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2章 能力者だけの街
9話
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「あのー。新入生の鹿島さんだよね?」恐る恐る話しかけてきたのは、私の隣の席の子で、同じ寮の子だった。
「ごめんなさい…まだこのクラスに慣れてなくて、皆の名前覚えてないの。出来れば、教えてくれる?」
「は、はい!!私、成瀬狐絈って言います!素早く移動できる"瞬間移動"のステラです。ランクは、Eです。」彼女は、話すのが苦手なのか、少し恥ずかしさが出ていた。
「よろしく。狐絈!」私は、楽園で、もう1人友人ができたのだった。
ー 放課後 ー
「「琉乃愛」」声が被って聞こえた私は、声の方を振り向いた。そこに居たのは、手を振りながら走ってくる、樺音と狐絈だった。2人は、声が被っていたことに驚き顔を見合わせていた。
「樺音くん?琉乃愛と知り合いなの?」「成瀬こそ知り合いなのか?」
「あ!樺音に言ってなかったことがあったんだった。」私は、狐絈の事を樺音に伝えてなかったのだ。
「今日、友達になった、狐絈ちゃんです。」狐絈は、琉乃愛にちゃん付けされたことに照れていた。
「で、こちらも、私の友達の樺音です。」樺音は、紹介されると、狐絈に向かって会釈をしたのだ。これを見た私は、どこまで紳士的なんだと思い、驚きを隠せなかった。
「あ!琉乃愛ってどのサークルに入ることになるの?」先に話してきたのは、狐絈の方だった。
「そうだ。僕もそれ聞こうと思ってたんだ。」樺音も狐絈も同じこと聞いてくるけど、当の本人には、分からなかったのだ。
『中等部1年B組鹿島琉乃愛さん。担任の松嶋まで、お願いします。』突然呼ばれて、びっくりしていたが、ちょうど、琉乃愛からも、先生に用があったので、急いで職員室に向かったのだ。
「すまないな、本当は、放送で呼ばず、テレパスの先生を通して、呼ぼうと思っていたんだが、あいにく、お休みだったからな。そうだ!鹿島に伝えていなかったことがある。サークルについては知ってるか?」
「いいえ…ちょうど、私も先生に聞こうとしてたんです。」先生は、同じ事を考えていたことに、微笑みを浮かべていた。
「サークルとは、毎日、放課後に小・中・高が合同で行う活動だ。活動内容はサークルによって違うが、基本的なステラを高めるということは、一緒だ。サークルは、潜在、体質、創作、攻撃、稀有の5つに分かれてる。1つ1つ説明していくと、潜在は、超能力と呼ばれ、一般的に知られているステラ。体質は、身体に影響するステラ。創作は、ひらめいたことを頼りに、色んなものを作るステラ。攻撃は、その名の通り、攻撃に使えるステラ。稀有は、珍しいステラ。ちなみに、君が入るサークルは、潜在だ。ステラ次第では、サークルが変わることがある。だから、ステラに異変が起きたらすぐ報告してくれよな?」先生は、丁寧に説明したあと、サークルの場所を教えてくれた。
用を済ませた、私は、職員室を出た。職員室を出た先には、心配そうにしていた、狐絈と樺音がいたのだ。私は、大丈夫なことを教えるために、ピースと笑顔を見せた。2人は、ほっとしたことにより、同じタイミングで、胸を撫で下ろした。
「「どうだったの?」」2人は、また声が被ったのだ。
「えっ…とね。私、潜在サークルだって。」
「僕達と一緒じゃん!良かった!」
「達…?ってことは、狐絈も?!」狐絈は、首を縦に振った。私は、3人一緒なのが嬉しくて、つい飛び跳ねてしまった。
「ここだよ!僕達のサークル!ようこそ!潜在サークルへ。」樺音は、部屋のドアを開けた。琉乃愛は、ドアが開いた瞬間、驚いて腰が抜けたのだ。
琉乃愛の目には、信じられない光景が映っていたからだ。この驚きは、初めて寮に入ってきた時に感じたものだった。2回目だと言っても、この光景には、大きな差があった。
部屋の中は、浮遊している人が何人もいたり、空中に絵を描いている人がいたり、火の玉を作って、お手玉のようにしている人がいたのだ。むしろ、無法地帯の状態だと言ってもいいぐらいに。
「ごめんなさい…まだこのクラスに慣れてなくて、皆の名前覚えてないの。出来れば、教えてくれる?」
「は、はい!!私、成瀬狐絈って言います!素早く移動できる"瞬間移動"のステラです。ランクは、Eです。」彼女は、話すのが苦手なのか、少し恥ずかしさが出ていた。
「よろしく。狐絈!」私は、楽園で、もう1人友人ができたのだった。
ー 放課後 ー
「「琉乃愛」」声が被って聞こえた私は、声の方を振り向いた。そこに居たのは、手を振りながら走ってくる、樺音と狐絈だった。2人は、声が被っていたことに驚き顔を見合わせていた。
「樺音くん?琉乃愛と知り合いなの?」「成瀬こそ知り合いなのか?」
「あ!樺音に言ってなかったことがあったんだった。」私は、狐絈の事を樺音に伝えてなかったのだ。
「今日、友達になった、狐絈ちゃんです。」狐絈は、琉乃愛にちゃん付けされたことに照れていた。
「で、こちらも、私の友達の樺音です。」樺音は、紹介されると、狐絈に向かって会釈をしたのだ。これを見た私は、どこまで紳士的なんだと思い、驚きを隠せなかった。
「あ!琉乃愛ってどのサークルに入ることになるの?」先に話してきたのは、狐絈の方だった。
「そうだ。僕もそれ聞こうと思ってたんだ。」樺音も狐絈も同じこと聞いてくるけど、当の本人には、分からなかったのだ。
『中等部1年B組鹿島琉乃愛さん。担任の松嶋まで、お願いします。』突然呼ばれて、びっくりしていたが、ちょうど、琉乃愛からも、先生に用があったので、急いで職員室に向かったのだ。
「すまないな、本当は、放送で呼ばず、テレパスの先生を通して、呼ぼうと思っていたんだが、あいにく、お休みだったからな。そうだ!鹿島に伝えていなかったことがある。サークルについては知ってるか?」
「いいえ…ちょうど、私も先生に聞こうとしてたんです。」先生は、同じ事を考えていたことに、微笑みを浮かべていた。
「サークルとは、毎日、放課後に小・中・高が合同で行う活動だ。活動内容はサークルによって違うが、基本的なステラを高めるということは、一緒だ。サークルは、潜在、体質、創作、攻撃、稀有の5つに分かれてる。1つ1つ説明していくと、潜在は、超能力と呼ばれ、一般的に知られているステラ。体質は、身体に影響するステラ。創作は、ひらめいたことを頼りに、色んなものを作るステラ。攻撃は、その名の通り、攻撃に使えるステラ。稀有は、珍しいステラ。ちなみに、君が入るサークルは、潜在だ。ステラ次第では、サークルが変わることがある。だから、ステラに異変が起きたらすぐ報告してくれよな?」先生は、丁寧に説明したあと、サークルの場所を教えてくれた。
用を済ませた、私は、職員室を出た。職員室を出た先には、心配そうにしていた、狐絈と樺音がいたのだ。私は、大丈夫なことを教えるために、ピースと笑顔を見せた。2人は、ほっとしたことにより、同じタイミングで、胸を撫で下ろした。
「「どうだったの?」」2人は、また声が被ったのだ。
「えっ…とね。私、潜在サークルだって。」
「僕達と一緒じゃん!良かった!」
「達…?ってことは、狐絈も?!」狐絈は、首を縦に振った。私は、3人一緒なのが嬉しくて、つい飛び跳ねてしまった。
「ここだよ!僕達のサークル!ようこそ!潜在サークルへ。」樺音は、部屋のドアを開けた。琉乃愛は、ドアが開いた瞬間、驚いて腰が抜けたのだ。
琉乃愛の目には、信じられない光景が映っていたからだ。この驚きは、初めて寮に入ってきた時に感じたものだった。2回目だと言っても、この光景には、大きな差があった。
部屋の中は、浮遊している人が何人もいたり、空中に絵を描いている人がいたり、火の玉を作って、お手玉のようにしている人がいたのだ。むしろ、無法地帯の状態だと言ってもいいぐらいに。
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