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第3章 南海冒険編
63.ウサギの覚悟
「・・・理由を聞いてもいいか?」
俺はバニースーツを着た少女へと問いかけた。
ふざけた格好をしているが、その表情は真剣そのものである。
「ドレークという方のおかげでメチャクチャになったガーネット王国を見て、胸が締めつけられるような気持ちになりました」
スーはおずおずとした口調で語りだした。
「お父様やお母様と過ごした場所。修道院のシスター達と過ごした場所。大切な思い出が残っている場所が壊されているのを見て、放っておくわけにはいかない。そんなふうに思ったんです。私なんかにできる事があるのかわかりませんけど、何かをしなくちゃいけない。そんな気がするんです」
「・・・・・・」
「ご主人様と一緒にいるのはとても楽しかったです。毎日が新しいことばかりで、自分の世界が広がっていくのを感じました。きっとこのままご主人様についていけば、ずっとずっと笑って過ごせる気がする・・・でも、それじゃあダメなんです」
スーの瞳からポロポロと涙がこぼれた。
俺は指先で頬を流れる水滴を掬い取り、ペロリと舐める。
「覚悟の味がする。決めたんだな・・・自分の道を」
「はい・・・」
スーは頷き、瞳を閉じた。
「このまま故郷を捨ててご主人様について行っても、私はこれ以上強くなることはできない。私はご主人様の奴隷として、胸を張って生きられるように強くなりたいです・・・だから、私に1年だけ時間をください」
スーが瞼を開ける。
開かれた瞳はうるんでいるが、もう涙は流れていなかった。
「1年間、ガーネット王国の復興に全力を尽くしたら、必ずご主人様の所に戻ってきます。ご主人様の奴隷として生涯をかけて尽くします」
「別に・・・もう奴隷にはならなくていいんだけどな」
俺は肩をすくめて苦笑して、手の平でスーの頭を撫でる。
「行って来い・・・待ってるからな?」
「はい、待っててください」
俺達は顔を見合わせて笑い、二人そろってベッドに横になった。
「ガーネット王国につくまで、まだ3日はかかかるだろう。わかってるよな?」
「はい、喜んで!」
ベッドに横たわる俺達は、どちらともなく唇を重ねた。
ガーネット王国につくまでの間。せいぜい楽しませてもらおうか。
俺はスーの胸元へと手を伸ばして、ふと視線を感じて背後を振り返った。
「じ~~~~~」
「・・・なにやってんだ、サクヤ」
なぜか洋服ダンスに入って隙間から片目を覗かせていたのは、メイド暗殺者のサクヤである。
俺に呼ばれてタンスの扉を開けて出てきた彼女は、いつものメイド服を着ている。
「スーさん、ずるいです。私だけ除け者なんて・・・」
「ご、ごめんなさい! 話に夢中になって、忘れてて・・・」
「そうですか。忘れていましたか。大切な話があるからとご主人様の膝枕を譲って差し上げたのに、一着しかないバニースーツを譲ってあげた私を、忘れていましたか。そうですか・・・」
「ああああっ! ごめんなさいごめんなさい! サクヤさん、許してください!」
拗ねたように唇を尖らせるサクヤに、スーが慌てて謝罪する。
思えば、この二人も数週間でずいぶんと仲良くなったものである。
「いいですよお、その代わり・・・最初は私に譲ってもらいますね!」
「んぷっ!」
サクヤがぴょんと跳ねてベッドに飛び込んできて、勢いのままに俺の唇を奪う。
メイド服は空中で脱ぎ捨てており、恐るべきことに一瞬で全裸になっていた。
「ああっ、ダメですよう! ご主人様としばらくお別れなんですから、私に譲ってください!」
「ぶ~。お友達の存在を忘れるような薄情な娘の事なんて知りませんよ~。天井のシミでも数えて待っててください」
「もー! サクヤさーん!」
ワアワアと姦しく騒ぎながら、二人の少女は争うように俺の身体へと覆いかぶさってくる。
心地良くも柔らかな重みを全身に感じながら、俺はひっそりと溜息をつくのであった。
俺はバニースーツを着た少女へと問いかけた。
ふざけた格好をしているが、その表情は真剣そのものである。
「ドレークという方のおかげでメチャクチャになったガーネット王国を見て、胸が締めつけられるような気持ちになりました」
スーはおずおずとした口調で語りだした。
「お父様やお母様と過ごした場所。修道院のシスター達と過ごした場所。大切な思い出が残っている場所が壊されているのを見て、放っておくわけにはいかない。そんなふうに思ったんです。私なんかにできる事があるのかわかりませんけど、何かをしなくちゃいけない。そんな気がするんです」
「・・・・・・」
「ご主人様と一緒にいるのはとても楽しかったです。毎日が新しいことばかりで、自分の世界が広がっていくのを感じました。きっとこのままご主人様についていけば、ずっとずっと笑って過ごせる気がする・・・でも、それじゃあダメなんです」
スーの瞳からポロポロと涙がこぼれた。
俺は指先で頬を流れる水滴を掬い取り、ペロリと舐める。
「覚悟の味がする。決めたんだな・・・自分の道を」
「はい・・・」
スーは頷き、瞳を閉じた。
「このまま故郷を捨ててご主人様について行っても、私はこれ以上強くなることはできない。私はご主人様の奴隷として、胸を張って生きられるように強くなりたいです・・・だから、私に1年だけ時間をください」
スーが瞼を開ける。
開かれた瞳はうるんでいるが、もう涙は流れていなかった。
「1年間、ガーネット王国の復興に全力を尽くしたら、必ずご主人様の所に戻ってきます。ご主人様の奴隷として生涯をかけて尽くします」
「別に・・・もう奴隷にはならなくていいんだけどな」
俺は肩をすくめて苦笑して、手の平でスーの頭を撫でる。
「行って来い・・・待ってるからな?」
「はい、待っててください」
俺達は顔を見合わせて笑い、二人そろってベッドに横になった。
「ガーネット王国につくまで、まだ3日はかかかるだろう。わかってるよな?」
「はい、喜んで!」
ベッドに横たわる俺達は、どちらともなく唇を重ねた。
ガーネット王国につくまでの間。せいぜい楽しませてもらおうか。
俺はスーの胸元へと手を伸ばして、ふと視線を感じて背後を振り返った。
「じ~~~~~」
「・・・なにやってんだ、サクヤ」
なぜか洋服ダンスに入って隙間から片目を覗かせていたのは、メイド暗殺者のサクヤである。
俺に呼ばれてタンスの扉を開けて出てきた彼女は、いつものメイド服を着ている。
「スーさん、ずるいです。私だけ除け者なんて・・・」
「ご、ごめんなさい! 話に夢中になって、忘れてて・・・」
「そうですか。忘れていましたか。大切な話があるからとご主人様の膝枕を譲って差し上げたのに、一着しかないバニースーツを譲ってあげた私を、忘れていましたか。そうですか・・・」
「ああああっ! ごめんなさいごめんなさい! サクヤさん、許してください!」
拗ねたように唇を尖らせるサクヤに、スーが慌てて謝罪する。
思えば、この二人も数週間でずいぶんと仲良くなったものである。
「いいですよお、その代わり・・・最初は私に譲ってもらいますね!」
「んぷっ!」
サクヤがぴょんと跳ねてベッドに飛び込んできて、勢いのままに俺の唇を奪う。
メイド服は空中で脱ぎ捨てており、恐るべきことに一瞬で全裸になっていた。
「ああっ、ダメですよう! ご主人様としばらくお別れなんですから、私に譲ってください!」
「ぶ~。お友達の存在を忘れるような薄情な娘の事なんて知りませんよ~。天井のシミでも数えて待っててください」
「もー! サクヤさーん!」
ワアワアと姦しく騒ぎながら、二人の少女は争うように俺の身体へと覆いかぶさってくる。
心地良くも柔らかな重みを全身に感じながら、俺はひっそりと溜息をつくのであった。
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