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とある異世界からの来訪者 2
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暫くすると、シルフがアルバートの下に戻って来た。
シルフが自分を指差しながら、先に進んで行った。
アルバートはその後について行った。
アルバートが描かれている地図には市内しか書かれていないので、目的の場所までは分からなかった。
なので、シルフに探させたのだ。
暫く歩くと、目的の店を見つける事が出来た。
「此処か」
目的の店の前に来ると、アルバートは軽く咳払いをして深呼吸をした。
「・・・・・・良し」
アルバートは意気込んで引き戸に手を掛けた。
開けた先にいたのは、蜥蜴人間であった。
「ん、いらっしゃ・・・・・・」
引き戸を開けた者を見た店長は言葉を詰まらせた。
其処に居る人物が其処に居る事に驚いているのか、目が大きく開かれていた。
「・・・・・・アルか」
「久しぶりだね。ドルー」
アルバートは店長を見て感慨深く言葉を交わした。
アルバートが席に座ると、店長は習慣なのか、とりあえずという事なのか、水と氷が入ったガラスのコップとピッチャーをアルバートの側に置いた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
アルバートはコップに手を付ける事無く、黙り込んでいた。
店長もどう話せば良いのか分からず口を閉ざしていた。
そんな重苦しい沈黙の時間が、暫く続いた後、アルバートが口を開いた。
「僕達の世界でどれだけ探しても見つからなかった筈だよ。こっちの世界に来ているんだから」
「・・・・・・ああ」
「この店は開店してまだ間もないのかな?」
「数年前に出来た店だ」
「そっか・・・・・・」
アルバートは其処でようやくコップに口をつけた。
「・・・・・・ん、美味しい。レモーネダラスの葉に水を漬け込んだんだ」
異世界『ファンタジア』はさほど珍しくない香草だが、水分に漬ける事で柑橘系の香り出す事が出来る物であった。
「・・・・・・お前に教えてもらったからな。香草にはこういう使い方があるっと」
「そう言えば、そうだったね・・・・・・」
店長が水に香草を漬け込んだ理由を言うと、アルバートは懐かしそうに顔を綻ばせた。
そして、水を飲み終えコップを置くとアルバートは店長を見た。
「なぁ、ドルー。話があるんだけど」
「断る」
「えっ⁉」
アルバートが話を告げる前に、店長は断りだした。
「まだ、何も言ってないけど⁉」
「ん、お前の事だから、向こうの世界に戻って来いという心算だろう?」
「むっ」
店長にそう告げられたアルバートは言葉を詰まらせた。
事実その通りであったからだ。
「はぁ、わたしは其処まで顔に出ているかな?」
言おうとした事を先に言われてしまったのでアルバートは考えている事が顔に出ているのかなと思い、店長に訊ねた。
「幼馴染で長い付き合いだからな。お前の考えている事は分かる」
「そうか・・・・・・みんなも君の事を探しているんだよ?」
「・・・・・・お前はよく此処に居る事が分かったな?」
「仕事でこっちの世界に来た事がある輸入業の人間が、この都市にこういう店があると教えてくれたんだ」
その人間は松重次郎と言い、仕事で異世界『ファンタジア』に赴いていたのだ。
ある店でアルバートと知り合い気が合った。仲良くなったので、酒を飲みながら話していた。
その時の話でこの店の事を知ったのだ。
「ん、そうか。・・・・・・皆には」
「言うなだろう。それは良いけど、理由を教えてくれるかな?」
アルバートは嘘はつくなよと言わんばかりに目を細めた。
「・・・・・・もう偉い奴らに料理を作る事に疲れた」
万感の思いを込めて呟く店長。
「どういう事かな?」
「・・・・・・俺達がパーティ―を解散した後、旅の間に培った伝手である国に仕えた」
「風の噂で、その国の王宮料理人兼衛兵になったって聞いたよ。数年後には王宮料理長兼衛兵長になったとも」
「ん、俺が仕えた国は小さい国ではあったが、山が多い国だった」
店長は遠い目をしながら、アルバート達と別れた後の事を思い出していた。
「国土は広くないが『魔道具』の動力源である魔石が多く採取する事が出来た。そして、その国の王族には代々伝わる『魔石錬成』の魔法を使う事が出来る為、魔石を輸出する事で豊かな国であった」
「別に悪くない国ではないようだけど?」
「先代の頃は良かった。だが、当代は・・・・・・」
其処まで言って言葉を詰まらせる店長。
アルバートも店長の顔を見て、察した様で苦虫を噛んだ顔をしていた。
「当代の国王か。先代と遜色ない政治手腕こそあるが、性格が良くないという話をよく聞くな。それで、折り合いが悪くなったかい?」
「・・・・・・ん、まぁそんな所だ」
店長は語りたくないのか、詳しく話そうとしなかった。
アルバートも店長の言い方を聞いて、深く聞いても教えないなと思い聞かなかった。
「事情は分かったよ。行方不明の君がこの世界にに居ると分かっただけでも十分だからね」
アルバートは長年の付き合いなので、どれだけ説得しても戻らないだろうと分かったので、説得は止めた。
こうして、時折会うだけで良いと思う事にした。
「話をしていたら、お腹が空いたな。メニューを見せてくれるかな」
「ああ」
店長はメニューをアルバートに渡した。
渡されたメニューを見たアルバートは苦笑した。
「何と言うか、君の性格が良く分かるメニューだね」
肉としか書かれていないので、店長の性格が良く分かるメニューであった。
「じゃあ、肉の小を一つで焼き方はウェルダンで」
「ん、分かった」
注文を聞いた店長は奥へと引っ込んで行った。
アルバートが水を飲みながら、注文の品が来るのを待った。
少しすると、美味しい匂いを嗅ぐ事が出来た。
店長は皿にマンガ肉を乗せて戻って来た。
「お待ち。肉の小サイズのウェルダン」
「うん。美味しいそうだ」
自分の前に置かれたマンガ肉を見て、アルバートは笑みを浮かべた。
「味付けはお好みで」
店長が調味料各種を置くと、アルバートは調味料の一つでソースを取った。
蓋を開けて、ソースを肉に掛けた。
粘性が無くさらっとしていた。
肉に万遍なく掛けた事で、黒く染めていた。
其処までしてから、アルバートはテーブルの周りを見て何かを探していた。
「ん、ナイフとフォークだ」
アルバートが何かを探しているのを見て、店長はナイフとフォークを出した。
「ああ、ありがとう」
アルバートはナイフとフォークを受け取ると、マンガ肉をナイフで少しづつ切り分けて食べていった。
切り分けた事で、肉汁が溢れ出て皿まで流れていた。
それを見ても勿体ないと思わず食べるアルバート。
「んん~、良い味だ。このソースは美味しいね」
アルバートは肉を味わいながら顔を綻ばせていた。
「そうか」
「旅していた時も、ドルーが料理をしていたね~」
「・・・・・・そうだな」
アルバートと店長は共に旅していた時の事を思い出しながら、花を咲かせていた。
アルバートが食事を終え、店を出て暫くすると閉店時間になった。
店長は後片付けを終え、住居にしている二階へ行った。
階段を上がり、扉を開けると八畳分の部屋があった。
その部屋の棚に置いてある本を取った。
本を広げると、アルバムになっているのか多数の写真が収められていた。
一枚一枚の写真には写された物が、まるで生きているかのように動いていた。
店長はページをめくり、一枚の写真を見た。
「・・・・・・」
その写真を懐かしそうに目を細めながら見る店長。
写真には男女が映っていた。
白い肌のエルフの男性が一人。
魔法使いの帽子をかぶった人間の女性が一人。
狼の様な耳と尻尾を生やしたの獣人が一人。
掌に乗れるほどの大きさの妖精が一人。
写真の写っている者達の中で一番体格が大きい鬼人が一人。
黒い肌のエルフの女性が一人。
皆の一番中央におり、笑顔の人間の男性が一人。
そして、皆の後ろ側に立っている蜥蜴人間が一人の合計八人が笑顔で写真に収められていた。
写真に収めらえている白い肌のエルフは店に来たアルバートで、蜥蜴人間は店長であった。
「・・・・・・『戦士にして料理人』『万夫不当の豪傑にして天才料理番』か」
旅をしていた時の渾名を思い出すように呟く店長。
暫くの間、店長はその写真を見ていた。
シルフが自分を指差しながら、先に進んで行った。
アルバートはその後について行った。
アルバートが描かれている地図には市内しか書かれていないので、目的の場所までは分からなかった。
なので、シルフに探させたのだ。
暫く歩くと、目的の店を見つける事が出来た。
「此処か」
目的の店の前に来ると、アルバートは軽く咳払いをして深呼吸をした。
「・・・・・・良し」
アルバートは意気込んで引き戸に手を掛けた。
開けた先にいたのは、蜥蜴人間であった。
「ん、いらっしゃ・・・・・・」
引き戸を開けた者を見た店長は言葉を詰まらせた。
其処に居る人物が其処に居る事に驚いているのか、目が大きく開かれていた。
「・・・・・・アルか」
「久しぶりだね。ドルー」
アルバートは店長を見て感慨深く言葉を交わした。
アルバートが席に座ると、店長は習慣なのか、とりあえずという事なのか、水と氷が入ったガラスのコップとピッチャーをアルバートの側に置いた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
アルバートはコップに手を付ける事無く、黙り込んでいた。
店長もどう話せば良いのか分からず口を閉ざしていた。
そんな重苦しい沈黙の時間が、暫く続いた後、アルバートが口を開いた。
「僕達の世界でどれだけ探しても見つからなかった筈だよ。こっちの世界に来ているんだから」
「・・・・・・ああ」
「この店は開店してまだ間もないのかな?」
「数年前に出来た店だ」
「そっか・・・・・・」
アルバートは其処でようやくコップに口をつけた。
「・・・・・・ん、美味しい。レモーネダラスの葉に水を漬け込んだんだ」
異世界『ファンタジア』はさほど珍しくない香草だが、水分に漬ける事で柑橘系の香り出す事が出来る物であった。
「・・・・・・お前に教えてもらったからな。香草にはこういう使い方があるっと」
「そう言えば、そうだったね・・・・・・」
店長が水に香草を漬け込んだ理由を言うと、アルバートは懐かしそうに顔を綻ばせた。
そして、水を飲み終えコップを置くとアルバートは店長を見た。
「なぁ、ドルー。話があるんだけど」
「断る」
「えっ⁉」
アルバートが話を告げる前に、店長は断りだした。
「まだ、何も言ってないけど⁉」
「ん、お前の事だから、向こうの世界に戻って来いという心算だろう?」
「むっ」
店長にそう告げられたアルバートは言葉を詰まらせた。
事実その通りであったからだ。
「はぁ、わたしは其処まで顔に出ているかな?」
言おうとした事を先に言われてしまったのでアルバートは考えている事が顔に出ているのかなと思い、店長に訊ねた。
「幼馴染で長い付き合いだからな。お前の考えている事は分かる」
「そうか・・・・・・みんなも君の事を探しているんだよ?」
「・・・・・・お前はよく此処に居る事が分かったな?」
「仕事でこっちの世界に来た事がある輸入業の人間が、この都市にこういう店があると教えてくれたんだ」
その人間は松重次郎と言い、仕事で異世界『ファンタジア』に赴いていたのだ。
ある店でアルバートと知り合い気が合った。仲良くなったので、酒を飲みながら話していた。
その時の話でこの店の事を知ったのだ。
「ん、そうか。・・・・・・皆には」
「言うなだろう。それは良いけど、理由を教えてくれるかな?」
アルバートは嘘はつくなよと言わんばかりに目を細めた。
「・・・・・・もう偉い奴らに料理を作る事に疲れた」
万感の思いを込めて呟く店長。
「どういう事かな?」
「・・・・・・俺達がパーティ―を解散した後、旅の間に培った伝手である国に仕えた」
「風の噂で、その国の王宮料理人兼衛兵になったって聞いたよ。数年後には王宮料理長兼衛兵長になったとも」
「ん、俺が仕えた国は小さい国ではあったが、山が多い国だった」
店長は遠い目をしながら、アルバート達と別れた後の事を思い出していた。
「国土は広くないが『魔道具』の動力源である魔石が多く採取する事が出来た。そして、その国の王族には代々伝わる『魔石錬成』の魔法を使う事が出来る為、魔石を輸出する事で豊かな国であった」
「別に悪くない国ではないようだけど?」
「先代の頃は良かった。だが、当代は・・・・・・」
其処まで言って言葉を詰まらせる店長。
アルバートも店長の顔を見て、察した様で苦虫を噛んだ顔をしていた。
「当代の国王か。先代と遜色ない政治手腕こそあるが、性格が良くないという話をよく聞くな。それで、折り合いが悪くなったかい?」
「・・・・・・ん、まぁそんな所だ」
店長は語りたくないのか、詳しく話そうとしなかった。
アルバートも店長の言い方を聞いて、深く聞いても教えないなと思い聞かなかった。
「事情は分かったよ。行方不明の君がこの世界にに居ると分かっただけでも十分だからね」
アルバートは長年の付き合いなので、どれだけ説得しても戻らないだろうと分かったので、説得は止めた。
こうして、時折会うだけで良いと思う事にした。
「話をしていたら、お腹が空いたな。メニューを見せてくれるかな」
「ああ」
店長はメニューをアルバートに渡した。
渡されたメニューを見たアルバートは苦笑した。
「何と言うか、君の性格が良く分かるメニューだね」
肉としか書かれていないので、店長の性格が良く分かるメニューであった。
「じゃあ、肉の小を一つで焼き方はウェルダンで」
「ん、分かった」
注文を聞いた店長は奥へと引っ込んで行った。
アルバートが水を飲みながら、注文の品が来るのを待った。
少しすると、美味しい匂いを嗅ぐ事が出来た。
店長は皿にマンガ肉を乗せて戻って来た。
「お待ち。肉の小サイズのウェルダン」
「うん。美味しいそうだ」
自分の前に置かれたマンガ肉を見て、アルバートは笑みを浮かべた。
「味付けはお好みで」
店長が調味料各種を置くと、アルバートは調味料の一つでソースを取った。
蓋を開けて、ソースを肉に掛けた。
粘性が無くさらっとしていた。
肉に万遍なく掛けた事で、黒く染めていた。
其処までしてから、アルバートはテーブルの周りを見て何かを探していた。
「ん、ナイフとフォークだ」
アルバートが何かを探しているのを見て、店長はナイフとフォークを出した。
「ああ、ありがとう」
アルバートはナイフとフォークを受け取ると、マンガ肉をナイフで少しづつ切り分けて食べていった。
切り分けた事で、肉汁が溢れ出て皿まで流れていた。
それを見ても勿体ないと思わず食べるアルバート。
「んん~、良い味だ。このソースは美味しいね」
アルバートは肉を味わいながら顔を綻ばせていた。
「そうか」
「旅していた時も、ドルーが料理をしていたね~」
「・・・・・・そうだな」
アルバートと店長は共に旅していた時の事を思い出しながら、花を咲かせていた。
アルバートが食事を終え、店を出て暫くすると閉店時間になった。
店長は後片付けを終え、住居にしている二階へ行った。
階段を上がり、扉を開けると八畳分の部屋があった。
その部屋の棚に置いてある本を取った。
本を広げると、アルバムになっているのか多数の写真が収められていた。
一枚一枚の写真には写された物が、まるで生きているかのように動いていた。
店長はページをめくり、一枚の写真を見た。
「・・・・・・」
その写真を懐かしそうに目を細めながら見る店長。
写真には男女が映っていた。
白い肌のエルフの男性が一人。
魔法使いの帽子をかぶった人間の女性が一人。
狼の様な耳と尻尾を生やしたの獣人が一人。
掌に乗れるほどの大きさの妖精が一人。
写真の写っている者達の中で一番体格が大きい鬼人が一人。
黒い肌のエルフの女性が一人。
皆の一番中央におり、笑顔の人間の男性が一人。
そして、皆の後ろ側に立っている蜥蜴人間が一人の合計八人が笑顔で写真に収められていた。
写真に収めらえている白い肌のエルフは店に来たアルバートで、蜥蜴人間は店長であった。
「・・・・・・『戦士にして料理人』『万夫不当の豪傑にして天才料理番』か」
旅をしていた時の渾名を思い出すように呟く店長。
暫くの間、店長はその写真を見ていた。
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楽しく読ませていただきました。
食事のシーンに各章登場人物ごとに個性があり風情や侘び寂びを感じます。
ただ物足りなさを感じます。食事の後のシーンがなく、次の章に入ってしまいます。店長についても掘り下げがないので少し寂しく思いました。