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56話 ダンスパーティーのドレス
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結局、エフィは応えてくれないまま、黙ってお茶を淹れた。
確かに感触が違った。旋毛に感じたのは、たぶん。
「エフィ、さっきの」
「……」
「エフィ」
だんまりだった。
おいしいお茶で誤魔化す気なの。
「順番どうとか言ってたくせに」
面白いぐらい大きく目が開かれた。
「それは勿論!」
「さっきのは?」
「あー……あれは」
ごにょごにょするエフィをじっと見つめていたら、さすがに察したらしい。視線をきょろきょろと彷徨わせた後に、観念しましたとばかりに眉を下げてこちらを見下ろした。
「我慢出来なかった」
「ふうん」
「でも、順番としては悪くないはずだ」
エフィの基準が分からない。
私とエフィってどういう関係なの? エフィが告白して、私は何も返してない。
それでもう関係が恋人になったとでもいうの? 違うでしょ、私エフィに。
「返事してないのに」
「え……聞かせてくれるのか?」
「!」
おっふ、墓穴掘った。でも、返事はしたい。
広いソファ、エフィが開けていた距離を詰めてきた。
「聞きたい」
「その、」
返事をしたいのに恥ずかしくて言葉がうまく出てこない。恥ずかしさにさらに顔が熱くなった。
「私、」
「お嬢様、王太子殿下」
「……入って」
タイミングよろしくマリッサが扉を叩いた。
手に大きな荷物を持って、不機嫌そうな顔でこちらを見ている。
「第三王太子殿下宛てに荷物が」
「ああ、きたか」
マリッサから大きな箱を受け取って、エフィがそわそわしながら微笑んだ。
「君のドレスだ」
* * *
「イリニ」
「エフィ」
衣装は既にエフィの方で全部シコフォーナクセーで揃えてくれていた。準備よすぎ。
「……」
「エフィ?」
黙って私を見つめるだけだから、名前を呼び直すと、ぼやっとしていたエフィははっとして中へ入ってきた。
「……ああ」
「うん?」
ちらりとマリッサを見ると、丁寧に礼をしつつも不服感を前面に出している。
エフィと相性良くないよな……昔はそうでもなかったのに、今は良いのは顔だけとか言うし。少しエフィが可哀想になる。
「マリッサ、その、イリニと二人になっても?」
「……失礼致します」
私に視線を寄越したので頷くと、渋々マリッサは席を立った。
未婚の男女が二人きりになるべきではないのは分かるけど、エフィが用意してくれたドレスだし、きちんと見せたいなと思う。ので、その気持ちを汲んでくれたマリッサに感謝だ。
「マリッサとまだ仲良くないね」
「まあそれは……」
エフィがあらぬ方を見て誤魔化そうとしている。近すぎるのは嫌だけど、マリッサが一方的に毛嫌いしてるのもあって話すらしてもらえないらしい。こればかりは私が間に入っても譲らないしな。
「そうだ。エフィ、どう? おかしいとこない?」
「ああ。似合ってる、とても」
「ありがと」
「それで、今日はこれを」
手にしていた箱を差し出す。
ゆっくり開けた中には綺麗なネックレスが入っていた。
「これをつけて欲しい」
「ふお……」
「駄目だろうか?」
「だめじゃない」
豪華な作り、透き通る綺麗な宝石が散りばめられている。
「綺麗」
「……そうか」
「エフィの目と同じ色」
「ああ」
「パネモルフィ王家の石ね」
「イリニ、知って?」
「そりゃね」
王家が持つ特別な石、赤みのかかった透明度の高い紫。そして小さく刻まれたシコフォーナクセー王家の紋章。間違いなく、シコフォーナクセー王族、パネモルフィ家の物だろう。
「これはお祖母様から頂いた物なんだ」
「お祖母様?」
「特別な人が出来た時に送るようにと」
特別な人。
石に注いでいた視線をあげると真っ直ぐこちらを射貫くエフィと目が合った。
少し緊張が見える。目元が赤く染まっていた。
「いいの?」
「イリニだからつけてほしい」
聖女がシコフォーナクセーの民になったことの披露目も兼ねている。仕事と変わらない認識でいようとしていたのに一気に意味合いが変わった。
エフィにエスコートされて、エフィが送る衣装と宝石を身に纏う。特別な人に贈られる宝石を、纏う
「つけてくれる?」
「ああ」
結い上げているから、つけるのは難しくない。自分でやっても良かったけど、なんだかエフィにやってほしくて甘えてみた。
背を向け首を傾ける。するりとネックレスが私の首を通った。
「どうだ?」
「うん、いいよ。やっぱり綺麗」
色合いといい衣装と合わせても丁度いい。
視線を落としてネックレスと衣装を見れば、完璧な合わせに笑みが浮かんだ。
前は着飾っても何も思わなかった。聖女として正しい姿かどうかしか考えてなかったけど、今は違って衣装と宝石を楽しんでる。
「そうだな」
「エフィ?」
するりとエフィの手の甲が私の頬を撫でたから顔を上げた。
頬の輪郭をなぞりながら、エフィが瞳を蕩けさせて微笑む。
「綺麗だ」
急に恥ずかしさが湧いた。
同時、エフィが私を好きだと言った瞬間を思い出す。
あの時は地震があったから、すっかり抜け落ちてしまったけど、私、返事してない? うん、してないな。
今ならその返事を言えそうな気がする。
「エフィ、この前の」
「ん?」
頬を掌で包まれると、あの時の瞬間を鮮明に思い出してしまう。胸の内側がきゅっと締まった。
「私、」
「お嬢様、王太子殿下」
「ひっ」
ノックと共にマリッサの声が扉越しに届いた。聞かれてはいないし、やましいことしてないのに、いたたまれない気持ちになる。というか、最近こういうの多くない? 心臓に悪いわ。
「入って」
「失礼致します」
「時間か?」
「はい」
エフィはなんてことない様子でマリッサに対応した後、私の手を取って謁見の間に向かった。
全然おさまらない。ああ、もう心臓に悪い。
確かに感触が違った。旋毛に感じたのは、たぶん。
「エフィ、さっきの」
「……」
「エフィ」
だんまりだった。
おいしいお茶で誤魔化す気なの。
「順番どうとか言ってたくせに」
面白いぐらい大きく目が開かれた。
「それは勿論!」
「さっきのは?」
「あー……あれは」
ごにょごにょするエフィをじっと見つめていたら、さすがに察したらしい。視線をきょろきょろと彷徨わせた後に、観念しましたとばかりに眉を下げてこちらを見下ろした。
「我慢出来なかった」
「ふうん」
「でも、順番としては悪くないはずだ」
エフィの基準が分からない。
私とエフィってどういう関係なの? エフィが告白して、私は何も返してない。
それでもう関係が恋人になったとでもいうの? 違うでしょ、私エフィに。
「返事してないのに」
「え……聞かせてくれるのか?」
「!」
おっふ、墓穴掘った。でも、返事はしたい。
広いソファ、エフィが開けていた距離を詰めてきた。
「聞きたい」
「その、」
返事をしたいのに恥ずかしくて言葉がうまく出てこない。恥ずかしさにさらに顔が熱くなった。
「私、」
「お嬢様、王太子殿下」
「……入って」
タイミングよろしくマリッサが扉を叩いた。
手に大きな荷物を持って、不機嫌そうな顔でこちらを見ている。
「第三王太子殿下宛てに荷物が」
「ああ、きたか」
マリッサから大きな箱を受け取って、エフィがそわそわしながら微笑んだ。
「君のドレスだ」
* * *
「イリニ」
「エフィ」
衣装は既にエフィの方で全部シコフォーナクセーで揃えてくれていた。準備よすぎ。
「……」
「エフィ?」
黙って私を見つめるだけだから、名前を呼び直すと、ぼやっとしていたエフィははっとして中へ入ってきた。
「……ああ」
「うん?」
ちらりとマリッサを見ると、丁寧に礼をしつつも不服感を前面に出している。
エフィと相性良くないよな……昔はそうでもなかったのに、今は良いのは顔だけとか言うし。少しエフィが可哀想になる。
「マリッサ、その、イリニと二人になっても?」
「……失礼致します」
私に視線を寄越したので頷くと、渋々マリッサは席を立った。
未婚の男女が二人きりになるべきではないのは分かるけど、エフィが用意してくれたドレスだし、きちんと見せたいなと思う。ので、その気持ちを汲んでくれたマリッサに感謝だ。
「マリッサとまだ仲良くないね」
「まあそれは……」
エフィがあらぬ方を見て誤魔化そうとしている。近すぎるのは嫌だけど、マリッサが一方的に毛嫌いしてるのもあって話すらしてもらえないらしい。こればかりは私が間に入っても譲らないしな。
「そうだ。エフィ、どう? おかしいとこない?」
「ああ。似合ってる、とても」
「ありがと」
「それで、今日はこれを」
手にしていた箱を差し出す。
ゆっくり開けた中には綺麗なネックレスが入っていた。
「これをつけて欲しい」
「ふお……」
「駄目だろうか?」
「だめじゃない」
豪華な作り、透き通る綺麗な宝石が散りばめられている。
「綺麗」
「……そうか」
「エフィの目と同じ色」
「ああ」
「パネモルフィ王家の石ね」
「イリニ、知って?」
「そりゃね」
王家が持つ特別な石、赤みのかかった透明度の高い紫。そして小さく刻まれたシコフォーナクセー王家の紋章。間違いなく、シコフォーナクセー王族、パネモルフィ家の物だろう。
「これはお祖母様から頂いた物なんだ」
「お祖母様?」
「特別な人が出来た時に送るようにと」
特別な人。
石に注いでいた視線をあげると真っ直ぐこちらを射貫くエフィと目が合った。
少し緊張が見える。目元が赤く染まっていた。
「いいの?」
「イリニだからつけてほしい」
聖女がシコフォーナクセーの民になったことの披露目も兼ねている。仕事と変わらない認識でいようとしていたのに一気に意味合いが変わった。
エフィにエスコートされて、エフィが送る衣装と宝石を身に纏う。特別な人に贈られる宝石を、纏う
「つけてくれる?」
「ああ」
結い上げているから、つけるのは難しくない。自分でやっても良かったけど、なんだかエフィにやってほしくて甘えてみた。
背を向け首を傾ける。するりとネックレスが私の首を通った。
「どうだ?」
「うん、いいよ。やっぱり綺麗」
色合いといい衣装と合わせても丁度いい。
視線を落としてネックレスと衣装を見れば、完璧な合わせに笑みが浮かんだ。
前は着飾っても何も思わなかった。聖女として正しい姿かどうかしか考えてなかったけど、今は違って衣装と宝石を楽しんでる。
「そうだな」
「エフィ?」
するりとエフィの手の甲が私の頬を撫でたから顔を上げた。
頬の輪郭をなぞりながら、エフィが瞳を蕩けさせて微笑む。
「綺麗だ」
急に恥ずかしさが湧いた。
同時、エフィが私を好きだと言った瞬間を思い出す。
あの時は地震があったから、すっかり抜け落ちてしまったけど、私、返事してない? うん、してないな。
今ならその返事を言えそうな気がする。
「エフィ、この前の」
「ん?」
頬を掌で包まれると、あの時の瞬間を鮮明に思い出してしまう。胸の内側がきゅっと締まった。
「私、」
「お嬢様、王太子殿下」
「ひっ」
ノックと共にマリッサの声が扉越しに届いた。聞かれてはいないし、やましいことしてないのに、いたたまれない気持ちになる。というか、最近こういうの多くない? 心臓に悪いわ。
「入って」
「失礼致します」
「時間か?」
「はい」
エフィはなんてことない様子でマリッサに対応した後、私の手を取って謁見の間に向かった。
全然おさまらない。ああ、もう心臓に悪い。
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