生まれ変わったら天使ですか!?

柊 ゆうか

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第3話 墜落 *

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「きゃああ~!!!!」

 間抜けな私の叫び声に、魔法使いが飛び起きた。

 「……ッチ!!面倒な!!」

 もぬけの殻となったフードを拾い上げ、身に纏うと声のした方向に走っていった。




 足を治して起き上がると、痛みがピリッと走った。

 「無理はしない方が良いかも…」

 そうは言っても、魔獣は近くにいる。
 目だけが此方を捕らえてギラギラと光っていた。

 ……逃げるが勝ち!! 

 走って森を抜けようとすると、腕を掴まれ引き寄せられた。

 「ッ!!!!やっ…ヤダァ!!!!……っん~!!!!」

 口をふさがれ胸に強く抱き止められた。

 ……この匂い…魔法使いだ!!わぁ~見つかった~!!!! 

 「…喋るな!!」

 耳元で強く言われて怖くなる。

 「…何をしているんだお前は」

 呆れたような心配するような声に、緊張が少し解けていく。

 ……心配…してる?

 見上げようとする私の頭を自分の胸に押し付け、野獣から身を潜めた。
 暫くすると、私の手首を掴んで歩きだす。
 魔獣が怖くて、大人しく歩いていると、急に私を隠すように後ろに回された。

 ……?

 ガサガサと前方から音が響き、魔獣が現れた。
 その後ろには、盗賊達の姿も…

 ……ッ!!うっそ~!!!!

 「…面倒な」

 「だったら大人しくソイツをくれね~か?」

 「…走るぞ」

 「えっ?」

 手首を引かれて走りだし、森を抜けて対峙した。
 森を抜けるのと同時に魔獣が飛び掛かる。
 明らかに私を狙っていた。
 魔法使いが手を翳すと魔獣は弾け、血と肉片が飛び散った。

 「きゃあぁぁ!!!!」

 ……い~や~!!!!気色悪い!!!!

 多勢に無勢…魔法使いがどんなに蹴散らしても、魔獣が減る様子もなく、盗賊達は確実に追い詰めてくる。
 怖くて怖くて仕方なくて、後退りすると体が宙に浮いた。
 文字通り崖っぷちに立っていたみたいで、あるべき地面を失い、体は真っ逆さまに落ちていく。

 「きゃああぁぁぁ!!!!!!」

 「しまっ…」

 落ちた私に気付いて、魔法使いは後を追うように身を投げた。
 空中で私を掴まえるとその胸に抱き止め庇うように墜落した。

 「…ッウ!!!!」

 衝撃は全て魔法使いの体が受けて、私は傷一つなく助かった。
 慌てて魔法使いから離れると、助け起こした。

 「…ちっ血が!!!!」

 魔法使いの頭や体から血が流れ落ち、痛々しい姿に後悔した。

 「…大声をだすな」

 「…ごめ…ごめんなさい…」

 ……助けてくれたのに…私のせいで!!

 ボロボロと泣きながら流れる血を止めようと、彼の頭に触れた。

 「…触るな!!」

 私の手を払いのけ立ち上がろうとするので、慌ててそれを制した。

 「お願い!!ジッとしてて、すぐに治すから!!」

 今度は聞き入れてくれたみたいで、大人しく触れさせてくれた。
 両手で彼の髪を掬いながら触れ、お願い治って!!と心を込めて願った。
 自分の時よりも強い光が包み込み、彼の傷を癒していく。
 頭が終わると、彼の服に手を掛けようとして躊躇った。

 「あっあの…前だけ開けてもいいですか?」

 「…好きにしろ」

 服をはだけさせると、以外にも筋肉質な肌が現れた。
 男の人の体に頬を染めながら、そっと触れると魔法使いが苦痛の表情を見せた。

 「…クッ!!」

 「ごっごめんなさい!!」

 慌てて退けようとした手を魔法使いは自分の胸に押し付けた。

 「いいから早くしろ」

 無言で頷き、手のひらに集中する。
 私が願えば願うほど、光は増し傷を癒した。

 「他に痛いところないですか?」

 魔法使いは自分の体を確認すると、「…ない」と言った。
 私は、その言葉にホッとして立ち上がろうとすると右足に痛みが走った。

 「いったぁ~!!」

 もう一度足を癒そうと噛まれた箇所を見ると赤く晴れ上がっていた。

 「…マーキングされたか」

 「へ?」

 「通りでこちらの居場所が簡単に分かったわけだ」

 「なっなんなの?」

 私の質問にも答えず、唇が触れるくらい顔を近づけて足に触れた。

 「痛い!!!!」

 「…上書きするしかないか」

 私の足に触れながらポツリと呟いた。
 魔法使いは私の足を持ち上げ腫れた箇所に唇を這わせ、呪文のような言葉を言い出した。
 そのとたん足に激痛が走る。

 「いっ痛い!!痛いよ!!やだぁ~止めて、自分でするからぁ」

 私の願いは聞き入れられなかった。
 私の足に唇を這わせながら呪文を唱え続けている。

 「ったい!!!!いたいよぉ~!!!!」

 激痛に泣き叫ぶしかなかった。
 優しくしてくれてもいいのに、魔法使いは最悪な一言を言い放った。

 「ウルサイ…黙ってろ!!集中できん!!」

 この一言で信頼しようと思っていた心は怯えきってしまった。
 もうひたすら泣いて、声を出さないように無意識に手の甲を血が滲むまで噛んでいた。

 「おい!!やめろ!!」

 見上げると魔法使いが私の手をとり、怒っていた。

 「自分を傷つけるな!!」

 ……何故心配するような事を言うんだろう?さっきは酷いこと言ってたのに…

 今も足はズキズキと唸り、涙が溢れできるだけ声を出さないように小さく泣いた。

 「……チッ!!」

 私の憔悴しきった顔を見て舌打ちをした。
 怯えた私はそれだけで、胸を抉り取られた気分になる。

 「…ひやぁん!!」

 一瞬何をされたのか分からなかった。
 魔法使いは下着の中に手を入れ、私の秘所をなぞるように触っていた。
 もう片方の手は腫れた足を持ち上げ、魔法使いの唇に押し当てられている。

 「…い…痛い…よぉ…」

 痛みで硬直した体は、簡単には濡れなかった。

 「……無理か」

 魔法使いは腫れた足をそっと降ろすと、私の下着を破り、露になった秘所に顔を埋めて、舐めあげた。

 「……っん!!ひや…あぁん!!…やっ…めてぇ…」

 突然与えられた刺激に、体は背を反らして逃げようとする。
 彼は執拗に花芽を舌で舐め、啄む。

 「んっ…!!ん~…ぅあ…っ!!!!」

 煩いと静かにしろと言われたことを思い出して、泣きながら必死に声を我慢していると唐突に刺激が止んだ。

 「声を我慢するな」

 ……さっきは煩いと怒ったくせに、喘ぎ声は聞きたいんですか!?

 どうして自分がこんな事になっているのか分からないけれど、愛撫が止まれば激痛が走りだし、辛くて仕方がない。
 苦痛に泣き出すと彼がまた、秘所を舐めだした。

 「やっ!!…あぁん…な…んでぇ…」

 蜜を誘うように蜜壺に舌を挿し込み掬い上げて、花芽に吸い付いた。

 「んっやああぁぁん!!」

 「…イッたか」

 頭の中は真っ白で何も考えられない、ジュワッと秘所から蜜が溢れた。
 それを確認すると、今度は指が蜜壺をやわやわと刺激する。
 達したばかりの体は、意図も簡単に刺激を捉え、もっともっとと蜜を絡ませてくる。

 「あっ…あぁん!!やっなんで…また…ひやぁあん!!」

 私が感じているのを確認するようにジッと見つめると、腫れた足を持ち上げまた呪文を唱えだした。

 「やっ!!…いた…あ…んっ…あぁ!!」

 手は割れ目に沿って上下に動かされ、蜜壺から愛液があふれでてくる。
 体は甘く疼いているのに、足には激痛が走り訳が分からなくなる。
 暫くすると、足の痛みより疼きの方が強くなっていった。
 考えることが出来なくなった体は、快感を求めて追いかけ喘ぎ続けた。
 いつの間にか足が下ろされ、彼は花芽に吸い付きながら指を中に押し入れかき混ぜた。

 「あっ!!あぁ…や…だぁ…へ…んっ!!ひやぁぁん!!」

 荒く急かすように攻め、また大きな波が襲ってくる。

 「あっ…あああぁぁぁぁー!!!!」

 痛みと甘い刺激に体力の限界まで弄られて、私は意識を失った…
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