10 / 12
とある女性客達 2
しおりを挟む
タクシーに乗るなり、妹から聞いた場所を運転手に伝え、其処に向かった亜希。
表情があまりに必死なので、タクシーの運転手も何故其処に行くのか聞くのを躊躇う程であった。
時間は掛かったが、亜希はその目的の場所に辿り着いた。
「お客さん。すいません。これ以上は車で進む事が出来ませんので」
「ありがとうございます。お釣りはいりませんっ」
亜希は財布から数枚のお札を出し、車から降りた。
車から降りると、速足でその目的の場所に向かった。
少し歩くと、その場所に着いた。
亜希はその店の引き戸に手を掛けて開けた。
「真凛!」
引き戸を開けるなり、声を上げた。
すると、店の中に居た男女二名が居た。
カウンターの向こうにはこの店の店長がいた。
「いらっしゃい・・・・・・」
何時も来た時と同じ反応をする蜥蜴人間の店長に会釈した後、亜希はカウンター席に居る男女二人の内の女性の方を見た。
「お、お姉。良かった。来てくれて・・・・・・」
そう言う女性は猫の様な目を持ち、小さな顔をして形の良い鼻梁を持っていた。
身長も亜希と同じ位で、長い髪は金髪に染めていた。
「ごめん、お姉。もう無理・・・・・・」
そう言う真凛の前には超特大サイズのマンガ肉があった。
その大きさはドラム缶ほどであった。
そのドラム缶サイズのマンガ肉の三分の一が齧られて無くなっていた。
「す、すいません。亜希さん。こんなに大きい肉を頼むって、聞いてませんでした」
真凛の隣に居る男性はお腹を抑えながら、亜希に謝っていた。
「・・・・・・とりあえず、こういう事になった経緯を教えてくれる?」
電話では『頼んだお肉が食べきれなくて、このままじゃあ家に持ち替える事になるから助けて!)と言われたので、何を頼んだのだろうと思いつつ、真凛の口から聞いた場所へ向かった亜希。
「ええっと。実は・・・・・・」
男性の口から、こうなった経緯を語りだした。
曰く、真凛はまだ大学生なのだが、読者モデルからある事務所の専属モデルになっていた。
数日前、モデルの仕事をしていた時、マネージャーから。
『真凛ちゃん。少し太ったわね。次の撮影までに痩せて頂戴ね。絶対に』
最後の絶対にという言葉を笑顔で強調するマネージャー。
告げられた真凛は暫くダイエットするしかないかと思っていたが、マネージャーは手回しが早かった。
真凛と亜希の二人の母親に、真凛が太ったので、今後の撮影に差し係わるのでダイエットさせてほしいと要請して来た。
その要請を聞いた母親は真凛の食事だけ野菜中心の食生活を送らせた。
真凛も最初こそ、母親の料理を文句なく食べていたが、数日程続くと嫌になってきた。
肉が殆ど食べられない事に不満が溜まっていた真凛。
いい加減、母親が作る食事を食べる事に限界に達した真凛は高校の頃から付き合っている男性とデートするという名目で何処かの店で思う存分肉を食べる事を計画した。
何処の店にしようかと、グルメサイトで探していると今居る店を見つけた。
知る人知る店だと書かれており、写真付きのメニューを見るなり、この店に決めた真凛。
その中でも特大サイズは予約が必要と書かれていたので、それを頼む事にした。
電話でサイズを注文した真凛はその日が来る事を楽しそうな顔をしながら待っていた。
そして、デート当日。
真凛は待ち合わせ場所に居る男性と会うなりデートを楽しんだ。
昼食の時間になると、予約した店へと向かおうと言う真凛。
男性はどんな店を予約したのか聞いていなかったが、高校からの付き合いなので焼き肉屋かラーメン屋だろうなと
予想していた。
予想通り、着いた店は焼き肉店であった。
予想外だったのは、その店で予約したマンガ肉の大きさがドラム缶サイズということであった。
男性はその大きさのマンガ肉を見て、青い顔をしていた。
まさか、これほど大きい肉を頼むとは思っていなかった様だ。
『ん。もう一本はもう少しで焼ける』
店長の口からそう言うのを聞いて、男性は恐怖した。
これだけの大きさの肉を二本も食べるとは思いもしなかった男性。
男性が恐れる中で、真凛は「やっば、これ映えるわ~」とか言いながら笑顔で携帯のカメラで肉を撮り、SNSに上げていた。
角度を変えつつ何枚も写真を撮った後、笑顔で両手を合わせて「頂きます~」と言って、肉を噛み付いた。
『んん~、マジ美味しい~!』
と目を見開いてその味を堪能していた。
咀嚼し飲み込んだ後、また齧り付いた。
口の周りがどれだけ汚れようが、油で唇がテカテカになろうが構う事なく齧り付いていた。
時折、調味料である照り焼きソースやマヨネーズやケチャップ等を手に取るとたっぷりと掛けて味を変えて食べt付けた。
男らしい食い方だなと思いつつ、男性も肉を齧りつき食べていった。
二人がかり|(殆ど真凛が食べた)で何とかその特大サイズのマンガ肉を食べた。
狸の様にお腹をパンパンに膨らませた男性はもう水も入らないと思っていると、二本目の特大サイズのマンガ肉が置かれた。
匂いも嗅ぐのもキツイと言わんばかりに顔を背ける男性。
真凛もきつそうな顔をしていたが、何とか食べたが三分の一で止まった。
もう無理と思った真凛。
其処に店長が告げた。
『特大サイズは食べきれなかった場合、持ち帰りとなる』
真凛にとって残酷な宣言を聞いて真凛は青ざめた顔をした。
男性は不思議そうな顔をしつつ、どうしてそんな顔をするのか訊ねた。
其処で初めてダイエットをしていいるのだが、肉が食べたくなりこの店に来たと教えた。
初めて聞かされた男性も青い顔をした。
男性は実家から離れて一人暮らししていた。
なので、これだけ大きい肉を半分とは言え持ち帰っても食べきれるか分からなかったが、何とかなる。
問題は真凛であった。
肉を家に持ち帰る事になれば、母親に怒られる事が目に見えていた。
真凛としても、それは避けたかったので、どうしたものかと思っていると、大食い選手権に出る姉の亜希が帰って来た事をSNSで知り、急いで姉を呼んだ。
「・・・・・・つまり、お母さんに隠れてマンガ肉を食べていたけど、あまりに大きいので食べきれず残したけど持ち帰えらないといけない。でも、お母さんに怒られたくないから、わたしを呼んだのね?」
「うん。その通り」
真凛が正解とばかりに頷くと、亜希は頭が痛そうな顔をしていた。
「全く、わたしが帰ってこなかったら、どうするつもりだったのよ。この子は」
亜希は呆れたと言わんばかりに溜め息を吐いた。
「う~ん。その場合は・・・・・・大人しく持って帰って母さんに怒られるかな?」
「そっちの方が良かったかしら?」
そうした方が妹の為になったなと思いつつ亜希は席についた。
「もう、ケーキを食べようと思っていたのに・・・」
と文句を言いつつも席に着く亜希。
可愛い妹の頼みなので仕方がないと言いたげな顔をしつつ、目の前にある肉を見る。
「一応聞くけど、これ以上ないわよね?」
「うん。この一本だけだから。だから、お願いっ」
真凛は拝むように頼んだ。
「はぁ、分かったわ。じゃあ、頂きます」
亜希はそう言った後、肉に齧りついた。
数十分後。
ドラム缶ほどの大きさがあったマンガ肉は骨を残して一欠けらの肉片を残さず食べられた。
支払いは真凛が済ませていたので、店前で亜希は二人と別れて『パティスリーアンナン』へと向かった。
「こんにちわ~」
「いらっしゃい。亜希ちゃん」
亜希が店のドアを開けて中に入ると、客は一人も居なかった。
寅助はショーケースを掃除していた所であった。
「丁度良かった。今日は新作のケーキがあるんだ。ぜひ食べて行って。自信作なんだ」
亜希が店に来た事を心底嬉しそうな顔をしながらケーキを食べる様に勧める寅助。
「えっ?」
新作のケーキと聞いた瞬間、顔を引き攣らせる亜希。
先程のマンガ肉を食べて、まだ消化されていなかった。
そんな胃袋にケーキを食べろと言うのは流石に酷と言えた。
「~~~」
目を輝かせて食べて欲しいという空気を出す寅助。
そんな顔をしている彼氏に食べれないとは言えない亜希。
「わ、わぁ~、たのしみ~」
顔を引き攣らせながら、亜希は笑みを浮かべた。
その夜。
彼氏とのデートを終えた真凛は家に帰って来た。
「たっだいま~」
玄関の扉を開けて入ると、母親が腰に手を当てて出迎えてくれた。
「お帰りなさい」
「うん、今日のデートは楽しかったよ~」
と話ながら靴を脱ぐ真凛。
「そう。久しぶりに大きいお肉を食べれて嬉しかったでしょう」
「そうそう・・・って、何の事?」
誘導されて思わず答えたが、直ぐに真凛は顔を反らしとぼけた事を言う。
母親は無言で自分の携帯を見せた。
其処には真凛のSNSが開かれていた。
『今日は彼氏とデート‼ 美味しい肉を食べれるぞ! やった~』
『店に来ました。予約した肉が来たけど、やばし。この肉』
『デカすぎ~、マジうける』
と写真付きで自分が書いたコメントが書かれていた。
それを見た瞬間、真凛は顔を青くした。
「何か言う事は?」
「ありません・・・・・・」
母親が訊ねると真凛はかぼそい声で告げた。
「よろしい。明日からお肉は抜きの食事だからね」
「そんな~~~~」
母親の宣言に真凛は絶望の声をあげた。
表情があまりに必死なので、タクシーの運転手も何故其処に行くのか聞くのを躊躇う程であった。
時間は掛かったが、亜希はその目的の場所に辿り着いた。
「お客さん。すいません。これ以上は車で進む事が出来ませんので」
「ありがとうございます。お釣りはいりませんっ」
亜希は財布から数枚のお札を出し、車から降りた。
車から降りると、速足でその目的の場所に向かった。
少し歩くと、その場所に着いた。
亜希はその店の引き戸に手を掛けて開けた。
「真凛!」
引き戸を開けるなり、声を上げた。
すると、店の中に居た男女二名が居た。
カウンターの向こうにはこの店の店長がいた。
「いらっしゃい・・・・・・」
何時も来た時と同じ反応をする蜥蜴人間の店長に会釈した後、亜希はカウンター席に居る男女二人の内の女性の方を見た。
「お、お姉。良かった。来てくれて・・・・・・」
そう言う女性は猫の様な目を持ち、小さな顔をして形の良い鼻梁を持っていた。
身長も亜希と同じ位で、長い髪は金髪に染めていた。
「ごめん、お姉。もう無理・・・・・・」
そう言う真凛の前には超特大サイズのマンガ肉があった。
その大きさはドラム缶ほどであった。
そのドラム缶サイズのマンガ肉の三分の一が齧られて無くなっていた。
「す、すいません。亜希さん。こんなに大きい肉を頼むって、聞いてませんでした」
真凛の隣に居る男性はお腹を抑えながら、亜希に謝っていた。
「・・・・・・とりあえず、こういう事になった経緯を教えてくれる?」
電話では『頼んだお肉が食べきれなくて、このままじゃあ家に持ち替える事になるから助けて!)と言われたので、何を頼んだのだろうと思いつつ、真凛の口から聞いた場所へ向かった亜希。
「ええっと。実は・・・・・・」
男性の口から、こうなった経緯を語りだした。
曰く、真凛はまだ大学生なのだが、読者モデルからある事務所の専属モデルになっていた。
数日前、モデルの仕事をしていた時、マネージャーから。
『真凛ちゃん。少し太ったわね。次の撮影までに痩せて頂戴ね。絶対に』
最後の絶対にという言葉を笑顔で強調するマネージャー。
告げられた真凛は暫くダイエットするしかないかと思っていたが、マネージャーは手回しが早かった。
真凛と亜希の二人の母親に、真凛が太ったので、今後の撮影に差し係わるのでダイエットさせてほしいと要請して来た。
その要請を聞いた母親は真凛の食事だけ野菜中心の食生活を送らせた。
真凛も最初こそ、母親の料理を文句なく食べていたが、数日程続くと嫌になってきた。
肉が殆ど食べられない事に不満が溜まっていた真凛。
いい加減、母親が作る食事を食べる事に限界に達した真凛は高校の頃から付き合っている男性とデートするという名目で何処かの店で思う存分肉を食べる事を計画した。
何処の店にしようかと、グルメサイトで探していると今居る店を見つけた。
知る人知る店だと書かれており、写真付きのメニューを見るなり、この店に決めた真凛。
その中でも特大サイズは予約が必要と書かれていたので、それを頼む事にした。
電話でサイズを注文した真凛はその日が来る事を楽しそうな顔をしながら待っていた。
そして、デート当日。
真凛は待ち合わせ場所に居る男性と会うなりデートを楽しんだ。
昼食の時間になると、予約した店へと向かおうと言う真凛。
男性はどんな店を予約したのか聞いていなかったが、高校からの付き合いなので焼き肉屋かラーメン屋だろうなと
予想していた。
予想通り、着いた店は焼き肉店であった。
予想外だったのは、その店で予約したマンガ肉の大きさがドラム缶サイズということであった。
男性はその大きさのマンガ肉を見て、青い顔をしていた。
まさか、これほど大きい肉を頼むとは思っていなかった様だ。
『ん。もう一本はもう少しで焼ける』
店長の口からそう言うのを聞いて、男性は恐怖した。
これだけの大きさの肉を二本も食べるとは思いもしなかった男性。
男性が恐れる中で、真凛は「やっば、これ映えるわ~」とか言いながら笑顔で携帯のカメラで肉を撮り、SNSに上げていた。
角度を変えつつ何枚も写真を撮った後、笑顔で両手を合わせて「頂きます~」と言って、肉を噛み付いた。
『んん~、マジ美味しい~!』
と目を見開いてその味を堪能していた。
咀嚼し飲み込んだ後、また齧り付いた。
口の周りがどれだけ汚れようが、油で唇がテカテカになろうが構う事なく齧り付いていた。
時折、調味料である照り焼きソースやマヨネーズやケチャップ等を手に取るとたっぷりと掛けて味を変えて食べt付けた。
男らしい食い方だなと思いつつ、男性も肉を齧りつき食べていった。
二人がかり|(殆ど真凛が食べた)で何とかその特大サイズのマンガ肉を食べた。
狸の様にお腹をパンパンに膨らませた男性はもう水も入らないと思っていると、二本目の特大サイズのマンガ肉が置かれた。
匂いも嗅ぐのもキツイと言わんばかりに顔を背ける男性。
真凛もきつそうな顔をしていたが、何とか食べたが三分の一で止まった。
もう無理と思った真凛。
其処に店長が告げた。
『特大サイズは食べきれなかった場合、持ち帰りとなる』
真凛にとって残酷な宣言を聞いて真凛は青ざめた顔をした。
男性は不思議そうな顔をしつつ、どうしてそんな顔をするのか訊ねた。
其処で初めてダイエットをしていいるのだが、肉が食べたくなりこの店に来たと教えた。
初めて聞かされた男性も青い顔をした。
男性は実家から離れて一人暮らししていた。
なので、これだけ大きい肉を半分とは言え持ち帰っても食べきれるか分からなかったが、何とかなる。
問題は真凛であった。
肉を家に持ち帰る事になれば、母親に怒られる事が目に見えていた。
真凛としても、それは避けたかったので、どうしたものかと思っていると、大食い選手権に出る姉の亜希が帰って来た事をSNSで知り、急いで姉を呼んだ。
「・・・・・・つまり、お母さんに隠れてマンガ肉を食べていたけど、あまりに大きいので食べきれず残したけど持ち帰えらないといけない。でも、お母さんに怒られたくないから、わたしを呼んだのね?」
「うん。その通り」
真凛が正解とばかりに頷くと、亜希は頭が痛そうな顔をしていた。
「全く、わたしが帰ってこなかったら、どうするつもりだったのよ。この子は」
亜希は呆れたと言わんばかりに溜め息を吐いた。
「う~ん。その場合は・・・・・・大人しく持って帰って母さんに怒られるかな?」
「そっちの方が良かったかしら?」
そうした方が妹の為になったなと思いつつ亜希は席についた。
「もう、ケーキを食べようと思っていたのに・・・」
と文句を言いつつも席に着く亜希。
可愛い妹の頼みなので仕方がないと言いたげな顔をしつつ、目の前にある肉を見る。
「一応聞くけど、これ以上ないわよね?」
「うん。この一本だけだから。だから、お願いっ」
真凛は拝むように頼んだ。
「はぁ、分かったわ。じゃあ、頂きます」
亜希はそう言った後、肉に齧りついた。
数十分後。
ドラム缶ほどの大きさがあったマンガ肉は骨を残して一欠けらの肉片を残さず食べられた。
支払いは真凛が済ませていたので、店前で亜希は二人と別れて『パティスリーアンナン』へと向かった。
「こんにちわ~」
「いらっしゃい。亜希ちゃん」
亜希が店のドアを開けて中に入ると、客は一人も居なかった。
寅助はショーケースを掃除していた所であった。
「丁度良かった。今日は新作のケーキがあるんだ。ぜひ食べて行って。自信作なんだ」
亜希が店に来た事を心底嬉しそうな顔をしながらケーキを食べる様に勧める寅助。
「えっ?」
新作のケーキと聞いた瞬間、顔を引き攣らせる亜希。
先程のマンガ肉を食べて、まだ消化されていなかった。
そんな胃袋にケーキを食べろと言うのは流石に酷と言えた。
「~~~」
目を輝かせて食べて欲しいという空気を出す寅助。
そんな顔をしている彼氏に食べれないとは言えない亜希。
「わ、わぁ~、たのしみ~」
顔を引き攣らせながら、亜希は笑みを浮かべた。
その夜。
彼氏とのデートを終えた真凛は家に帰って来た。
「たっだいま~」
玄関の扉を開けて入ると、母親が腰に手を当てて出迎えてくれた。
「お帰りなさい」
「うん、今日のデートは楽しかったよ~」
と話ながら靴を脱ぐ真凛。
「そう。久しぶりに大きいお肉を食べれて嬉しかったでしょう」
「そうそう・・・って、何の事?」
誘導されて思わず答えたが、直ぐに真凛は顔を反らしとぼけた事を言う。
母親は無言で自分の携帯を見せた。
其処には真凛のSNSが開かれていた。
『今日は彼氏とデート‼ 美味しい肉を食べれるぞ! やった~』
『店に来ました。予約した肉が来たけど、やばし。この肉』
『デカすぎ~、マジうける』
と写真付きで自分が書いたコメントが書かれていた。
それを見た瞬間、真凛は顔を青くした。
「何か言う事は?」
「ありません・・・・・・」
母親が訊ねると真凛はかぼそい声で告げた。
「よろしい。明日からお肉は抜きの食事だからね」
「そんな~~~~」
母親の宣言に真凛は絶望の声をあげた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる