ブラッディ・ラヴリネスの逆襲

黒猫と招き猫

文字の大きさ
18 / 28
第1章 〜奴隷編〜

18.命名

しおりを挟む
 「まずは、自己紹介でもしようか。私は夜華。夜華でいいよって言っても聞かないだろうから、これ命令ね。」
 「そ、それは。」
 納得出来ないような顔をうかべる二人に私はため息を吐く。

 ハァー
 「別に名前を呼び捨てするぐらい、いいじゃない。あんまりかしこまれると窮屈なのよね。本当は敬語もやめて欲しい所だけど、それは今度にするわ。」
 「しかし、呼び捨てなど…あなた様が他の人に好奇な視線を向けられますし、下に見られるかも知れません。」

 「別に知り合いという人さえまだいないのだから大丈夫よ。気にするような人が今後できるとも思えないけど…」
 そんな奴こっちから、願い下げだしね。
 「?それはどういう…」
 訝しげな目を向けられ、少し慌てる。
 「ま、まぁ。とにかく、そんな理由なら全然大丈夫よ。それより、貴方達の名前を決めたいのだけど…何か希望ある?」
 「い、いえ。特には…」
 さっき、というか一度もまだ話していない獣人の方にも目を向けた。
 ふるふる
 横に首を振っている。
 …これは、私が決めてよさそうね。というか、なんで話さないんだろう?

 まぁ、後から聞いてみればいいか?

 「うーん。じゃあ、エルフの方は雪凪セツナで、獣人の方は清夜シンヤね。いい?」
 これはあった時から考えていた名前なのだけど、
「えぇ」 
   こくん…

 「よしっ、じゃあ二人の簡単な役割だけどね。私はここの常識全然知らないの。だから雪凪はそれを教えるということ。で、私は冒険者だから清夜は私と一緒に戦って欲しいの。よろしくね。」

「はい。」
    こくん…

 「あと他にも色々あるけどそれは夜にでも言うわ。取り合えず、ご飯食べましょう。少し冷めちゃったけどね。」

 少し冷めてるけど美味しそうね。そう思って、ナポリタンに口をつける。うーん。トマトがいい感じに熟成されてコクがでて美味しい。ハンバーグは肉汁がでて凄いし、ポテトはカリカリ。この国の食事水準高いわー。嬉しい誤算だ。
 食事を堪能し、後は、今後必要なものを買いに行こうと店を出る。
 
 ガチャ
 パタン

 「服とかもろもろの生活用品買いたいんだけど、どこかいい場所知ってる?」
 後ろを振り返って雪凪に聞くと、
 「えぇ、ご案内いたします。」
 知ってるようなのでちょっと驚いた。奴隷ってどれくらい行動自由なんだろう。あとから、奴隷について色々聞いてみる必要がありそう。
 
 雪凪は先頭にたっておしえてくれるようだ。主人の先を歩くのはいいのか?なんて思いながら後をついて行く。念のため、食堂から出た時からフードをかぶっておいた。二人がどれくらい強いのかは実際のところ分からないし、めんどくさいことは嫌いだからね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界に来ちゃったよ!?

いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。 しかし、現在森の中。 「とにきゃく、こころこぉ?」 から始まる異世界ストーリー 。 主人公は可愛いです! もふもふだってあります!! 語彙力は………………無いかもしれない…。 とにかく、異世界ファンタジー開幕です! ※不定期投稿です…本当に。 ※誤字・脱字があればお知らせ下さい (※印は鬱表現ありです)

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

安全第一異世界生活

ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん) 新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

社畜の異世界再出発

U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!? ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。 前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。 けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。

疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件

月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ! 『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』 壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。

処理中です...