『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第二章 冒険者ギルド

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「うう、確かに……よし! ミルリーフ様、良かったら勇者の剣を使ってみますか? あっ、あくまで今お貸しするだけですよ!? 差し上げませんよ!? 本当に!」
父親もアルカンタラの提案に賛成だった。

「はは……分かってますよ。家宝は頂けません。でも、もし貸してもらえるんだったら、振ってみたいです」ミルリーフは言う。

そうして、飾ってある家宝の剣を慎重に外し、ミルリーフに手渡された。

「これがおじいちゃんの剣……信じられないわ。まさかこの剣を振る日が来るなんて」
感慨深げな表情になるミルリーフ。アルカンタラもソーサーの剣を近くでじっくりと見る。

「……うん。確かにソーサーの剣はこんな感じだったな。でもなぁ、ピカピカ過ぎるような気がしてならない……100年前の剣だろ……?」

アルカンタラの小さなつぶやきなど耳に入っていないポピーの父親は目を輝かせ、勇者の剣を持つミルリーフに見入っている。

「うう……こんな光景が生きてる間に見れるなんて……感激です!」

ミルリーフは再び剣を構える。
そのたたずまいにアルカンタラの脳裏には、かつてのソーサーの姿がダブって見えた。

「ふふ、ソーサー、お前の子孫……孫の孫か? なかなか良い剣士になりそうだぞ?」
アルカンタラは誰に言うでもなくつぶやいた。

ミルリーフは地面に力強く踏み込む。
そして、剣を振り下ろす……

『パキッ!』

「……ん?」
嫌な音が響き渡る。金属の割れる音だ。

ミルリーフは動きを止め、手に持つ勇者の剣に目を落とす。

「……う、うそ……?」
ミルリーフは凍りつく。

「な、なんですか今の音――――え?」
ポピーの父親も凍りついた。
ミルリーフの手にはヒビの入った勇者の剣が……

「そ、そんな……我が家の家宝が……」
「お、お父様……」
膝から崩れ落ちるポピー親子。

「ど、どうしよう……私なんてことを……」
青ざめるミルリーフ、アルカンタラはスッと割れた剣に手を伸ばし、剣を眺める。

「……あー、やっぱり。オッサン、この剣は偽物だ。勇者の剣どころか最近作られた安物の剣だな。どおりでピカピカ過ぎると思ったら……」アルカンタラが言う。

「……え?」
涙を流しながら、口をポカンと開ける父親。

アルカンタラは割れた剣の断面を見せる。
本当にソーサーの使っていた剣なら、作られてから100年は経っていることになる。しかし、割れた剣の材質は100年前には使われていない金属だった。

「俺も剣は詳しくねぇけど、これは最近の剣だろ?」

「た、確かに……この製造方法はここ30年ほどで使われるようになったものです……それにの金属の質が悪いな……え? つまりこの剣は……に、に、に、偽物……?」

「……残念ながらな」

父親の目から光が消えた。

「そ、そんな……我が家の家宝が……家宝じゃなかった……?」
「す、すみません……私が余計なことをしたばっかりに……」

崩れ落ちるポピー親子、そんな親子にミルリーフはどんな顔すればいいのか分からず、うつむいた。

「それにしてもまあ……ショボイ剣とはいえ、素振りだけで壊すとは……コイツ、ソーサー並みのパワーじゃねぇか……?」

 アルカンタラは一人静かに割れた勇者の剣(偽物)を見ていた。
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