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第28話
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昨日運び込まれたベッドはホテルの物みたいに極上の寝心地だった。里にもホテルはある。天音が担当していた頃にお願いして、久川は一度だけ泊まったことがある。広々としたロビーに高い天井、足音の響く静寂の演出。悪くないとは思ったが、特別感が強すぎた。一日体験なら満足できても、頻繁に泊まったり、毎日ともなれば自宅が恋しくなるだろうと感じた。
檻に入れられて二日目。自分の置かれている状況は檻と呼ぶには快適で、どちらかといえばホテルに近しい。自由が利かない点はホテルの定義とは関係ない。鉄格子さえなければ最高かもしれなかった。
カーテンのない窓から眩しい日が差し込んでいた。廊下で鉄格子の網目状の影が伸びている。引越したばかりのように物が少なく、ベッドから床に足をつく音でさえ鮮明に聞こえ、やはりホテルに似ている雰囲気を感じさせた。
昨晩はシャワーも浴びず、加藤と名乗った管理者から差し入れられた弁当を味わうというより胃袋に流し込み、ベッドに寝転がって思い出に浸っているうちに寝てしまった。管理者への反感が、与えられた環境への順応を拒んでいた。記憶にないが、差し入れられた弁当もホテル並みだったのかもしれない。
睡眠とは偉大だ。睡眠という仕組みは神秘的だ。頑なだった久川も、目覚めると真っ先にシャワーを浴びに向かった。拒んだところで状況が好転するわけでもない。睡眠によって強情がリセットされ、まずはベタついた髪をなんとかしたくなった。気持ちが前を向けた。どうせまだ二日目で、時間はたくさんある。
そもそも自分は何かをしたいのか。その点から考える必要があった。
全裸で部屋を歩き回り、寝室のクローゼットを開けた。勝手に自宅から持ち出されてきた服が隙間無くハンガーにかかっている。足元の衣装ケースには下着類も収められていた。監視される生活をしてきたからいまさら憤りは感じないが、せめて下着くらいは本人に許可を取るのが人として最低限のマナーではないのか。下着を持ち出す時のマナーなんてものが存在しないとしても。
着替えたあと、シーツが乱れたままのベッドに仰向けになった。ふと冷静になって、どうして着替えたんだろうと疑問に思う。どこかに出かけられるわけでもない。脱走を画策しているわけでもない。ただ日常のルーティーンをこなそうとしていただけ。
それ以上の思考を制止するように、緩やかな眠気が襲ってきた。瞼が重い。でも、いいか。寝ている間は何も心配事をしないで済む。予定があるわけでもないなら、もう少し寝てしまおうか。
まどろみに落ちかけた久川の意識が、玄関から聞こえた音で覚醒した。
ドアの開く音だ。耳を澄ますと、ガチャガチャと鉄格子の錠を解く音。身体を起こし、廊下に出る。訪問者は二枚目の鉄格子を開けようとする手を止め、網目状の鉄の壁を挟み、久川と対面した。
「おはようございます。朝食をお持ちしました」
そう言って管理者の高井は白いビニール袋を示した。
「朝はやっぱり貴方なんだ」
「十八時から六時が加藤、そこから十二時間は私が担当します」
「休みは?」
「必要ありません」
「サイボーグなの?」
「疲れたら好きに休んでいます。基本的にはドアの前にいますが、なにぶん一人体制ですから席を外すこともあります。反応がなければ、すみませんが時間を置いてみてください」
人間味の薄い彼女だから、たとえロボットと打ち明けられても「ああ、やっぱりそうでしたか」くらいで納得してしまえる気もした。当然、そんなわけはないが。
鉄格子を外して高井は袋を手渡した。
「一晩寝て、気持ちが回復したようですね。サンドイッチですが、食べられそうですか?」
「お腹が空いたらね。加藤さん、なんか言ってた?」
「おいしそうな弁当を選んで買ってきたのに、食べてくれそうな雰囲気ではなかったと」
「食べたよ。味は覚えてないけど」
「では、引き継ぐ時にはもう一度同じものを買ってくるよう伝えておきましょう」
軽く一礼すると、高井は身体の向きを変えて踵を返す。
「ねぇ、昨日のことだけど」
「昨日?」
一つ目の錠を閉め終えた高井が不思議そうな表情を浮かべた。
「昨日久川さんと会話した記憶はありませんが」
「私が里を抜け出そうとした時のこと、聞いてるでしょ?」
「ああ、私に化けた件ですか。それがどうかしましたか?」
「なんとも思わないの? ほら、怒ったりだとか……」
そんなことを聞いてどうしたいのか、久川は自分にもわからない。ただ、スルーしていいことでもないように思う。高井にもスルーしてほしくなかった。久川にとって、彼女の姿を模倣して脱走を試みた昨日の一件は、一生で一番の冒険だった。自分の行動への感想を聞きたいと、そういう単純な興味があったのかもしれない。
高井は小さくかぶりを振った。
「久川さんが偽ったのは私ではなく、私の立場です。脱走するには、同姓かつ無断でゲートを通っても違和感のない人物に化ける必要があった。たまたま、その立場に私がいただけ。偶然ですから気に留めていません」
「自分の姿で悪事を働こうとされたのに?」
「悪事ではないでしょう。あなた方は罪を犯したわけではありません。使命を背負って生まれてきただけです。逃げるのは自由であって、私たちが捕らえるのもまた私たちの自由。それと、どちらかといえば悪事を働いているのは私たち管理者側でしょう」
久川は目を丸くした。
「高井さん、反対派なの?」
「柊さんのように期待しないでください。私は天音さんと同じように、全て承知したうえで管理者の立場を選んでいます。ですが、これもいらぬ話です。天音さんから聞きました。久川さんはわざと捕まり、ここにいるのでしょう?」
「できることなら、こんな閉じ込められた生活はやめたいけど」
「できますよ」
寡黙な印象だった高井がよく喋る。彼女の口から飛び出す意外な言葉の連続に、久川の鼓動は収まる暇がない。
「できるって?」
「ご存知の通り、里から抜け出す術はありません。強行突破したところで、敷地の外にも管理者が控えております。檻に入っていただたいのは、捕まったのだと自覚してもらうためです。自分の家に戻りたいですか?」
「戻れるの?」
「頼めば許可されるでしょう。天音さんから、久川さんに意思があれば報告してほしいと命じられております」
また天音か。いつだって彼は久川の考えの先にいる。何をしたって、自分は常に彼の手のひらの上だ。久川はそれが気に食わない。
「いまは、いい。このままで」
「迷いがないとは意外でした。私には、檻を出たがっているように見えましたが」
その質問を久川は無視した。
高井の見解は的を射ている。醸していた雰囲気に嘘はなく、久川は檻から出たかった。そう思ってしまうのは至極単純で、閉じ込められているより好きに動けたほうが良いに決まっているから。それだけのつまらない理由。残された時間の過ごし方をどう工夫したって、辿る結末は変わらない。それがわかるから、天音の慈悲に縋ってまで出たいと思えない。
久川に喋る気がないと察すると、高井は気を悪くした様子もなく残りの鉄格子に鍵をかけた。朝食の入ったビニール袋を提げたまま、久川は唇を結んで見送る。
高井は非情な運命を義務付けられた影武者の在り方に疑念があると言った。言ってくれた。久川の送る視線から、彼女への敵意が消えていた。
「あと二週間あります。自宅に戻る件もそうですが、他にも遣り残したことがあるのなら遠慮せず相談してください。必ず力になると断言はできませんが、善処します」
反射的に感謝を伝えそうになって、口を噤んだ。こくりと軽く頷くだけに抑える。
いくら寄り添う意思があろうと、高井が檻の監視役で久川が囚人なのは変わらない。他人として死ぬ運命を義務付けられた影武者と、義務から逃げないよう管理する立場。二人の間にある溝は底が見えないほど深く、同情されたくらいでは小石ひとかけら分も埋まらない。礼を言うなんておかしな話だ。
玄関のドアが閉まって、渡されたサンドイッチを食べようと身体を反転させた瞬間、足が止まった。
久川は高井に化けて里を脱走しようとした。高井は自分の立場を利用しただけと冷めていたが、久川は明確に彼女を選んだ。高井という一人の他人を利用した。だというのに、当の高井は罵詈雑言を浴びせるでもなく、理解を示した。
敵対する相手の心情を汲むのは簡単ではない。立場に縛られず物事を正確に見定める彼女の慧眼に久川は尊敬の念を抱いた。かつて天音に対しても、同じように思ったことがある。
もしも本気で脱走を試みていたとしても、勝てる相手ではなかったのだ。
ありえない可能性を夢想して、久川は既に自分が戦意喪失しているのだと自覚した。
檻に入れられて二日目。自分の置かれている状況は檻と呼ぶには快適で、どちらかといえばホテルに近しい。自由が利かない点はホテルの定義とは関係ない。鉄格子さえなければ最高かもしれなかった。
カーテンのない窓から眩しい日が差し込んでいた。廊下で鉄格子の網目状の影が伸びている。引越したばかりのように物が少なく、ベッドから床に足をつく音でさえ鮮明に聞こえ、やはりホテルに似ている雰囲気を感じさせた。
昨晩はシャワーも浴びず、加藤と名乗った管理者から差し入れられた弁当を味わうというより胃袋に流し込み、ベッドに寝転がって思い出に浸っているうちに寝てしまった。管理者への反感が、与えられた環境への順応を拒んでいた。記憶にないが、差し入れられた弁当もホテル並みだったのかもしれない。
睡眠とは偉大だ。睡眠という仕組みは神秘的だ。頑なだった久川も、目覚めると真っ先にシャワーを浴びに向かった。拒んだところで状況が好転するわけでもない。睡眠によって強情がリセットされ、まずはベタついた髪をなんとかしたくなった。気持ちが前を向けた。どうせまだ二日目で、時間はたくさんある。
そもそも自分は何かをしたいのか。その点から考える必要があった。
全裸で部屋を歩き回り、寝室のクローゼットを開けた。勝手に自宅から持ち出されてきた服が隙間無くハンガーにかかっている。足元の衣装ケースには下着類も収められていた。監視される生活をしてきたからいまさら憤りは感じないが、せめて下着くらいは本人に許可を取るのが人として最低限のマナーではないのか。下着を持ち出す時のマナーなんてものが存在しないとしても。
着替えたあと、シーツが乱れたままのベッドに仰向けになった。ふと冷静になって、どうして着替えたんだろうと疑問に思う。どこかに出かけられるわけでもない。脱走を画策しているわけでもない。ただ日常のルーティーンをこなそうとしていただけ。
それ以上の思考を制止するように、緩やかな眠気が襲ってきた。瞼が重い。でも、いいか。寝ている間は何も心配事をしないで済む。予定があるわけでもないなら、もう少し寝てしまおうか。
まどろみに落ちかけた久川の意識が、玄関から聞こえた音で覚醒した。
ドアの開く音だ。耳を澄ますと、ガチャガチャと鉄格子の錠を解く音。身体を起こし、廊下に出る。訪問者は二枚目の鉄格子を開けようとする手を止め、網目状の鉄の壁を挟み、久川と対面した。
「おはようございます。朝食をお持ちしました」
そう言って管理者の高井は白いビニール袋を示した。
「朝はやっぱり貴方なんだ」
「十八時から六時が加藤、そこから十二時間は私が担当します」
「休みは?」
「必要ありません」
「サイボーグなの?」
「疲れたら好きに休んでいます。基本的にはドアの前にいますが、なにぶん一人体制ですから席を外すこともあります。反応がなければ、すみませんが時間を置いてみてください」
人間味の薄い彼女だから、たとえロボットと打ち明けられても「ああ、やっぱりそうでしたか」くらいで納得してしまえる気もした。当然、そんなわけはないが。
鉄格子を外して高井は袋を手渡した。
「一晩寝て、気持ちが回復したようですね。サンドイッチですが、食べられそうですか?」
「お腹が空いたらね。加藤さん、なんか言ってた?」
「おいしそうな弁当を選んで買ってきたのに、食べてくれそうな雰囲気ではなかったと」
「食べたよ。味は覚えてないけど」
「では、引き継ぐ時にはもう一度同じものを買ってくるよう伝えておきましょう」
軽く一礼すると、高井は身体の向きを変えて踵を返す。
「ねぇ、昨日のことだけど」
「昨日?」
一つ目の錠を閉め終えた高井が不思議そうな表情を浮かべた。
「昨日久川さんと会話した記憶はありませんが」
「私が里を抜け出そうとした時のこと、聞いてるでしょ?」
「ああ、私に化けた件ですか。それがどうかしましたか?」
「なんとも思わないの? ほら、怒ったりだとか……」
そんなことを聞いてどうしたいのか、久川は自分にもわからない。ただ、スルーしていいことでもないように思う。高井にもスルーしてほしくなかった。久川にとって、彼女の姿を模倣して脱走を試みた昨日の一件は、一生で一番の冒険だった。自分の行動への感想を聞きたいと、そういう単純な興味があったのかもしれない。
高井は小さくかぶりを振った。
「久川さんが偽ったのは私ではなく、私の立場です。脱走するには、同姓かつ無断でゲートを通っても違和感のない人物に化ける必要があった。たまたま、その立場に私がいただけ。偶然ですから気に留めていません」
「自分の姿で悪事を働こうとされたのに?」
「悪事ではないでしょう。あなた方は罪を犯したわけではありません。使命を背負って生まれてきただけです。逃げるのは自由であって、私たちが捕らえるのもまた私たちの自由。それと、どちらかといえば悪事を働いているのは私たち管理者側でしょう」
久川は目を丸くした。
「高井さん、反対派なの?」
「柊さんのように期待しないでください。私は天音さんと同じように、全て承知したうえで管理者の立場を選んでいます。ですが、これもいらぬ話です。天音さんから聞きました。久川さんはわざと捕まり、ここにいるのでしょう?」
「できることなら、こんな閉じ込められた生活はやめたいけど」
「できますよ」
寡黙な印象だった高井がよく喋る。彼女の口から飛び出す意外な言葉の連続に、久川の鼓動は収まる暇がない。
「できるって?」
「ご存知の通り、里から抜け出す術はありません。強行突破したところで、敷地の外にも管理者が控えております。檻に入っていただたいのは、捕まったのだと自覚してもらうためです。自分の家に戻りたいですか?」
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また天音か。いつだって彼は久川の考えの先にいる。何をしたって、自分は常に彼の手のひらの上だ。久川はそれが気に食わない。
「いまは、いい。このままで」
「迷いがないとは意外でした。私には、檻を出たがっているように見えましたが」
その質問を久川は無視した。
高井の見解は的を射ている。醸していた雰囲気に嘘はなく、久川は檻から出たかった。そう思ってしまうのは至極単純で、閉じ込められているより好きに動けたほうが良いに決まっているから。それだけのつまらない理由。残された時間の過ごし方をどう工夫したって、辿る結末は変わらない。それがわかるから、天音の慈悲に縋ってまで出たいと思えない。
久川に喋る気がないと察すると、高井は気を悪くした様子もなく残りの鉄格子に鍵をかけた。朝食の入ったビニール袋を提げたまま、久川は唇を結んで見送る。
高井は非情な運命を義務付けられた影武者の在り方に疑念があると言った。言ってくれた。久川の送る視線から、彼女への敵意が消えていた。
「あと二週間あります。自宅に戻る件もそうですが、他にも遣り残したことがあるのなら遠慮せず相談してください。必ず力になると断言はできませんが、善処します」
反射的に感謝を伝えそうになって、口を噤んだ。こくりと軽く頷くだけに抑える。
いくら寄り添う意思があろうと、高井が檻の監視役で久川が囚人なのは変わらない。他人として死ぬ運命を義務付けられた影武者と、義務から逃げないよう管理する立場。二人の間にある溝は底が見えないほど深く、同情されたくらいでは小石ひとかけら分も埋まらない。礼を言うなんておかしな話だ。
玄関のドアが閉まって、渡されたサンドイッチを食べようと身体を反転させた瞬間、足が止まった。
久川は高井に化けて里を脱走しようとした。高井は自分の立場を利用しただけと冷めていたが、久川は明確に彼女を選んだ。高井という一人の他人を利用した。だというのに、当の高井は罵詈雑言を浴びせるでもなく、理解を示した。
敵対する相手の心情を汲むのは簡単ではない。立場に縛られず物事を正確に見定める彼女の慧眼に久川は尊敬の念を抱いた。かつて天音に対しても、同じように思ったことがある。
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