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とある日の出来事
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朝日が昇ると共に家の中は慌ただしくなる。
使用人達の足音が五月蝿くとてもじゃないが寝ていられない。
なのでまだ眠いがベッドから起き上がる事にする。
大好きな旦那様の香りがするベッドから出るのは名残惜しいが旦那様は今いないのだ、仕方ない。
わたしの旦那様は2日3日と家を空ける事が良くある。
有能な男なのだ、会えない時間は寂しいがこれも出来る妻としての試練、耐えてみせるわ。
ベッドを降りリビングへ向かう。
わたしの1日はこうして始まる。
まだ眠気眼を擦りながら使用人の用意した水を飲む
潤う。
暖かいベッドは自分で思っているより体の水分を奪っている様だ
寝起きの一杯は格別、至福の時だ。
使用人は朝食を用意すると外出した。
これでようやく静かになる。
静かで穏やか、朝陽が照りつける街は美しく
小鳥のさえずりはまるで音色、風は優しく吹き抜ける
わたしはこんな日常が大好きだ。
自分でご飯を用意しなくとも勝手に出てくるんだから正直言って
わたしって勝ち組よね。
お部屋の数は沢山あるしわたしが100人いたって入れるくらいに広い
こういう建物何て言うのか知ってるわ
『豪邸』って言うの
そんな事を思いながら窓の外を眺める。
お日様に当たりながら外を眺めるのは暖かくてとても気持ちが良い。
ウトウトしていると鳥が電線にとまった。
鳥は自由に空を飛べて良いなぁ
その自由に飛べる羽をむしったらどんな顔をするのかしら?
高く飛んで逃げれるというアドバンテージを失う気分は?
恐怖に歪んだ顔を想像するとまぁ何と楽しい
あぁその絶望の目を見ながら首の骨を噛み砕きたい
そんな事を考えていると路地にある影にふと目がとまった。
ゴミ箱を漁っている
宿無しか…
生ゴミを漁って食べている姿は何とも惨めで浅ましく滑稽で見ているだけで不愉快極まりない。
わたしは愛されているから全てを与えられているけれど窓の外にいるそいつは誰からも愛されていないのだ
そう、わたしは選ばれた存在!
特別なの!
そいつを見ても不憫だなんて感じない。選ばれていないのがいけないのだから。
その時だった
『『『ガチャガチャガチャ!!!』』』
不意に玄関のドアノブが激しく上下する音がした。
わたしは緊張で体が強張った。
来る…「あいつ」が来る。
勢いよく扉が開け放たれると「あいつ」が姿を現した。
使用人の娘だ
わたしはこいつが嫌いだ
というか子供全般が嫌いだ。
子供は声が大きいし足音も五月蝿い、急に予測不能な動きをするからびっくりするのだ。
「アメリ!遊ぼっ!」
やれやれ見つかってしまったか…
逃げ出したい気持ちは山々だがこのまま子守りをするしかない。
早く帰ってこーい!使用人~!!!
|
|
|
すっかり日が暮れて辺りは闇に包まれている。
夕飯の芳ばしい香りが鼻をくすぐる。
使用人の娘はわたしとの遊びにすっかり飽きてリビングでテレビを観ている。
使用人のわたしを呼ぶ声が聞こえる。夕飯の準備が整った様だ。
すまないね、使用人とその娘よ。
主が先に食事を済ませるのが自然の摂理、社会の理
君たちは後で召し上がってくれたまえ。
わたしが優雅に食事をしていると
『ガチャン』
と玄関が開いた。
「ただいまー」
あぁ…
あぁ…!
その凛々しき姿、優しく響く声
愛しのわが君!!!
わたしは一目散に駆け寄った。
すると使用人の娘が何やら言葉を発した。
「パパー!お帰りなさーい!」
何を言っているのか良くわからないが五月蝿い。わたしと愛しの旦那様の逢瀬を邪魔するでない。
すり寄るわたしの頭を撫でながら旦那様は言葉を発した。
「アメリ~良い子にしてたか~?」
ミャ~オ
旦那様がわたしの名前を呼ぶ声が堪らなく好きだ。
頭を撫でてくれる大きくて暖かい手が大好きだ。
思わず喉がゴロゴロ鳴ってしまう。
嬉しくて嬉しくてゴロゴロが止まらないのだ。
2日も家を空けるなんて寂しかったんだから!
これでもか、これでもかってくらいスリスリしてやる!えい!えい!
今夜は一緒に寝ましょうね旦那様
明日は遊んでくれなきゃ怒っちゃうんだからね
ふふっ
こんな幸せな生活がわたしの日常よ
アメリの日常 おわり
使用人達の足音が五月蝿くとてもじゃないが寝ていられない。
なのでまだ眠いがベッドから起き上がる事にする。
大好きな旦那様の香りがするベッドから出るのは名残惜しいが旦那様は今いないのだ、仕方ない。
わたしの旦那様は2日3日と家を空ける事が良くある。
有能な男なのだ、会えない時間は寂しいがこれも出来る妻としての試練、耐えてみせるわ。
ベッドを降りリビングへ向かう。
わたしの1日はこうして始まる。
まだ眠気眼を擦りながら使用人の用意した水を飲む
潤う。
暖かいベッドは自分で思っているより体の水分を奪っている様だ
寝起きの一杯は格別、至福の時だ。
使用人は朝食を用意すると外出した。
これでようやく静かになる。
静かで穏やか、朝陽が照りつける街は美しく
小鳥のさえずりはまるで音色、風は優しく吹き抜ける
わたしはこんな日常が大好きだ。
自分でご飯を用意しなくとも勝手に出てくるんだから正直言って
わたしって勝ち組よね。
お部屋の数は沢山あるしわたしが100人いたって入れるくらいに広い
こういう建物何て言うのか知ってるわ
『豪邸』って言うの
そんな事を思いながら窓の外を眺める。
お日様に当たりながら外を眺めるのは暖かくてとても気持ちが良い。
ウトウトしていると鳥が電線にとまった。
鳥は自由に空を飛べて良いなぁ
その自由に飛べる羽をむしったらどんな顔をするのかしら?
高く飛んで逃げれるというアドバンテージを失う気分は?
恐怖に歪んだ顔を想像するとまぁ何と楽しい
あぁその絶望の目を見ながら首の骨を噛み砕きたい
そんな事を考えていると路地にある影にふと目がとまった。
ゴミ箱を漁っている
宿無しか…
生ゴミを漁って食べている姿は何とも惨めで浅ましく滑稽で見ているだけで不愉快極まりない。
わたしは愛されているから全てを与えられているけれど窓の外にいるそいつは誰からも愛されていないのだ
そう、わたしは選ばれた存在!
特別なの!
そいつを見ても不憫だなんて感じない。選ばれていないのがいけないのだから。
その時だった
『『『ガチャガチャガチャ!!!』』』
不意に玄関のドアノブが激しく上下する音がした。
わたしは緊張で体が強張った。
来る…「あいつ」が来る。
勢いよく扉が開け放たれると「あいつ」が姿を現した。
使用人の娘だ
わたしはこいつが嫌いだ
というか子供全般が嫌いだ。
子供は声が大きいし足音も五月蝿い、急に予測不能な動きをするからびっくりするのだ。
「アメリ!遊ぼっ!」
やれやれ見つかってしまったか…
逃げ出したい気持ちは山々だがこのまま子守りをするしかない。
早く帰ってこーい!使用人~!!!
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すっかり日が暮れて辺りは闇に包まれている。
夕飯の芳ばしい香りが鼻をくすぐる。
使用人の娘はわたしとの遊びにすっかり飽きてリビングでテレビを観ている。
使用人のわたしを呼ぶ声が聞こえる。夕飯の準備が整った様だ。
すまないね、使用人とその娘よ。
主が先に食事を済ませるのが自然の摂理、社会の理
君たちは後で召し上がってくれたまえ。
わたしが優雅に食事をしていると
『ガチャン』
と玄関が開いた。
「ただいまー」
あぁ…
あぁ…!
その凛々しき姿、優しく響く声
愛しのわが君!!!
わたしは一目散に駆け寄った。
すると使用人の娘が何やら言葉を発した。
「パパー!お帰りなさーい!」
何を言っているのか良くわからないが五月蝿い。わたしと愛しの旦那様の逢瀬を邪魔するでない。
すり寄るわたしの頭を撫でながら旦那様は言葉を発した。
「アメリ~良い子にしてたか~?」
ミャ~オ
旦那様がわたしの名前を呼ぶ声が堪らなく好きだ。
頭を撫でてくれる大きくて暖かい手が大好きだ。
思わず喉がゴロゴロ鳴ってしまう。
嬉しくて嬉しくてゴロゴロが止まらないのだ。
2日も家を空けるなんて寂しかったんだから!
これでもか、これでもかってくらいスリスリしてやる!えい!えい!
今夜は一緒に寝ましょうね旦那様
明日は遊んでくれなきゃ怒っちゃうんだからね
ふふっ
こんな幸せな生活がわたしの日常よ
アメリの日常 おわり
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