ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ

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王宮とお風呂と美女戦士

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 僕はオリビアさんと馬車に揺られ、王宮に向かう。

 レベルアップしたことは黙っていたが、ダンジョンでの話をしたところ、ゴーレムを退治したことに報奨金がでるようだ。

 オリビアさんの話によると1か月前から地震が続いていたとのこと。
 地震はゴーレムが目覚めた時からだろう。つまり僕がゴーレムに遭遇してから1か月経っている。
 1か月間レベルアップし続けたのか。そりゃ強くなるはずだ。

 オリビアさんは18歳の若さで王国の調査団の副団長ということだ。
 赤い長い髪の凛々しい美人だ。腰には長い剣を腰に携えている。
 調査団の副団長、剣の腕は相当なものなのだろう。

「それにしても君がゴーレムを倒したのか。信じられないな」
 オリビアさんは疑うように僕を見る。当然だろう。

「ははは、たまたま運が良くて」
 とりあえず【石化の首飾り】のおかげてレベル100になっていることは黙っておいた方がよさようだな……
 【鑑定】を使えるものは多くはない。黙っていれば僕のレベルはバレないはずだ。

「君……?何か隠していないか?」
 (す、鋭い……さすが調査団!)

 オリビアさんは顔を近づけ僕をのぞきこむ。

「い、いえ……なにも……」

 僕の目の前にオリビアさんの谷間が飛び込んでくる。

 (なぜ王国の鎧なのにこんなに胸が飛び出しているんだ!? おかしいだろ! 防具の役割を知らないのか? それともこの国の防具デザイナーは変態なのか!?)

「そうか……」
 オリビアさんは間違いなく僕を怪しんでいる。そりゃそうだろう。僕みたいな弱そうな子供がゴーレムを倒したなんておかしいに決まっている。

 (はやく報奨金をもらっていったん村へ帰ろう。しばらくがゴタゴタに巻き込まれたくないな……平穏に暮らしたい……)
 レベル100になっても内気な性格は変わらない僕だった。

「それにしても……ペルーサはずっと私の体ばかり見てくるな? 何か気になるのか?」

「……いえ……」
 (この人は天然なのか!?!?)

 ◇

 しばらくして王宮に到着した。

「すごい、これが王宮……」
 田舎から出たことのない僕はこんな大きな建物は初めて見た。

「君がゴーレムを倒したと知ったなら国王も喜ぶだろう。長年、この地域では地震が頻発していて国民は不安でしかたなかったからな」

「えっ? これから国王に会うんですか!?」

「もちろんだ! 君はゴーレムを倒した英雄だからな」

 突然のことに驚く僕。
 (えぇ? 僕が国王に? 報奨金だけサクッと貰えるのかと思ってた……)

「あのー……オリビアさん……僕、急用を思い出しまして……」

「ハハハ! なに馬鹿なことを言っているんだ! 行くぞ!」

「ぐわっ!」
 オリビアさんに無理やり引きずられ、僕は王宮に入る。

 ◇

「すまないが国王は別の用事があるようで、1時間ほど待っていてほしい」
 オリビアさんは申し訳なさそうに言う。

「はぁ、それくらいは全然……いや、帰りたいんですけどね?」

「それと……そんなボロボロな格好で国王に会うのは失礼だろう。
 一度シャワーでも浴びなさい。清潔な衣服を用意するよ」

「ありがとうございます」
 (たしかに、もう泥か血か分からないような汚れの染みついた服を1か月以上着ているな……もしかして臭かったかな!?)

「この部屋が私の部屋だ。シャワーは好きに使ってくれ」

「えっ!? オリビアさんの部屋ですか?」

「ん? すまない、私の部屋じゃ不服だったか?」

「いえ。そうじゃなくて!」
 (いいのか? 僕、女性の部屋に入るのは初めてだぞ!?) 

 ◇

「おじゃまします……」
 緊張しながら部屋に入る。
 部屋中に剣や鎧、トレーニング用品だろうか? ボロボロのサンドバッグのようなもの。

 女性の部屋に入るのは初めての僕だが、この部屋は一般的な女性の部屋とは程遠いいモノなのだろうということはすぐに分かった。

 (まあ女の子の部屋とはイメージ違うけど、このオリビアさんの部屋のイメージとしてピッタリだな……)

「散らかっているが楽にしてくれ。風呂は奥の部屋だ」
 オリビアさんは風呂場を指さす。

「は、はい。お借りします」
 さっき会った人の部屋の風呂を借りるとは……変な気分だよ。

 ◇

 『シャーーーー』
 久しぶりのシャワーだ。
 ダンジョンの汚れ、僕のか魔獣のか分からない固まった血を洗い落としてくれる。

「はぁ……生き返る! この1か月、大変だったな……そして、これからどうするかな……」

 僕は今までダラダラと生きてきた。急に強くなったとはいえ、自分の力をどう使えばいいのか分からずにいた。

「とりあえず、村に帰ろう。それから考え…」

 その時

 『ガチャ!!』
「えっ??!!!!!!!」

 いきなり風呂場のドアが開く。

「スマン! ペルーサ、服サイズ聞いてなかったな!」
 何事もないようにオリビアさんが話しかけてくる。

「エ、М!! Мサイズです!!」
 僕は急いでドアを閉める。

「ノ、ノックくらいしてくださいよ!!」

「あー、すまんすまん!」
 僕は風呂の外から全く悪びれていない謝罪をされた。

「ったく……あの人は……」
 あれが天然というやつなのだろうか? 僕は動揺しながらシャワーを浴び続ける。

 しかし、その時……

 『ガチャ!!』
 また風呂場のドアが開く。

「今度はなんだ!?!?」
 僕は慌てて股間を隠す。

「スマン! ペルーサ、シャンプー置いてなかったな!」
 僕にシャンプーを渡し、オリビアさんはそそくさと去っていく。

「……僕が気にしすぎなのか!? これが普通なのか?」
 まともに女性と接してこなかった僕は困惑していた。

 シャワーを終え、湯船につかる。
「ふぅ~~極楽……」
 これから国王に会うのか……何事もなく終わればいいが……

 僕が国王に……? 初めてのことに緊張と不安を感じていた。

 その時……
 『ガチャ!!』
 またまた風呂場のドアが開く。

「もう! いい加減にしてくださいよ! 今度はなんですか!?…………えっ!?!?」
 僕は目を疑った。

「スマン! ペルーサ! 国王が思ったより早く用事が終わりそうでな! 私も早くシャワーを浴びないといかなくなった」

「え……え!?」

 湯煙の中、全く恥ずかしげもないように、裸のオリビアが立っていた。
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