九十九神の世界線

時雨悟はち

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世界線の始まり

西部の九十九神

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髪の色は青色に染まっていき、私服はみるみるうちにウエスタンコートへと変わっていく。僕の体はだんだんと火射羅さんの意識になっていく…。ってあれ?どうして意識があるんだろう…?

「よう、俺は面倒事はぱっぱと済ませるたちでな。悪ぃがすぐに終わらさせてもらうぜ」

あれ?でもやっぱり体を使ってるのは火射羅さんだよね…。

「式神術・創造結界」

と、火射羅さんが言った。直後。辺りは青色に染まっていき、辺りは西部の町のような景色へと変わっていった。

「西部劇」

…中々にまんまだなぁ…。

「さて、チャンスは一度、外しはしない」

そういい、火射羅さんは銃を構えた。

「式神術・悪殺」

銃には、術力が溜まっていく。

「発火」

引き金が引かれる。その数瞬。裏神はうめき声を上げ、そのまま消えていってしまった。


「お、おい!だ、大丈夫か?」
「ん、ん~…」

ドキッ…
え?いやいやいや、こいつは、こいつは男だ…俺はこいつを好きになっちゃいけないんだ…だけど…。

「んぁ?朝洋…くん?」
「!、あ、ああ、なんだ?」
「眠い…なぁ…」

そう言いながら、礼人は俺に抱きついてくる。

「!?」

う…男の…はずなのに…。

「はぁ…可愛い…な」

ドキドキと心拍を打つ心臓に、うるせぇと反抗してみる。だがやむわけもなく。結局、ドキドキしながら眠った礼人を神社まで連れて行く事になった。たまに当たった頬が熱かったのは、きっと気のせいだろう。


ドキドキ…。なんで…だろう…。
家に帰った僕の胸は、凄い勢いで心拍を打っていた。男の子なのに…男の子どうしなのに…。

「うう…実は起きてたなんて…言えないよぉ…」
「どうしたの?」

!!

「と、刀華さん!い、いや。な、なんでもないよ!」

真っ赤な顔を隠しながらそう答えた。
今日はもう…遅いな…。そろそろ寝よっかな。

「それじゃ、おやすみ。刀華さん」
「…きなのに」
「え?」
「な、何でもない!お、おやすみ」

暗い部屋だったから、顔はあまり見えなかったから、どんな表情してたのかもうわからない。まあ、あまり関係ないか
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