくていいの」
え?どっち?
「こうだよ」
ひゃっ、早瀬くんが私の後ろに入る…
結構顔も手も近い…
肩思ってグッと曲げるように振るスイングを叩き込んでくれてる。
「この感覚ね。やってみて」
パコーン
「わっ、すごい!まっすぐ!」
手の感触もいい、音もいい、方向もバッチリ。
早瀬くん、すごい!
「じゃ、もう一球…」
「あのぅ、ゆりなちゃんのとこ、長くないですかー?」
早瀬くんが森田さんに呼ばれた。
たしかに、少し長かったかも。すみません。
「はい、ごめんなさい!今すぐ行きます!」
あ…行っちゃった…
なっ、バカ!なに惜しくなってんの!早瀬くんはみんなに教えなきゃいけないのに…
森田さんにもおんなじこと…してるのかな…
私、なに考えてるんだろ…
なぜか私は早瀬くんをじっと見つめていた…
高校二年生で趣味はゴルフ。
今日から今までより少し難しい上のクラスに上がります!
緊張する…
「ここかな?」
白いドアには『第2クラス』と書いてあった。
「失礼します…」
ドアを開けると女の人が三人、そしてコーチらしき男の人が立っていた。
あれ…見たことある後姿な気がする…
「あ、こんにちは。今日から第2クラスのコーチを務めます、早瀬太陽です」
あっ、やっぱり!隣のクラスの早瀬くんだ!
「お待ちしてましたよ、春川さん」
早瀬くんは私がいることに気がついていたみたい。
早瀬くんは優しくて頭のいいいわゆる育ちのいい優等生男子だ。
全然話したことの無い人だけど…同級生の人がいるとなんだか安心。
「今日からよろしく」
「よっよろしくお願いします」
今日のレッスンは、自己紹介して少しドライバーを打つという流れになった。
「初めまして!今日から第2クラスの担当コーチになります。早瀬太陽です。よろしくお願いします」
「よろしくおねがいしまーす」
第2クラスにいたのは女性3人と私。
「じゃ、一人ずつ自己紹介してから始めましょうか」
わ、自己紹介…私、人見知りだから苦手なんだよね…
なんて言おうか…
「初めまして!森田歩美です。みなさんと仲良くしたいです!よろしく~」
森田さん…元気なお姉さんって感じの人。
「はじめまして。綾瀬なつみです。よろしくお願いします」
綾瀬さん…大人しそうでおっとりした感じの人。
ぺこぺことおじきをしていてなんだか謙虚な方だなぁ…
「初めまして。東田幸代です。みなさんとお話が合うかわかりませんが、たくさん仲良くしてくださいね」
東田さん…少し年がいっていてにこにこしていて優しそうな人。
わ、私の番…
「は、初めまして。春川ゆりなです。高校二年生でまだ何もわからないのでいろいろ教えてください。よろしくお願いします」
森田さんから「えー若い」と聞こえてきた。
「実は、僕と春川さんは高校の同級生なんですよ」
みんなから驚きの声が上がる。
「早瀬コーチも若いんですね~」
森田さんが早瀬くんの肩をなでながら話す。
「はい。それでは始めます。みなさん、練習台に移動して」
私が準備をしていると
「ねえ、春川さんのこと、ゆりなちゃんって呼んでもいい?」
「も、もちろん!」
嬉しい!こんなのって初めて!
「今度グルチャにも招待しとくね、連絡先、教えて」
みんな、徐々に仲良くなってってる。すごく嬉しいな。
グルチャにも誘ってもらっちゃって…ゴルフが楽しくなりそう…!
「はい。では、ドライバーのフォームチェックをしますね。みなさん、構えてください」
いつも森田さんが元気よく返事をしている。
わ、私、一番最初にチェックされる…
どうしよう。私、ドライバーが苦手なんだよね。
何回打っても右に行っちゃう。
「春川さん、お願いします」
き、緊張する…
よし、気合を入れて…
カーン
すごい音を立てて、右へ一直線。
あーあ、やっぱり…何しても直らないんだよね…
「春川さん。スタンスを少しまっすぐ、そして、手と体重移動を同時にすることを意識して。そして、遅れないように少しボールを前におく。ほら、うってみて」
え?スタンスまっすぐ…?前にボール?
頭がグチャグチャ…わかんない…!
カコーン
あれ?やっぱり右…
「違う、手は開かなくていいの」
え?どっち?
「こうだよ」
ひゃっ、早瀬くんが私の後ろに入る…
結構顔も手も近い…
肩思ってグッと曲げるように振るスイングを叩き込んでくれてる。
「この感覚ね。やってみて」
パコーン
「わっ、すごい!まっすぐ!」
手の感触もいい、音もいい、方向もバッチリ。
早瀬くん、すごい!
「じゃ、もう一球…」
「あのぅ、ゆりなちゃんのとこ、長くないですかー?」
早瀬くんが森田さんに呼ばれた。
たしかに、少し長かったかも。すみません。
「はい、ごめんなさい!今すぐ行きます!」
あ…行っちゃった…
なっ、バカ!なに惜しくなってんの!早瀬くんはみんなに教えなきゃいけないのに…
森田さんにもおんなじこと…してるのかな…
私、なに考えてるんだろ…
なぜか私は早瀬くんをじっと見つめていた…
0
あなたにおすすめの小説
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
疎遠だった幼馴染が彼女と別れて私に会いに来るようになったのだけど
くじら
恋愛
図書館の定位置には、いつも黒縁メガネの女生徒がいる。
貴族同士の見栄の張り合いや出世争いから距離を置いて穏やかに過ごしていたのに、女生徒の幼馴染が絡んでくるようになって…。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
あんなにわかりやすく魅了にかかってる人初めて見た
しがついつか
恋愛
ミクシー・ラヴィ―が学園に入学してからたった一か月で、彼女の周囲には常に男子生徒が侍るようになっていた。
学年問わず、多くの男子生徒が彼女の虜となっていた。
彼女の周りを男子生徒が侍ることも、女子生徒達が冷ややかな目で遠巻きに見ていることも、最近では日常の風景となっていた。
そんな中、ナンシーの恋人であるレオナルドが、2か月の短期留学を終えて帰ってきた。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
元夫をはじめ私から色々なものを奪う妹が牢獄に行ってから一年が経ちましたので、私が今幸せになっている手紙でも送ろうかしら
つちのこうや
恋愛
牢獄の妹に向けた手紙を書いてみる話です。
すきま時間でお読みいただける長さです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる