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14話 会議に参加
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二年後。
私は学院の生徒になった。
「で? フィクタちゃんの見解は?」
「皇帝を止めたいです」
会議にはいつもの面子、イグニス、マーロン兄、二つの学院理事長、帝国は相変わらず第三皇子の専属執事ストリクテが参加している。
マーロン兄が鋭い視線できいてきた。
「何故ですか?」
「……放っておくとすぐ武力侵攻したがるので動きを止めたいです」
そして私の隣には何故かマーロン弟がいる。
なんで参加してるの? 当たり前とばかりの態度に何度も首を傾げた。
学院でも常に私と行動を共にしている。二十四時間監視宣言を忠実に実行しているけど、会議はいなくてもいいじゃない。
「最近は攻めいった国の残党兵を帝国騎士にしていると聞きましたね」
「はい、新聞記事にもなってました」
「敗戦国の兵力使うのが手っ取り早いしね~。フィクタちゃんは次どこが攻められると思う?」
そんなきかれ方したら守りたい国しかあげないぞ。それ以外記憶もないし。
「レースノワレ王国とステラモリス公国です」
「へえ」
「理由を」
「……レースノワレは有名な軍事国、ステラモリスには特別な治癒魔法を使える一族がいます」
全部小説が教えてくれた。特にこの二つの国は武力侵攻を受けることでドシリアスの痛々しい展開が待っている。特にステラモリスは現皇帝が健在なまま攻められたらヒロイン・クラスがヒーロー・サクと結ばれない。二つ目の外伝では無理に結婚・出産させて治癒魔法使いを増やすとか胸糞悪いことを考えてることが明らかになっている。この国二つの存続は推しカプの幸せな未来の為に必須なのは明らかだ。
「帝国を止める、かあ」
「皇帝陛下は現在、西に侵攻を続けています。こちらの制圧が済み次第、レースノワレ王国とステラモリス公国に侵攻する可能性は充分あるでしょう」
「へえ」
「現在、皇弟殿下が帝国議会の承認等を引き伸ばしたり却下することで時間を稼いでいますが限界があります」
ストリクテも内情をかなり話してくれるようになった。新聞屋がリークしてくる内容と同じだ。こうなるとあの新聞屋はかなり有能ね。それはさておき。
「勅命を出されたら終わりだしなあ」
「西側を取り込んだら勢力が拡大するでしょうし」
「皇帝陛下は西側への侵攻を続けつつ、最近は内陸に現存する蛮族をも取り込んでいるようです」
「蛮族?」
聞き捨てならない言葉が出た。
蛮族が寄せ集めて生まれた一団がステラモリス公国を狙い、それを阻止するためにステラモリスの北にある町プレケスで戦いが起こる。そこに騎士団長、副団長である一つ目の外伝ヒーロー・ヴォックスとヒロイン・ユースティーツィアが立ち向かう話があった。ここで蛮族をほぼ一人で掃討したユースティーツィアがプレケスの英雄として成り立つ。
それがヴォックスが騎士団長になる前に起きてしまう可能性が出てきた。これは危険だ。下手に未来を変えようとしたら急ぎ足で調整が入ってきている。やめてよ。
「これが物語の修正力……」
「フィクタ嬢?」
独り言をマーロン弟に聞かれてきた。やばい、知られたら困る。なんでもないと笑顔で返した。
「……あの提案があるのですが」
「うん、どうぞ」
私が積極的に発言する時、イグニスはとても嬉しそうにする。この男、実は分かってて私が言うまで待ってるんじゃないかと思う時だってあるけどそこはスルーだ。
「皇帝の動きを止めたい、ので、法律定めませんか?」
「ん?」
「詳しく話して下さい」
マーロン兄が乗ってきた。この男も私が提案することに対して、ぐいぐい聞いてくる。やめてほしい。察したら兄が話せばいいだけじゃん。
「国際法です。戦争に対する制限……細かいところはこの際後付けでもいいんで、軍事力保持の度合や布告の方法、兵である騎士や国民・当主への人権保障と扱いの範囲規定を定め、連合候補の国々の合意を得れば大陸を統べる法になるはずです」
勝手に戦争をさせない。
そうすればレースノワレに勝手に攻めいった時点でアウト。レースノワレ王国の騎士たちの帝国吸収も制限される。
対戦国の民や王への扱いも定めれば、ステラモリス公国のヒロイン・クラスは勝手に結婚させられない。このあたりを最低限クリアすれば悲劇は回避できるはずだ。
「レースノワレ王国やステラモリス公国に武力侵攻を行うとなった時、国際法に違反したとして一時的に皇帝を拘束できれば戦争を起こせません」
「うわあもうフィクタちゃん最高だよねえ」
すごく嬉しそうに言うのは構わないけど貴殿方で進めてほしいよ。
この調子じゃ明らか念頭にあったって言ってるようなものだし。推しカプのヒーローの親だから許してるけど、個人的には苛立ちを抱くことが多い。
「後々の改正は念頭にあるとしても、最初の法の効力が弱すぎて一時的な拘束しかできないと無意味になりかねません。けどあまりに強力な国際法を制定するのも皇帝の目に余ると思うんです」
「……成程。それなら細分化していくつかの法を集めて国際法としましょうか。そうすれば皇帝としての権限を奪う事も可能になるでしょう」
「そうだね。そうしよっか」
ぶっちゃけ失脚させるぐらい強い法律を求む。そうなると、早いけどあの話を出せばいいか。
「あと国際司法裁判所も作ってください」
私は学院の生徒になった。
「で? フィクタちゃんの見解は?」
「皇帝を止めたいです」
会議にはいつもの面子、イグニス、マーロン兄、二つの学院理事長、帝国は相変わらず第三皇子の専属執事ストリクテが参加している。
マーロン兄が鋭い視線できいてきた。
「何故ですか?」
「……放っておくとすぐ武力侵攻したがるので動きを止めたいです」
そして私の隣には何故かマーロン弟がいる。
なんで参加してるの? 当たり前とばかりの態度に何度も首を傾げた。
学院でも常に私と行動を共にしている。二十四時間監視宣言を忠実に実行しているけど、会議はいなくてもいいじゃない。
「最近は攻めいった国の残党兵を帝国騎士にしていると聞きましたね」
「はい、新聞記事にもなってました」
「敗戦国の兵力使うのが手っ取り早いしね~。フィクタちゃんは次どこが攻められると思う?」
そんなきかれ方したら守りたい国しかあげないぞ。それ以外記憶もないし。
「レースノワレ王国とステラモリス公国です」
「へえ」
「理由を」
「……レースノワレは有名な軍事国、ステラモリスには特別な治癒魔法を使える一族がいます」
全部小説が教えてくれた。特にこの二つの国は武力侵攻を受けることでドシリアスの痛々しい展開が待っている。特にステラモリスは現皇帝が健在なまま攻められたらヒロイン・クラスがヒーロー・サクと結ばれない。二つ目の外伝では無理に結婚・出産させて治癒魔法使いを増やすとか胸糞悪いことを考えてることが明らかになっている。この国二つの存続は推しカプの幸せな未来の為に必須なのは明らかだ。
「帝国を止める、かあ」
「皇帝陛下は現在、西に侵攻を続けています。こちらの制圧が済み次第、レースノワレ王国とステラモリス公国に侵攻する可能性は充分あるでしょう」
「へえ」
「現在、皇弟殿下が帝国議会の承認等を引き伸ばしたり却下することで時間を稼いでいますが限界があります」
ストリクテも内情をかなり話してくれるようになった。新聞屋がリークしてくる内容と同じだ。こうなるとあの新聞屋はかなり有能ね。それはさておき。
「勅命を出されたら終わりだしなあ」
「西側を取り込んだら勢力が拡大するでしょうし」
「皇帝陛下は西側への侵攻を続けつつ、最近は内陸に現存する蛮族をも取り込んでいるようです」
「蛮族?」
聞き捨てならない言葉が出た。
蛮族が寄せ集めて生まれた一団がステラモリス公国を狙い、それを阻止するためにステラモリスの北にある町プレケスで戦いが起こる。そこに騎士団長、副団長である一つ目の外伝ヒーロー・ヴォックスとヒロイン・ユースティーツィアが立ち向かう話があった。ここで蛮族をほぼ一人で掃討したユースティーツィアがプレケスの英雄として成り立つ。
それがヴォックスが騎士団長になる前に起きてしまう可能性が出てきた。これは危険だ。下手に未来を変えようとしたら急ぎ足で調整が入ってきている。やめてよ。
「これが物語の修正力……」
「フィクタ嬢?」
独り言をマーロン弟に聞かれてきた。やばい、知られたら困る。なんでもないと笑顔で返した。
「……あの提案があるのですが」
「うん、どうぞ」
私が積極的に発言する時、イグニスはとても嬉しそうにする。この男、実は分かってて私が言うまで待ってるんじゃないかと思う時だってあるけどそこはスルーだ。
「皇帝の動きを止めたい、ので、法律定めませんか?」
「ん?」
「詳しく話して下さい」
マーロン兄が乗ってきた。この男も私が提案することに対して、ぐいぐい聞いてくる。やめてほしい。察したら兄が話せばいいだけじゃん。
「国際法です。戦争に対する制限……細かいところはこの際後付けでもいいんで、軍事力保持の度合や布告の方法、兵である騎士や国民・当主への人権保障と扱いの範囲規定を定め、連合候補の国々の合意を得れば大陸を統べる法になるはずです」
勝手に戦争をさせない。
そうすればレースノワレに勝手に攻めいった時点でアウト。レースノワレ王国の騎士たちの帝国吸収も制限される。
対戦国の民や王への扱いも定めれば、ステラモリス公国のヒロイン・クラスは勝手に結婚させられない。このあたりを最低限クリアすれば悲劇は回避できるはずだ。
「レースノワレ王国やステラモリス公国に武力侵攻を行うとなった時、国際法に違反したとして一時的に皇帝を拘束できれば戦争を起こせません」
「うわあもうフィクタちゃん最高だよねえ」
すごく嬉しそうに言うのは構わないけど貴殿方で進めてほしいよ。
この調子じゃ明らか念頭にあったって言ってるようなものだし。推しカプのヒーローの親だから許してるけど、個人的には苛立ちを抱くことが多い。
「後々の改正は念頭にあるとしても、最初の法の効力が弱すぎて一時的な拘束しかできないと無意味になりかねません。けどあまりに強力な国際法を制定するのも皇帝の目に余ると思うんです」
「……成程。それなら細分化していくつかの法を集めて国際法としましょうか。そうすれば皇帝としての権限を奪う事も可能になるでしょう」
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