ありふれたダンジョンでも異世界をエンジョイする!

プラントキング

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4話 ダンジョン構築

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さて、ありふれたダンジョンを賜った俺は大聖堂内の『Fランクダンジョンの入り口』に案内された。

神官さんに「こちらです」って案内されたのは、おそらくは入り口であろうアーチだ。
ご丁寧にアーチの上には【針葉樹の迷宮】としっかりと書かれている。

入り口は水面のように澄んだ水色だ。ここに入れって事らしい。手の先を入れると水の波紋みたいなのが広がったが、手を水につけているという感じはしない。
覚悟を決めて中に侵入するとそこには…

「なんもないな…」

なにもなかった。だだっぴろい石造りの空間が広がっている。
入り口に案内されるまでに聞いていた神官さんの話では入ってすぐにダンジョンマスター専用の転移魔方陣があるってはなしだが……これかな?

それに乗ると一瞬でワープし、景色が。
さほど変わり映えも無く。変わったのは石でできた王座っぽいのとその前にあるでかい水晶玉だ。恐らくはこれはダンジョンコア。

という訳で早速触れてみる。
触れると同時にダンジョンの情報が流れ込み、ダンジョンコアの使用方法が分かった。
ここから俺のダンジョン無双が始まる!



まぁそんな訳もなく。

とにかくダンジョンコアに触れたことによってダンジョンのルールが解った。

まずはダンジョンの作り方。
これは『DPダンジョンポイント』と呼ばれるポイントを使って改築できる。
DPの使用用途は多岐にわたり。

➀階層の環境を変化させる。建物の建造も可能。
②魔物を召喚・使役できる。
③罠の設置ができる。
④武具・防具などのアイテムの習得が可能。
⑤日用品や金銭の入手も可能。
⑥ダンジョンマスターのスキルの習得。

出来ない事はダンジョンコアまでのダンジョンのルートを封鎖することぐらいで、他にはなんでも出来そうな感じだ。DPがあればだが。スキルの習得とか高すぎて取る気も起きないけどな。

ダンジョンコアへのルートを物理的に遮る事は出来ないらしく、地面に埋めたり、壁で囲ったりもダメだ。
補足説明として、階層を海にしたとしてもかならず人一人が通れる道は作らないといけないらしく、当然唯一の道は破壊不能のオブジェクトとなるらしい。
高さ2.5メートル、幅2メートルの道は必ず確保しなくてはならないらしい。
ただし、工夫すれば通れる場合はこの限りではないようだ。ギミックってやつだな。

階層の環境変化も様々だが、これはダンジョンごとに特色があるようだ。
俺のダンジョンでは草木の環境が安く設定でき、逆に浜辺とか海とかはべらぼうに高い。溶岩とか砂漠に至っては目ん玉飛び出るDP消費である。

ちなみに初期にあるDPは『5000DP』。これをやりくりして迷宮の『プレオープン』に備えろって事らしい。

プレオープンの情報はダンジョンコアによってもたらされた。
今から2週間以内にダンジョンを作り、プレオープン。期間はこちらも2週間。
プレオープン期間中は死亡しても復活できるらしい。
本来ダンジョンマスターは殺されたら死ぬからな。ようはダンジョンマスター達の為のチュートリアルって訳だ。
ここで感覚を養って本オープンに備えろって事だな。

んで、何をするにもDPが居るんだが、DPの稼ぎ方がこちらだ。

➀毎日の自然増加。
②侵入者の討伐。
③侵入者にダメージを与える。
④侵入者がダンジョン内に滞在する。
⑤魔石やアイテムをDPに変換する。
迷宮主ダンジョンマスターの魔力をDPに変換する。

といった内容だ。

毎日の自然増加はFランクダンジョンの場合は階層数×30DP入るらしい。
階層の広さや高さもランクに依存するらしくその内容がこれだ。

F 1000m 5m 3階層
E 1200m 6m 6階層
D 1400m 7m 9階層
C 1600m 8m 12階層
B 1800m 9m 15階層
A 2000m 10m 21階層
S 3000m 15m 30階層

左から、ランク・広さ・高さ・階層数だ。広さに関しては直径で基本的には円形。
ダンジョンのランクが上がると自然増加のDPの数値も増えるらしいが、それはおいおいだな。

魔石や金をDPに変換することもできるが、結構効率は悪いようだ。
1DPにするのに1000ゼニーかかる。文無しの俺には過ぎたる機能だ。金持ち的には便利かもしれないが。
……お貴族様っぽいのが多かったが、そいつらが有利って事かな?

魔力の変換に関しても似たようなもんだ。才能でもなきゃ魔力は頑張っても簡単には増えない。

という訳で使えるDPは5000DP、期間が2週間あるから1200DPくらいは自然回復で追加されるはずだ。
それを踏まえてダンジョンを作らないといけない訳だ。

基本的には1階層と2階層はフィールド型にして、最上階は3分の1くらいの面積のボス部屋にするつもりだ。
最上階は俺の私生活空間にもなる訳だからな、手は抜けないぜ!


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