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亡国の王子と敵国の王女7
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戸惑ったまま解錠して、格子の戸を開くカーヴァはまだ戸惑っていた。半年ぶりに牢屋の外に出たレナードは、当惑しているカーヴァを無視して、階段の近くに立つ壮年の男に向き合った。カーヴァのような甲冑は身につけておらず、紺色の服に茶色のマントの牢獄に見合わない綺麗な格好が、妙な存在感を放っている。
「エストレーモ王のもとへ連れていってくれるそうだけど、手足は自由なままでいいのかな? 錠や枷をつけるなら、早く済むように協力するよ?」
「いやいや、敵国といえども貴方は王族です。罪人のような扱いはできませんよ」
「牢屋に閉じ込めていたのに、いまさら気にしてくれるのかい?」
「閉じ込めていたのではありません。牢屋のなかをコンコルディアの領地として献上したのですよ。ただ外は私たちの領地ですから、許可なく出られなかっただけです。罪人のように自由を縛っていたつもりは毛頭ありませ」
「なるほど。そうとは気がつかず失礼な発言をしたね。謝罪しよう」
「お気になさらず。王を待たせておりますゆえ、ついて来てくれますかな。カーヴァ君も、コンコルディア王が道を間違えないよう後ろを頼みますよ」
ヴェルデは無防備にも背中をさらして階段を登り始めた。
レナードも躊躇いなく続き、状況を飲み込めずにいるカーヴァもとりあえず後ろを追うしかない。
半年も閉じ込められているのに、レナードが牢の外に出るのは初めてだ。大きな事件が起きる予感がする。レナードも当然感じているようで、階段をのぼる足を緩めないまま背後をちらりと一瞥した。
彼の目は何か知っているかと問いかけていた。カーヴァは首を小さく横に振った。
「こちらです。念のため、貴方たちもついてきてください」
階段をのぼり明るい廊下に出る。ヴェルデは牢獄の入口を警備する二人にも声をかけ、足を止めずに先へ進む。レナードも止まらず、無駄口も叩かず従順に歩く。カーヴァの後ろについた二人の同僚も怪訝な顔をしていたが、言葉を交わせる雰囲気ではなかった。
城内を進む一行を目撃した人々の反応は様々だ。何事かと困惑した表情を見せる貴族がいれば、レナードを睨む模範的な兵士もいるし、恐ろしいモノを見るように怯える給仕もいた。ただ、誰も近寄らないし、一様に口を噤んでいる。先導するヴェルデが眼光を光らせ制していたのだ。
正門前の広間を抜け、玉座の間に続く扉の前に到達した。ヴェルデが足を止め、振り返る。
扉に伸びたレナードの手を、不意にヴェルデの手が遮った。
「コンコルディア王、私はもともと国境付近の村出身で、家族は皆コンコルディアの兵士に殺されました」
「そうか。じゃあ、ここで僕を殺して恨みを晴らすかい?」
「そうしたいところですが、残念ながら許可を得ていないのですよ。何事かわかりませんが、王は貴方様に興味をお持ちになったようでしてね。私は欠片も見当がつかないのですが、ひょっとして貴方様には心あたりがおありなのでは?」
「僕もヴェルデ殿と同じだよ。急に呼ばれて戸惑っていてね」
「最近、牢獄付近の廊下でソレイア様を何度かお見かけしたのですが、関係ないですかな?」
カーヴァたち兵士は一斉に背筋に冷たいものを感じた。ヴェルデの鋭い視線が、目尻の皺でより鋭利に強調される。
レナードは目を見開き驚いてみせたが、すぐに口端に笑みを浮かべた。
「意地が悪いね、ヴェルデ殿は。でも、おかげでよくわかったよ。僕がこれからすべきことがね」
返答を聞き、ヴェルデは一転して表情を和らげる。
「油断なさらぬよう。私はソレイア様からお話を伺っておりますが、他の者がどこまで聞いているか知りません。ソレイア様はお父上を説得できれば問題ないと考えているようですが、全ては貴方様にかかっております。私個人は、貴方様がエストレーモ王を激怒させ、私に死刑執行を命じる展開を期待しております」
「やっぱ性格が悪いね。そうならないよう、精一杯振る舞ってみるとしよう」
ヴェルデが手を退けるなり、レナードは再び手を伸ばして、今度こそ扉を押した。彼の身長の3倍近い高さの巨大な扉が開き、奥行きのある広い空間が視界に広がった。
奥の一段高い位置の玉座に、頭に王冠をのせた男が両側の肘掛けに腕をのせる格好で座っている。氷のように冷めた瞳は、開かれた扉から広間に足を踏み入れた男を捉えている。玉座の男が王冠に幾重にも布を重ねた豪奢な服を着ているのに対して、レナードは同じ王の身分でありながら汚れた白地の囚人服。勝者と敗者の差を眼前にして、カーヴァには敗者の彼の背中が憐れに見えた。
玉座へ続く通路の両脇にも、高価な服を着た男女と兵士が列をなしている。ここでも牢獄からの道中で出会った人々と同じで、三者三様の反応を見せていた。兵士たちは妙な真似をされないよう、強烈な目つきでレナードの一挙手一投足に集中している。
――そうじゃない。注意を向けないといけないのは……。
「止まれ」
カーヴァが心で念じた言葉でさえ、空気を凍てつかせるような一声が先を封じた。
部屋中の注目が黙々と歩んでいたレナードから、玉座の王に移る。おそらくはレナードに向けられた言葉だが、背後のカーヴァも無意識に全身を硬直させていた。
通路脇の玉座に最も近い位置に、王女の身分に相応しい派手なドレスを着たソレイアがいた。彼女も他の者に倣い、父親であるエストレーモ王に身体を向けている。
「コンコルディア殿、どうやら娘のソレイアが何度か邪魔したようだな」
抑揚のない声が静まり返っていた広間に響く。誰もが自分に向けられた言葉のように鮮明に聞こえていた。
ざわめき。見張りを担っているカーヴァにも、通路脇の上官たちから問い詰めるような視線が集まった。カーヴァは気づかないフリで玉座を一点に見つめていた。
「静かにしたまえ。別に危害を加えられたわけでも、加えたわけでもない」
エストレーモ王の威厳は衰えていない。むしろ敵国を制圧して以降、より支配力が増していた。王の命令は絶対的な効力があり、黙れといわれれば抗議は誰もあげず、あたりは静まり返る。
「コンコルディア殿、私がそなたを呼んだ理由がわかるかな?」
「ソレイア王女にお伝えした話ですかね? この場で、直接エストレーモ殿も聞きたいのですか?」
「その通りだ。私だけではない。ここにはエストレーモを支える重鎮に集まってもらっている。皆の耳にも、直接そなたの言葉で伝えてもらおうと思ってな」
本気なのか。カーヴァは内心の怯えを隠しきれず、縋るようにレナードの後ろ姿を見据える。
レナードは平然としている。彼は特段動揺した様子もなく、ソレイアをちらりと見た。
「娘からは既に許可をとっているが、内容は聞いていない。私も、そなたから直接聞きたくてな」
カーヴァは気を失いそうだった。どういう状況なのか理解が追いつかない。
ソレイアは何を父親に伝えたのか。事前の根回しをしたわけではないのか。この場で初耳にして、レナードは無事で済むのか。
ありえない。
言えば、その場で斬首を命じてもまったく不思議ではない。
「そなたがエストレーモにとって有益な提案をしたいとだけ、娘から聞いている。さて、それがどれほど興味を唆る内容なのか、この場で話してみせよ」
震えがわずかに和らいだ。少しだけ、カーヴァの想像からズレた要求だった。
相変わらずレナードは反応が薄い。無表情を貼り付けたまま、左右に並ぶエストレーモの重鎮たちを見回す。広間に入ってきた時に比べ、当惑している割合が多くなっていた。律儀に睨みを効かせる人も一定数いたが、目があってもレナードは眉一つ動かさない。
レナードの瞳がエストレーモ王――玉座のアルジェント・エストレーモを映した。
「僕は――」
ふと、カーヴァは彼が強く拳を握っていると気づく。
「完全なる平和のため、コンコルディアの名を捨てようと考えている」
固い拳は、広間の中心で堂々と喋る間も小刻みに震えていた。
「エストレーモ王のもとへ連れていってくれるそうだけど、手足は自由なままでいいのかな? 錠や枷をつけるなら、早く済むように協力するよ?」
「いやいや、敵国といえども貴方は王族です。罪人のような扱いはできませんよ」
「牢屋に閉じ込めていたのに、いまさら気にしてくれるのかい?」
「閉じ込めていたのではありません。牢屋のなかをコンコルディアの領地として献上したのですよ。ただ外は私たちの領地ですから、許可なく出られなかっただけです。罪人のように自由を縛っていたつもりは毛頭ありませ」
「なるほど。そうとは気がつかず失礼な発言をしたね。謝罪しよう」
「お気になさらず。王を待たせておりますゆえ、ついて来てくれますかな。カーヴァ君も、コンコルディア王が道を間違えないよう後ろを頼みますよ」
ヴェルデは無防備にも背中をさらして階段を登り始めた。
レナードも躊躇いなく続き、状況を飲み込めずにいるカーヴァもとりあえず後ろを追うしかない。
半年も閉じ込められているのに、レナードが牢の外に出るのは初めてだ。大きな事件が起きる予感がする。レナードも当然感じているようで、階段をのぼる足を緩めないまま背後をちらりと一瞥した。
彼の目は何か知っているかと問いかけていた。カーヴァは首を小さく横に振った。
「こちらです。念のため、貴方たちもついてきてください」
階段をのぼり明るい廊下に出る。ヴェルデは牢獄の入口を警備する二人にも声をかけ、足を止めずに先へ進む。レナードも止まらず、無駄口も叩かず従順に歩く。カーヴァの後ろについた二人の同僚も怪訝な顔をしていたが、言葉を交わせる雰囲気ではなかった。
城内を進む一行を目撃した人々の反応は様々だ。何事かと困惑した表情を見せる貴族がいれば、レナードを睨む模範的な兵士もいるし、恐ろしいモノを見るように怯える給仕もいた。ただ、誰も近寄らないし、一様に口を噤んでいる。先導するヴェルデが眼光を光らせ制していたのだ。
正門前の広間を抜け、玉座の間に続く扉の前に到達した。ヴェルデが足を止め、振り返る。
扉に伸びたレナードの手を、不意にヴェルデの手が遮った。
「コンコルディア王、私はもともと国境付近の村出身で、家族は皆コンコルディアの兵士に殺されました」
「そうか。じゃあ、ここで僕を殺して恨みを晴らすかい?」
「そうしたいところですが、残念ながら許可を得ていないのですよ。何事かわかりませんが、王は貴方様に興味をお持ちになったようでしてね。私は欠片も見当がつかないのですが、ひょっとして貴方様には心あたりがおありなのでは?」
「僕もヴェルデ殿と同じだよ。急に呼ばれて戸惑っていてね」
「最近、牢獄付近の廊下でソレイア様を何度かお見かけしたのですが、関係ないですかな?」
カーヴァたち兵士は一斉に背筋に冷たいものを感じた。ヴェルデの鋭い視線が、目尻の皺でより鋭利に強調される。
レナードは目を見開き驚いてみせたが、すぐに口端に笑みを浮かべた。
「意地が悪いね、ヴェルデ殿は。でも、おかげでよくわかったよ。僕がこれからすべきことがね」
返答を聞き、ヴェルデは一転して表情を和らげる。
「油断なさらぬよう。私はソレイア様からお話を伺っておりますが、他の者がどこまで聞いているか知りません。ソレイア様はお父上を説得できれば問題ないと考えているようですが、全ては貴方様にかかっております。私個人は、貴方様がエストレーモ王を激怒させ、私に死刑執行を命じる展開を期待しております」
「やっぱ性格が悪いね。そうならないよう、精一杯振る舞ってみるとしよう」
ヴェルデが手を退けるなり、レナードは再び手を伸ばして、今度こそ扉を押した。彼の身長の3倍近い高さの巨大な扉が開き、奥行きのある広い空間が視界に広がった。
奥の一段高い位置の玉座に、頭に王冠をのせた男が両側の肘掛けに腕をのせる格好で座っている。氷のように冷めた瞳は、開かれた扉から広間に足を踏み入れた男を捉えている。玉座の男が王冠に幾重にも布を重ねた豪奢な服を着ているのに対して、レナードは同じ王の身分でありながら汚れた白地の囚人服。勝者と敗者の差を眼前にして、カーヴァには敗者の彼の背中が憐れに見えた。
玉座へ続く通路の両脇にも、高価な服を着た男女と兵士が列をなしている。ここでも牢獄からの道中で出会った人々と同じで、三者三様の反応を見せていた。兵士たちは妙な真似をされないよう、強烈な目つきでレナードの一挙手一投足に集中している。
――そうじゃない。注意を向けないといけないのは……。
「止まれ」
カーヴァが心で念じた言葉でさえ、空気を凍てつかせるような一声が先を封じた。
部屋中の注目が黙々と歩んでいたレナードから、玉座の王に移る。おそらくはレナードに向けられた言葉だが、背後のカーヴァも無意識に全身を硬直させていた。
通路脇の玉座に最も近い位置に、王女の身分に相応しい派手なドレスを着たソレイアがいた。彼女も他の者に倣い、父親であるエストレーモ王に身体を向けている。
「コンコルディア殿、どうやら娘のソレイアが何度か邪魔したようだな」
抑揚のない声が静まり返っていた広間に響く。誰もが自分に向けられた言葉のように鮮明に聞こえていた。
ざわめき。見張りを担っているカーヴァにも、通路脇の上官たちから問い詰めるような視線が集まった。カーヴァは気づかないフリで玉座を一点に見つめていた。
「静かにしたまえ。別に危害を加えられたわけでも、加えたわけでもない」
エストレーモ王の威厳は衰えていない。むしろ敵国を制圧して以降、より支配力が増していた。王の命令は絶対的な効力があり、黙れといわれれば抗議は誰もあげず、あたりは静まり返る。
「コンコルディア殿、私がそなたを呼んだ理由がわかるかな?」
「ソレイア王女にお伝えした話ですかね? この場で、直接エストレーモ殿も聞きたいのですか?」
「その通りだ。私だけではない。ここにはエストレーモを支える重鎮に集まってもらっている。皆の耳にも、直接そなたの言葉で伝えてもらおうと思ってな」
本気なのか。カーヴァは内心の怯えを隠しきれず、縋るようにレナードの後ろ姿を見据える。
レナードは平然としている。彼は特段動揺した様子もなく、ソレイアをちらりと見た。
「娘からは既に許可をとっているが、内容は聞いていない。私も、そなたから直接聞きたくてな」
カーヴァは気を失いそうだった。どういう状況なのか理解が追いつかない。
ソレイアは何を父親に伝えたのか。事前の根回しをしたわけではないのか。この場で初耳にして、レナードは無事で済むのか。
ありえない。
言えば、その場で斬首を命じてもまったく不思議ではない。
「そなたがエストレーモにとって有益な提案をしたいとだけ、娘から聞いている。さて、それがどれほど興味を唆る内容なのか、この場で話してみせよ」
震えがわずかに和らいだ。少しだけ、カーヴァの想像からズレた要求だった。
相変わらずレナードは反応が薄い。無表情を貼り付けたまま、左右に並ぶエストレーモの重鎮たちを見回す。広間に入ってきた時に比べ、当惑している割合が多くなっていた。律儀に睨みを効かせる人も一定数いたが、目があってもレナードは眉一つ動かさない。
レナードの瞳がエストレーモ王――玉座のアルジェント・エストレーモを映した。
「僕は――」
ふと、カーヴァは彼が強く拳を握っていると気づく。
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